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19話

 シマズもサナダも正直戦車だの対戦ヘリだのには微塵も興味が無かった。

 しかし、後にウォー・タンク日本サーバー最大の過ちと言われた女子プレイヤー獲得の為の施策、即ちBLゲーとのコラボレーション企画にホイホイと釣られたのだった。

 無難なゲームを選択すれば良い物を期間限定で行われた現代戦車とヘリしか出て来ない専用サーバーで課金すればコラボしているBLゲームのキャラを扱える様になるのだ。

 そして、そのキャラが上富良野、北恵庭、目田原の三人だ。期間終了後はこの三人は通常の戦車及び航空機に乗せられる。勿論、只々キャラ目当てで来た腐女子は長続きする事も無い。と、言うかこのゲームはミリタリー、特に戦車や航空機が好きで無い者には取っ付き難いゲームだ。


 例えばティーガーことⅥ号戦車は昼飯の角度と呼ばれる角張っている隅を敵方に向けて擬似的に装甲を斜傾させて弾きやすくする戦法を取り、更にはその強力な88ミリ砲を最大限に活かせる中遠距離での射撃に撤するとか、ドイツ戦車は基本的に前面に変速機があるので足止めの際は正面下部を狙う等の知識が必要になり事前の情報収集が無ければ先ずまともに戦えない。

 そして、二人はその知識無しにゲームに飛び込み、その戦果は非常に苦いものである。

 また、プレイヤーの二人も一番最初の階級である二等兵のままだ。

 このゲームの最大の特徴は敵に損害ダメージを与えれなければプレイヤーのレベルは上がらない。プレイヤー、車両、搭乗員の3つに個別に経験値が入るシステムで車両ならば戦場に出撃すれば経験値を貰え、搭乗員の場合は勝敗関係無しに敵に対して砲撃したり撃たれたりすれば入る。

 なので、戦場で活躍出来ない奴はランクの高い戦車に乗りつつもプレイヤーランクが低く、逆にランクの低い戦車に乗って居てもプレイヤーランクが高い奴はかなりの腕だ。

 そして、腐女子二人組はランクは一兵卒。正確に言えばシマズが二等兵でサナダが一等兵。参考までにシマダはゲーム内最高位の大元帥だったりする。

 と、言うかこの世界で強力な車両に乗るプレイヤーの殆どが将官クラスや元帥クラスだ。


「ツー訳でお前等は今日から精鋭セラス機甲部隊の一員な。

 行動方針はセラスを酷い大人の世界に踏み込むのを阻止させる。せめて俺等の基準での成人までな。

 んで、防御と火力の問題から90式戦車乗ってるシマズがポイントマンな。基本的には俺とお前で相互躍進するんだ。で、俺等の手じゃ負えない時はサナダのロングボウが緊急対応部隊として前に出る。

 普段はCASだな。ここまでで質問は?」

「えっと、素人でもわかり易く言って」

「はぁ?」

「その、ポイントマンとかそーごやくしんとか緊急対応部隊とかきゃす?もかって何?」


 二人の言葉にシマダは首を傾げた。シマダはマジカヨと笑い、それから自衛官三人を見た。三人は理解してますと頷くのでシマダは後で勉強会だとセラスを見る。

 それから一同は和やかな雰囲気で食事を再開した。

 セラス機甲隊が増強されてから1ヶ月後、雪がぱらつき始めるかならないかと言うタイミングで漸くロスターク城塞都市の包囲が完成した。

 各皇族派閥が全員集合した中で、最も注目を集めたのは言わずもがなシマダと愉快な仲間達である。セラスはギルガメッシュ・オジマンディアスの隣で何時も通り偉そうに座り、その背後にメイド隊と自衛官を引き連れたプレイヤーが立っている。

