表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小桃が思うこと  作者: 小桃 綾


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/29

転出届

 今週末、人生で7回目の引っ越しです。


 今の住まいは人生で3番目に長い居住。いろんな思い出があった地域ですが、それらの殆どは三年前からのものです。

 歳をとって昔のことが思い出せないってわけではないです。……たぶん。


 実家を離れてからずっと、自宅と職場を往復する毎日でした。生活費を稼ぐためには仕事を疎かにすることは出来ない、常にその意識が頭にあったからです。自宅にいてもずっと仕事のことを考えていました。



 三年前、ある出来事があってカウンセラーに相談し、それがきっかけでご先祖様や神仏のことを強く思うようになり、近所の神社に毎週お参りに行くようにもなりました。


 その神社は宮司のいない、地域の人が守っている神社。

 毎週そこに行って神様に話すのは、一週間守ってもらった御礼とその週にあったこと、そして次の一週間を無事に過ごせるようにお願いする、そんなお参りでした。



 いつしか、ふと思ったんです。

 聞いてもらってばかりは良くないかもって。

 境内の掃除や窓ガラスを拭いたりしてあげたい。でも、私はこの地域に移り住んだだけ。いつ離れるかも分からない。そして、神様に挨拶は済ませているけど地域の人からしたら私は他所の人。そんな人間が境内で何かしていたら不審者と思われる。下手したら通報される。

 そう思ってヤキモキしていました。


 ある日お参りに行ったとき、地域の人たちが5〜6人ほどで境内を掃除していました。

 私生活で極力人との接触を控えている私は、神社仏閣に行くと何故かスイッチが入るんです。いくつかエピソードがありますがそれはさておき、境内にいる人たちに声を掛けたんです。


「掃除、手伝わせていただけませんか?」


 驚かれましたが了承していただけました。

 掃除をしながら地域の人たちと話をして、掃除の申し出の理由を言ったら柔らかい笑顔を向けられて。

 すごく、楽しい時間でした。


 それから今日まで、いろんなことがありました。これはもしかしたら、その神社の神様が与えてくれたご縁。私の繭気属性(陰陽五行思想に基づくもの)とは相性が良いとは言えない神社ですが、すごく良くしていただいた神社でした。



 先日、その神社にお参りに行ってきました。

 宮司のいない、地域の人達で管理している静かな神社。参拝客が滅多にいないその場所で、何年も住まわせてもらった感謝と思い出話、それと、この地域を離れる挨拶をしました。


 ちなみにですが、神様がちゃんと話を聞いてくれるときは"人払い"をすると言われています。

 参拝客のいない神社でポジティブ過ぎる考えですが、いつも私の世間話をしっかり聞いてくれた、素敵な神社でした。


 人生で初めて行う、現実世界とは別の"転出届"。ちゃんと受け取ってもらえたと思っています。

 次の引っ越し先はお店の少ない、それほど賑やかではない町。でも、すごく楽しみにしていることがあります。


 新居の近くにあるお寺が私の実家と同じ宗派で、尚且つ、私の守り本尊を本堂に安置しているらしいこと。

 転入届はそこに出しに行こうと思っています。


 神社は稲荷信仰の強い土地なのかお稲荷さんが多めの地域。京都に行ったときに伏見稲荷をお参りしたぐらいで深く関わってはいないですが、良い出会いがあるといいな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
「けんき」かあ。 「まゆ…………げ?」とか思ってしまった(・_・;) ググってみると、出し方が出て来たので、やってみたら風だった。 でも出し方で西暦を使うのが何だかモヤる(-ω-;) というか、この数…
 繭気属性……、知りたくない概念でした。  火属性を水星が抑制する私です。  皮肉ですよねぇ。(苦笑)
しまった、「ぐうじ」と読むんですね。ミヤネ屋の宮根誠司の略と勘違いしていてしまった…(ToT) そうやって、心を込めて掃除だったり、綺麗にすることで、心穏やかに過ごせたならよかったですね♪ 次の転居…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