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POL 終末のロボット警察官  作者: 如月いさみ


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エンディング

 終末戦争が勃発して数世紀が経った。空は青く太陽は皓々と輝いている。


 渡る風に死に至るほどの放射線はもう含まれていない。大地も徐々にだが緑の枝葉を伸ばし、人類が改良を加えた田畑には季節ごとに実りを抱いて成長をするようになっていた。


 ただ空を渡る且つての飛行機と言うものは未だ開発はされていない。いや、その機体が残っていても海を渡るほどのエネルギーを保存する機器が生き残っていないのかもしれないが、空を渡る人工物はない。


 それもまた世界の状態が分かっていないので不明ということであった。


 POL000こと本条燕は且つて岡山城と呼ばれていた崩壊した城の台座だけが残る城と周辺を包む廃墟が広がる旧都市のガタガタ道を車で走り抜けて海が見える場所で止めると眼前に広がる風景に目を細めた。


 故郷の広島までもう少しである。


 燕は青い光を讃える海の波を見つめ

「日本の周辺に変化はまだありませんよ、お父さん」

 それから

「もう一人のマスター三見さんも、もうすぐお二人の元に戻りますから」


 最後の鍵を果たす時に七滝時也が『待ってるぞ』と言ってくれた。最初の父であり燕のマスターである中山和彦は終末時にその命を落とした。いや、警察庁長官を始めとした県警本部長の誰一人終末の向こうを見たものはいない。

 その後、三見佑介をもう一人のマスターとして『本条燕自身』が選び彼らの人生を終わるまでずっと広島で暮らした。それからは各地を回り日本の管理を行っている。


 一度崩壊した自然だが少しずつ緑が甦り始めている。

 

 燕は車を走らせて懐かしい地形が目に入りフッと視界に入った修繕された建物と大きく振られている見覚えのある桜の代紋が冠される帽子を見ると笑みを浮かべてクラクションを鳴らした。


 ……人は大きな過ちを犯しながらも平和の秩序を求め、そして、人々を守る警察機構もまたその願いからずっと存在していた……


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