92【お高い部屋】
お久しぶりです!
「ロリエさん、それでは行きましょう」
「はい」
授業が終わり放課後になって直ぐにロリエさんのところに行き声をかけたがめっちゃ嫌そうな顔をされた。
それでも着いてきてくれるようなのでマリアとエリカを加えた四人で予めマリアが確保してくれていた空き教室へ向かった。
「マリア、本当にここであっているの?
よくこんないい部屋を借りることが出来たわね」
私達がマリアに案内されたのはただの空き教室ではなくお偉いさん達が来た時に対応するフカフカのソファーと高そうな机が置いてある少し広めの豪華な部屋だった。
まあ、豪華といっても学校にある部屋にしてはってだけで貴族の部屋ならこのぐらいの部屋は普通にあるんだけどね。
「はい、ここで間違いありません。
エレナ様のお名前を出したところ教師の方々が変な場所ではダメだと言い出し、ちょうど本日はこの場所を使う予定がなかったらしくこの部屋を貸していただけることになりました」
「あ〜、私ってこう見えてこの学園一のお嬢様だからね〜。
先生方には悪いことをしたね。
鍵を返しに行く時にお礼を言わなくちゃね」
「こう見えてって、今のエレナ様はどこからどう見てもお嬢様ですよ。
あと、言葉使い」
毎朝、私自慢のメイド達に完璧に仕上げて貰ってるからね!
「あ、おっと失礼」
今はロリエさんがいるのに素の話し方になってしまった。
オホホホッとわざとらしく誤魔化したがキョトンとした顔をされた。
「では、ロリエさん。
座ってください」
「私もこんな高いそうなソファーに座っていいんですかね?」
ロリエさんは恐る恐るといって感じでソファーに座る
「大丈夫ですよ。
ソファーは座るためにあるんですから。
緊張してしまう気持ちはわかりますが一度座ってしまえばなんてことは無いですよ。
私なんか昔、お父様に大きめの壺を渡されて受け取ったら「その壺一億リンの壺なんだよ」って言われた時は手が震えて逆に落としてしまいそうになりましたわ」
「え!?
貴族の方でもそのようなことがあるんですか!?」
そりゃあるよ、君は貴族をなんだと思っているんだい?
「エレナ様は普通の貴族だと思わない方がいいですよ。
いろいろ感覚がズレてますからね」
ずっと大人しかったエリカが失礼なことを言い出した。
「エリカ、自覚はありますけどわざわざ言わないでくださる?
それに貴族だって高いものは怖いでしょ?」
「私みたいな子爵家ぐらいまでならそうだけどそれ以上の貴族は「一億リン?そんなのあってもなくても一緒だろ?」って人も多いいよ実際」
「へぇ〜、そうなんだ。
私の家はそんなのは無いわね。
私に一億リンの壺渡した時だってその後、お父様は私とお母様達でボコボコにしましたもの」
「ふふふっ」
「ロリエさん、どうしたの?」
いきなり笑いだしたロリエさんに困惑しながら聞いてみる。
「えっと、恐らくですけどロリエさんは私達にいじめられるとでも考えていたんじゃないですか?
でも、そんな心配はしなくても大丈夫ですよ。
エレナ様は平民がどうの貴族がどうのとかそういうのは一切気にしない人ですから」
どんなに友好的に話しかけたつもりでも受ける側からすると「ツラ貸せやゴラ!」って言わてると思うこともあるからね。
「そのようですね。
勝手に怖がって申し訳ありませんでした」
「いえいえ、こちらこそ怖がらせてごめんなさい」
「お嬢様、誤解も解けたようですしそろそろ本題に入られた方がよろしいかと。
ロリエさんどうぞお茶です」
「あ、ありがとうございます」
部屋に入ってすぐに部屋にあったものでお茶を入れに行ってくれていたマリアがお茶を皆の前に置きながら言う。
「あ、そうね。
ロリエさん、ごめんなさい」
「いえ、大丈夫です」
「それでは本題に入りましょう」




