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大鴉の恩返しは傍迷惑  作者: noll
日常編
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手渡された物


 さて、わたしはいったいなにも手渡され、しかも見せられているのだろうか? なにこれハンガー? 針金? なんで?


「な、なんですかコレ?」


 思っている事がそのまま口へと出る。しかしいきなりの事で流石のわたしも戸惑いの声を上げてしまう。二度目の出会いで手渡されたのはハンガーと針金。意味が分からない。本当に。喧嘩を売っているのだろうかこの鴉。すると鴉は小首を傾げてカアカアと鳴くだけ。全くもって意味不明である。わたしは鴉語など理解したくもなければ知りたくも無い。関りたくない。

 そう悪態を吐いていると鴉は何やら思い出したかのように空へ舞うと、次の瞬間ストンと華麗な宙返りで降りてきた。見ると今度はあの時の男である。これによりわたしは男と鴉が同一人物という認識を認めざる追えない状況になったのである。


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