球技大会~その二~
やっと続きを書き始めました。
おいおい?
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えーと・・・只今・・・・・・。
「ちょっと、加賀見!!逃げるんじゃないわよ!!」
「加賀見さーん!!」
全力疾走の真っ最中です!!!
「男子優勝はアンタの手に懸かってるのよ!!」
「ふざけんなよ!!牙城に任せろよ!!」
私は仮にも女だ!!
「捕獲ならオレ達に任せろ!!」
バカ男子が四人逃げ道を無くす様に立っている。
たが!!!
「グハッ!!」
「山本ーーー!!」
真ん中の山本君とやらに飛び蹴りを喰らわせそのまま走り抜ける。
御愁傷様だがしょうがない。
この加賀見 玲がそう簡単に捕まるはすがないだろう!!
数々の歴戦を潜り抜けて来たのだからな!!
と、ここで思いもよらない敵登場だ!!!
「・・・何やってるの?」
ヤ・バ・い!!!
篠原だ、生徒副会長の篠原だよ。
「篠原君!!!加賀見を捕まえて!」
「お願いします!加賀見さんにバスケの試合に出てもらわないと牙城君と波瀬君が打ち上げに来てくれないの!!!」
ちょっと、待て!そんな理由で私は生け贄になるのか!?
ざけんなよ、牙城!!!
「出場出来ない丘崎の為に頑張ってくれよ!!」
そんな奴知るかー!!
全力で・・・って・・・あれ?
「・・・篠原、離して。」
「これで僕もクラス違うけど打ち上げに参加しても良い?」
「大丈夫です!」
「おい!勝手に決めるな!」
篠原に右腕を掴まれて折り逃げられない。
第一自分のクラスの打ち上げに行けよ!
「・・・何だ、由紀に捕まってたのか。」
「喋るな、消え去れ。」
のんびりと登場してきたコイツは有り得ない。
「嫌われたね、暁。」
「ほざけ。」
何なんだ、その見下した態度は!!
「さぁ、加賀見頑張って来い!」
・・・はぁ。
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結果・・・我がクラスの圧勝。
別に私が出なくても、牙城に波瀬がいる時点でほぼ勝ちが決まっているものだろう・・・。
(あいつらは運動神経は抜群に良い。)
「キャー、牙城君カッコイイ!!」
「波瀬くーん、カッコよかったよー!!」
試合が終わった後も、黄色叫び声ばがあちらこちらから聞こえてくる。
牙城も波瀬全く興味が無いため完全に無視だが・・・。
・・・いい加減私の傍から離れてほしいが・・・。
「あきさん、打ち上げ参加するの?」
「するわけないでしょう。」
そんな面倒なとこ誰が行くものか。
クラスの女子も私がいない方が二人と話せると思ってるだろうし・・・。
「お前が参加しないなら俺も参加しないぞ・・・。」
「勝手にすれば?」
どうせ何言ったって聞く耳持たないんだから。なら、勝手にすればいい。
だから、私も勝手にさせてほしい。
そう言った、私を可哀想な目で見てくる二人は無視した。
そんな目で見られても私には何も感じない。
『 』
あー・・・嫌な事思い出した・・・。
さてと、他にも感じる鬱陶しい視線を取り敢えずどうにかしないといけない。
我慢の限界だ。
「玲ちゃん。」
自分のクラスの試合が終わったのかこっちにやって来た飛鳥の頭を撫でて、これからの算段をたてる。
まぁ、引く気なんて全くないがな。
「お兄ちゃん、おわっ・・・!!!!」
「うるさい、喚くなよ。」
校舎裏に呼び出しをされたので行くと知らない男が襲ってこようとしたので叩きのめした。男の方が強いと思って襲ってくる馬鹿に負けるほど弱いつもりはない。
叩きのめした後は、取り敢えずこの後来る人物を待った。勿論隠れて。
10分位経つと予想通りの人物が現れる。その人物を後ろから壁に押し付ける。抵抗なんかされたら面倒だし時間もかかる。抵抗されてもどうにでもなるが。
「なっ、なっ、なん・・・でぇ?」
「生憎、簡単にやられるほど柔じゃないんだよね。さて、交渉と参りますか?」
全身震えている、佐々木 結に極悪な笑みを浮かべ話し出す。・・・私が悪者か?
「取り敢えず、今回の件は全て録音してある。」
「・・・!!!!」
「然るべき所に出せばお前ら兄妹はどうなるかな?」
当然、退学扱いだろうな。兄貴の方がいろいろと白状してくれたから助かるな。私以外にもいろいろと手を出していたらしい・・・一辺死んでこい、マジで。
よっぽど私が恐いのか泣き始めた妹。そもそもそれだけのことをしてきたのだから当然だ。何を今さらビビっているのだろうか。
「まぁ、今回の事を流してほしくないのなら二度と私に関わるな?」
物凄く凶悪な顔をしていると自覚しているが・・・これくらいはしないとなと思ってしまう。うん、許されるだろうな。
佐々木妹は何回も首を縦にふり頷いていた。妹を解放しこの場には用がなくなったので立ち去る。
交渉が成立したならもう要はないからね。また手を出した場合は容赦なく提出するけど。
そう思い、校門に向かう。
「・・・何で居るの?篠原。」
校門では篠原に待ち伏せされてました。こいつには何にも伝えてないはずなんだけど?
「暁から聞いた。」
「心の声と会話しないで。」
恐ろしい特技を披露しつつ私の隣を歩く篠原。牙城め、余計なことをしやがって。・・・波瀬に言われるよりはいいか。
さて、帰ろうと思い帰路に足を向ける。
向けたはずだった。
「・・・篠原?」
「暁達に言われてるんだよね、打ち上げに連れて来いって。」
がじょーーーー!!お前何を篠原に頼んでやがるんだーーーー!?コイツが1番めんどくさいんだぞ!
「玲ちゃん?」
「すいません、何でもありません。」
篠原に腕を引っ張られながら恐らく打ち上げの店に向かい歩かされる。無言になってしまい会話がない。多分、篠原は今回の件は自分のせいだと思っているだろうけど、私はそうは思っていない。篠原が命令した訳じゃないんだから気にしなくてもいいのだが・・・。そうは言ってもきっと納得しないだろうから何も言う気は無いが。
「・・・玲ちゃん。」
「何だ?」
「ありがとう。」
・・・だから、心を読むなって。
久し振りに書き始めましたので、量が中々書けません。なので、短いですけど話は続けて書きたいです。




