19【お金が欲しい!】
夜、私は1人部屋のベットの上で寝転びながらこれから何をしていくかについて考えていた。
「やっぱり何をするのにしても信用出来る仲間や部下が欲しいよね。
ヴィルデさんもロゼも信用出来るけど一応お父様が雇っているからいざと言う時に私から離れてしまうことがないとは言い切れないんだよね。
いっそお金を稼いで2人を私が雇うのはどうかな?
それに今後、何やるにもお金が必要になってくるし、お父様に借りるにも理由をしっかりと説明しないといけないし、借りる額にも限度があるしね。
異世界転生や異世界転移のラノベで日本の物を作って大儲けする話はよくあるし、この世界は文明的にも私が読んだことあるラノベとそう変わらないから、それにそって行動すれば大ハズレすることはないと思う」
やってみるか?もし失敗しても今の私は公爵家の令嬢だし、子供だから一文無しになることはない、お父様とお母様に叱られて、今後の行動が多少制限されるかもしれない。
そう考えるとノーリスクハイリターンとはいかないがローリスクハイリターンにはなるんじゃないかな?
結局、お金は絶対に必要になってくるものだと思うしどこかで多少のリスクを犯して稼がないといけないことを考えると今が一番のチャンスじゃないのかな?
「よし!やるか!」
私の中でやることが決定した。
「売る方法に関してはお父様を説得して商人と繋いでもらおう。
お父様ならちゃんとした人を紹介してくれるだろう。
説得はしんどいと思うけどそこは避けて通れないもんね。
じゃあ次は何を売り出すかだよね、やっぱり娯楽かな?
この世界は私が参考にしようと思っているラノベと一緒で娯楽文化が発展してないから売れると思うんだよね。
リバーシ、チェス、将棋がやっぱり定番かな?盤や駒と一緒に説明書も配ればやり方もわかってもらえるし、大会なんかも開いてもいいよね。
これらである程度売上が出来たら次は料理の店を出そう!
こう見えて元の世界では一人暮らしということもあり自炊していたし、中華料理屋でバイトしたこともあるから料理はそこそこ出来るから絶対売れると思うんだよね!
ケーキも売りたいんだけど、砂糖って高いらしいからケーキは諦めて料理の店で砂糖を使わなくても出来るお菓子でも作って売るぐらいにしとこう。
とりあえずはこのぐらい決まっていればいいかな。
よし、あとはお父様を説得するだけだ!善は急げってことで明日お父様に時間を作って貰えるか聞いてみよう。
ふぁ〜。
欠伸が出ちゃったそろそろ寝よ〜
おやすみなさい」
そう呟き、意識は夢の世界に旅立っていくのだった。