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嬉しそう

「これは実に美しいのう。気にいった。謁見を許す。」



 すでに目の前にいるんですが。横には万歩が立っている。神の腕を取っている。身長差がかなりある。神はかなり背が高く、オレくらいはありそうだ。もし女子ならモデル級と見た。



「え~、美緒。もったいないよお。そんなエサを与えちゃだめ。この子、けだものだよお。」



 神は『美緒』だと判明。よって神を美緒と改める。実際世の中では、自称『神』は大抵ニセモノだ。



「もしけだものだったら、蹴散らすから心配するでない。よしよし。」



 美緒は再度万步の頭を撫でた。『ごろごろ』。気持ちよさそうだ。美緒はオレに目を向けた。正確には般若の面があるのでこっちを見ているのかはわからないが、鋭い視線を感じている。それもかなり熱いものだ。



「近う寄れ。ほれほれ。」



 美緒は犬を呼ぶように手招きをしている。けだものとしての扱いに非常に近いと思うのは気のせいか。



「はあ。とにかくからだを見てくれよ。」



「どれどれ。手を見せい。ふふん♪」



 美緒はオレの手を取った。なんだか嬉しそうである。

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