 ギルガメッシュ・オジマンディアスを始めとした全員が苦虫を潰した顔でシマズとサナダを見ており、シマダは不敵な笑みを浮かべていた。


「どう言う状況ですか?」

「お前等二人は唯一の第三世代戦車とその第三世代戦車ですら足蹴にできる航空戦力なんだよ。

 俺ちゃんの74式戦車ですらポスト三世代だ。ギルオジの機甲部隊が全力上げれば俺等を潰せるかな?位の戦力差があるな」


 シマダはそう説明するとエリザベートとその機甲部隊長たるシュリダンを見た。


「俺ちゃん達は見ての通り、たった2両で航空機も1機しかいない。

 だから、一番乗りの名誉とロスタークに拉致られていた帝宮魔術師救出って言う功績だけでこのロスターク城塞都市攻略の一番槍はお前等に譲ってやるよ。

 あぁ、安心しろ。俺達は前線が押し返されそうになったら助っ人として独立部隊としてヤバそうな所に入るからさ」


 シマダはそれでこの連合軍の共通系とか決まってんの?とシマダは尋ねた。

 するとねこ丸がお前が先走った間に全て決めたと怒気を孕んだ声で告げるとシマダはま、当然だよねぇと笑いじゃあ結果纏めたの一覧にして頂戴よと告げるとセラスを抱えて外に出ていこうとする。


「何処に行くんだ!

 まだ作戦会議は終わってないぞ!」

「いや、セラス機甲隊の役目は用心棒。戦力が少ない場所に俺ちゃん達が駆け付けてそうじゃなきゃ後ろに待機だよ。

 それ以外は一切感知しねぇしできねぇ訳だ。なんせ、地上軍が2両で空中がヘリ1機正面切って戦えねぇよ。良くて側面回って攻撃する機動打撃要員。でも、この戦いは金床しねぇし俺ちゃん達はテコ入れ要員だ」


 ツー訳で頑張ってねーとシマダは他人事の様に笑い天幕からで行ってしまった。シマダが出るとシマズもサナダもその後を追って出る。

 そうなるとメイド隊や自衛官チームも出ていく事になる。

 セラス機甲部隊が去った後は各々がシマダの陰口や反論出来なかったねこ丸を詰る意見が出た。しかし、お前等が呼び戻してみろよとなると誰もシマダ達を呼びに行かなかった。

 暫くしてから外から砲声が聞こえて大慌てで全員が自車に走ったりしたが、暫くして見張りをしていた者がセラス機甲部隊の方激だと告げる。


「何をしているんだ!」

「いや、コイツ等初心者だから砲撃演練?見ろよ」


 ねこ丸が90式戦車の横に居たシマダに詰め寄るとシマダは悪びれた様子も無く正面の分厚いコンクリート壁を指差した。

 コンクリート壁には大きな罅と焦げ目があり、中では鐘を連打する音が聞こえた。弾種はHEATで穴はあまり空いていないのを見るとかなり分厚いことが分かる。


「外れてんぞー

 車長なんだからちゃんと当ててけよー今の場所に再度調整して一旦下車ー」


 シマダは次俺の番ーと90式戦車によじ登ろうとしたが、ねこ丸が話は終わってないぞ!と叫ぶ。シマダはそう怒鳴るなよと笑い砲手席に頭を突っ込む。


「難しいです」


 シマズは前髪を上げ、おでこと目の周りに赤い跡を付けて告げる。


「ムズくねぇよ。目付けが悪いんだ。小銃と違って90式が砲身支えてんだぞ。正しい目付けしろ。目をくっつけ過ぎだ。そんなんじゃ、躍進射で目の周り怪我するぞ」


 退きな!とシマダは中に入って脇にいた上富良野に操法をレクチャーされる。シマダは74式戦車の操作は完璧に分かるが90式戦車は知らないのだ。

 シマダは脇でホウホウと聞きそれから操作をしようとして、FCSが動かなかった。


「あ?動かんべ?」

「班長、MOS持ってます?90式戦車操縦モス」


 MOSとは自衛隊用語であるが、シマダはその指す言葉をすぐに理解した。ウォータンクのゲームでは搭乗員はあらゆる戦車を乗り回せるが、Aの車両に乗っていた搭乗員をBの車両に乗せる際にはAの搭乗員はBの車両への完熟運転をさせねばならない。

 ゲーム中ではそれをゲーム内通貨の消費に依ってやった事にしたが、リアルマネーを投じれば“ノーマル”から始まる所を“ベテラン”から始められる。


「あぁ、そうか、なるほどね〜」


 シマダは90式戦車から顔を出して脇に控えていたサイカに端末を要求する。サイカは直ぐに端末を取り出してシマダに渡す。シマダは直ぐに画面を弄ってそれからガーッと頭を抱える。


