脚本《ラスカー家》
――魔女により再びドレスアップするシンデレラ。馬車も従者、それに馬まで用意された。
《魔女》『よし、こんなものかしら!』
《子供》『魔法って万能だよね。全てが規格外』
《魔女》『ファンタジーってそういうものでしょう?』
《子供》『まあね。それにしてもプラスチック製でもつま先が痛い』
《魔女》『もう、文句を言わない! 本物のシンデレラはガラスの靴を履いたのよ!!』
《子供》『そうですよねマミィーさん! シンデレラって我慢強い子なんですね!!』
《魔女》『つまりは変態だったのね……』
《子供》『止めてください。子供の純粋な御伽噺が一気にモザイクがかかりますから』
《魔女》『そうね。これ以上の詮索は止めておいた方が私たちにも良い事よね。それじゃあ、私の仕事はここまで。あとは頑張ってね』
《子供》『ああ、俺も出来る限りの事はやる。あとはもう運だ』
《魔女》『前にも言ったけどダンスとキスまでは許すけど、それ以上になったら即離婚だから』
《子供》『ちょっと!? 俺の一世一代の大勝負を前に、とんでもない爆弾投下してくるね!!』
《魔女》『そう言った方が気持ちも違うでしょう?』
《子供》『気持ちどころか下手すると、俺のこれからの人生も違くなりますよね!?』
《魔女》『何よその言い方。まさか王子と……』
《子供》『そんな事は絶対に無い!』
《魔女》『そう。なら良いのよ』
《子供》『じゃあ、時間も無いし俺は行ってくるよ』
《魔女》『ええ、気をつけて。それから分かっているだろうけど、時間制限あるからね』
《子供》『分かってる。そこまで馬鹿じゃない』
《魔女》『あと、継母と義姉に会っても戻るから』
《子供》『え、なにその新要素』




