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23【ヴィルデ・ブラムブル】

今日も長めに書きました!


私の名前は、ヴィルデ・ブラムブル。

子爵家の次女に生まれた何の変哲もないただの貴族の令嬢だった。


ある日、私は祖母の屋敷から自宅の屋敷まで私と護衛の人達と帰っていた。

その時に盗賊に襲われた。

こんな話はよくある事だ。

盗賊は難なく追い払ったが護衛人が一人死んでしまって、二人が怪我をしてしまった。

その時私は思ってしまったのだ。


『何故私は、守られているだけなのだろう?』


『何故私は、あの人達と一緒に戦っていないんだろう?』


『何故私は、昨日まで普通に喋っていた護衛の人が死ぬところを黙って見ているだけしか出来なかったんだろう?』


私は、本当はわかっていた。

それが子供であり貴族の令嬢としては当たり前だということも、貴族の令嬢としてこのことに対して疑問を持ってはいけないことも、本当はわかっていたのだ。


だが、私は疑問を持ってしまった。


あの時何も出来なかった自分を恥じてしまった。

後悔してしまった。


そこから私の人生が令嬢としての当たり前からどんどんと離れていった。


まず公式の場などの重要な時以外ドレスっぽい服を着ることが減り、動きやすい服を着ることが多くはなった。


そして、両親の反対も気にせず家の騎士達と一緒に訓練を始めた。


自分を徹底的に鍛えた。


でも別に自分勝手な行動ばかりをしていた訳では無い。


パーティなどにはしっかりとしたドレスで出席しほかの令嬢変わらないように過ごしたし、勉強もした。


両親の言うことは出来るだけ聞いてきたつもりだ。


そして、ほかの貴族の人と同じように学校に行き、両親には反対されたが説得して騎士課の授業も取り過ごしていた。


その時、次は騎士として考えてはいけないことを考えてしまった。


このまま騎士として生きるとして、ただお金を貰って依頼主のことをろくに知らないままただ仕事だからで働く、それで本当にいいのか?

もしかすると私が自分で、全身全霊をかけて守りたい、この人のために戦いたいと思える人がいるのではないか?

数はとても少ないがそういう騎士もいる。

なら私はそれを目指すべきなのではないか?


その時の私も本当はわかっていた。

そんなのは理想論でいてくれればラッキーぐらいの気持ちでいなければならないことを。


そのような考えだったため成績は比較的優秀だったが、学校卒業後に適当な騎士団に入らず、ほかの令嬢とは違い剣に真剣に取り組んでいることもあり婚約や結婚という話もあったが断ってしまった。


その結果、実家で騎士団の人と訓練をする行き遅れになってしまった。


行き遅れにはまともな結婚の話はなく、まともでない結婚話が来ても断るのでなかなか結婚も出来ず、両親には心配も迷惑もいっぱいかけたと思っている。


そろそろ諦め時かと考えた時にネニュファール家の当主であるブレイン・ネニュファール様が娘の家庭教師として私に来ないか?と言ってきた時にはとても驚いたし迷った。


ブレイン様の良い噂はよく聞くのでその娘なら私の本当の主になってくれるのではないか?という期待と、もしここで受けてその娘が私の主になってくれなかったらその家庭教師の仕事が終わった頃にはもう年齢的にも主を見つけるのも難しいし、嫁ぎ先も期待は出来ないというこんな中途半端な状況で一生を過ごすことになるからだ。


結局ブレイン様が熱心に誘ってくれるのでとりあえず会いに行くことにした。


そこでエレナ様を見た時、この人だ私の求めていた人はこの人だ!そう思った。


エレナ様は体も鍛えていたのかほんのり筋肉があったし、ブレイン様を説得して剣術の稽古を志願するほどの心の強さを持っている。


なのにどこか儚げで守らなければいけないと思ってしまう何かを感じた。


私はその場でエレナ様の家庭教師になることを決め、それと一緒に護衛もしたいとブレイン様に頼み許可してもらい、晴れてエレナ様の家庭教師件護衛につくことが出来た。


今はただ将来、エレナ様に直接雇ってもらい本当の主になってくれることを夢見ながらエレナ様のために精一杯頑張ろうと思った。


そして、数ヶ月が経過した。


エレナ様に呼び出されエレナ様の専属メイドのロゼさんと一緒に呼び出され、「今からお父様の部屋に行くんだけど一緒に来て、そして、質問の返事以外で口を挟まないで」と言われ私は困惑して何も言えなかったがロゼさんはすぐさま状況を理解して返事していたのでもうロゼさんに全て任せることにした。


そして、当主様とエレナ様の話し合いが始まった。

その時、エレナ様が「私達が信用しきれない」と言われた時はショックで思わずお嬢様に口を挟まないでと言われていたのも忘れて、「私を、私達をもっと信用してください!」と叫びそうになりロゼさんに止められて我に返った。

とても情けなかった。


その後エレナ様の部屋でされた話で私達を信用している。

本当の仲間、部下になってくれないか?と言われた時はとても嬉しかったがそれと同じぐらい不安になった。


私はロゼさんとは違い数ヶ月しかお嬢様と一緒にいないのだ、そんなに大切な役目を任されてもいいのか?

その後エレナ様に言われた、「私がいいって言ってるんだから後はあなた次第よ」と言われた時、私はハッとした。

そうだ私は誰に言い訳しているんだ?誰に伺いを立てているんだ?

エレナ様がいいって言っているのだし私もやりたいならいいじゃないか。

これを逃せば二度とこんなチャンス来ない。


そう思った時にはもう口は開いていた。

そして、私はエレナ様に生涯エレナ様の剣として支えることを誓っていた。


今後私がどうなるかわからないがエレナ様にだけは恥じない生き方をしようと心に誓った。


このような登場人物の過去みたいなのってどうなんですかね?

今回のヴィルデのは前から書く内容が頭に出来ていたので書きましたが、こんなのいいから本編進めろって人もいると思うんですよね。

なのでロゼ編はこれの評判が高かったら書きますね。

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