「どうしたんすか?」

「どーしたもこーしたも、金足んない。経験値が足んない。何だコレ馬鹿か?ルーキーで5千万って、ノーマルが1億、ベテラン10億とか」


 シマダはムッツリした顔で90式戦車から顔を出して当分はキューマルにゃ乗れんなと告げると地面に降りた。

 アキヤマが隙かさずコーヒーを差し出し、サイカが脇に着く。各陣営の長は思い思いの場所に陣を張り、自身の騎士団と機甲部隊を纏わせている。

 その中でも最も敵陣に近いのが何を隠そうセラス陣営だ。

 敵からは位置の秘匿をしているが、少し移動すればアッという間に敵の本城を視界に収められる主門ルートなのだ。そして、こうして90式戦車と74式戦車が並んで砲撃或いは姿を見せる事で示威行動になるのだ。


「城壁の上見ろ」


 シマダは顎で的にしていたコンクリート壁を指すとその上にはコソコソと動く人影がある。多分偵察だろう。シマダは74式戦車に無視しろと言う意味で手を振ると、砲手席に戻ったサイカが砲撃をした。

 人陰があった場所は防壁ごと砕かれて消え去る。装弾していたのはAPFSDSだ。


「あーあ、まぁ、良いか。

 帰ってセラスと遊ぶぞー」


 シマダはそう笑うと74式戦車の砲塔に戻り、撤収!と叫ぶ。74式戦車も90式戦車もその場で超信地旋回してセラス陣営の集結地に戻る。

 雪は地面を薄っすらと白く塗り、履帯痕を隠す。一晩経てばこの履帯痕は土が固く、石のようになるだろう。74式戦車と90式戦車は集結地に戻ると魔術で作られた石製のバンカーに入れる。

 戦車が中に入ると脇に控えていた魔術師達が足回りの泥や砂を洗い、騎士達が火を焚いた。シマダは車両から降りて、洗車をし始めた魔術師達に声を掛け、火を焚く騎士にタバコを投げ渡す。

 そして、シマズに魔術師達や騎士を手伝えと告げてサイカが長でアキヤマと74式戦車の砲周りの整備をしろと告げる。サトウがグリーズガンを肩に担ぎ、シマダの脇に控えるとシマダは歩き出す。

 セラスが居る天幕に向かう。天幕の前にはセラス専属の近衛騎士団が抜き身の大剣を自身の前に突き立てて立っており、シマダの登場に一瞥すらしない。

 シマダはそんな近衛騎士にごくろーと告げて中に入った。


「勉強は捗っとるかね?ん?」

「お、シマダンじゃん。こっちはボチボチよ。大砲撃ち終わったの?」

「終ったつーか、正しい目付けとか出来てねーから射撃予習からしてかないと駄目だわ」


 シマダは椅子に腰掛けると、セラスが真剣に向き合っている問題を見てからサトウを見た。サトウはシマダに答えが間違っている事を告げると、シマダはセラスの頭をクシャクシャの撫でてから答えが間違ってるぞと笑う。そして、休憩するぞと笑いサトウにコーヒー淹れろと笑う。

 シマダは目田原を見る。


「とりま、暫くは何もしねーわ。何もしねーってか出来ねーから」


 お勉強期間!と笑う。

前回更新から今回更新迄のハイライト


ウチの連隊の来年度のカレンダー出来たけど、こう言うの外部に何で売らないのかさっぱり分からん

まぁ、タペストリー型で一個1500円だけどね

そ~ゆーの売ってマシな設備買って欲しい


演習中の90式戦車と10式戦車の写真が写ってるだけだけどね

かなり前の


74式戦車マジで乗りたい

16式とか言う下痢便は嫌

11戦車はこの下痢便装備部隊に改編されるからマジで可哀想

旧軍からの士魂部隊としての伝統も此処で潰えると思うとマジで悲しい

精強第11戦車大隊に幸あれ


感想殆ど来ないからWW2の冬包囲やっても良いよね?ステンくそ強いし

今回更新したし、来年まで更新しなくても良くね?

ガルパン最終章早くBDでねぇかな?

つーか近くの映画館やんねぇし、更新しなくても良いよね?


以上

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