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凡人と神様  作者: 遺志又ハ魂
第二部 【詰むまでの物語】
69/72

第68話 『苦悩の答え』

「ご主人様、如何ですか?」

「ん〜なんか違うんだよな」


博士達と暮らし始めて、早7万年。


俺は研究所暮らしを満喫していた。

最初の数万年で、ポンコツは成長を遂げた。

ドジでおっちょこちょいな部分も矯正。

俺の知る、完璧な姉ちゃんへと育った。

もっとも元来の下ネタ好きは治らなかったが。


ポンコツの育成の傍ら、博士は奔走。

新たな人形作りはきっぱりやめて。

生み出した人形達をそれぞれ愛した。


とはいえ、作った人形は数知れず。

万をゆうに超える人形達。

それらをそれぞれ愛するのは多忙を極めた。


しかしながら、博士は充実感を得たようだ。

毎日楽しそうに、人形にキスしていた。

人形達も嬉しそうで、微笑ましい光景だった。


その反面、ポンコツは不満げ。

博士が構ってくれないと、不貞腐れる。

ちなみに俺が博士と仲良くしていても同様だ。


ポンコツは成長して、嫉妬心を抱いた。

本来ならば、それは汚く、醜い感情である。

けれど博士は、そのことをとても喜んだ。


ポンコツがワタシを愛してくれて嬉しい、と。


結局のところ、物は言い様という訳だ。

嫉妬をするのは、その対象を愛しているから。

だから、それは美しく、嬉しいと、評した。


そんな変化が裏付ける通り。

着実に、人間へと近づいていた。

見違えるくらいに成長を遂げた、ポンコツ。


いや、もはや、この人形はポンコツではない。

よって、俺は成長したことを褒めた。

もう、ポンコツは卒業だな、と。

しかし、ポンコツはポンコツで居たいらしい。


それが、この無乳の個体の、個性だから。

だからこそ、最初に与えられた名前が大切。

ポンコツはポンコツと呼ばれることを好んだ。


さて、近況報告はこのくらいにして。

話を冒頭の会話へと戻そう。

現在俺は試験官として採点の真っ最中。


ポンコツが作った料理を、試食していた。

お題は、ナポリタン。

姉ちゃんの味の再現を、試みていた。


「どこが、違うのですか?」

「それがわかれば苦労はしないんだけどな」


完璧な姉ちゃんに近づきつつある、ポンコツ。

だが、ここに来て、暗礁に乗り上げた。

人形は機械なので食事をしない。当たり前だ。

その仕様が、料理の再現を困難にしていた。


その上、俺はナポリタンのレシピを知らない。

見よう見まねの、試行錯誤が続いていた。

ぶっちゃけ、これだけで万単位の年数である。


俺が様々な異世界で採集した、食材。

それに博士が品種改良を施した。

トマトを始めとした野菜に、香辛料。

施設内で栽培した作物には不満はない。

人工肉のウィンナーも、上出来だ。


それでも、納得のいく料理が出来ない。

頭を抱えて、うんうん唸っていると。

ポンコツがしょんぼりして、尋ねた。


「おいしくない、ですか?」

「いや、美味しいよ。めっちゃ美味い」


その質問に、即答で返す。

もちろん、世辞ではない。

本当に、美味しいナポリタンだ。

それを証明するように、ガツガツ完食。


空になった皿を見てポンコツは安堵した様子。


先述した通り、気の遠くなる作業だった。

ここまで来るのに、膨大な年月を費やした。

博士は最初こそ手伝ったが、排除した。


博士が作ると、化学の実験になってしまう。

様々な薬品を入れて、食べろとせがむ。

辛かったり、甘かったり、すっぱかったり。

悶絶する俺を見て楽しむ博士は、追い出した。


それ以来、料理は2人でやっている。


今頃、博士はどこかで拗ねているのだろう。

本格的にヘソを曲げられては困る。

博士は博士で、妬きもち焼きなのだ。


「ひとまず、この辺にしとくか」

「ご期待に添えず、申し訳ありません」

「気にするな。また今度、頑張ろう」


励ますと、ポンコツは嬉しげにお片付け。

テキパキと、健気に皿を洗い始めた。

手伝いたいのは山々だが、これも勉強だ。

姉ちゃんと同等の家事スキルを学ばせる為。


俺はあとを任せて、博士を探した。


「なんだ、こんなところに居たのか」

「おや? 料理の研究は終わったのかね?」

「いや、なかなか上手くいかないもんだ」


博士は研究所の屋上にいた。

手すりにもたれて、ぼんやりしていた。

その視線の先には、セフィロトの樹がある。


それを眺めながら、進捗を告げると。

博士はふんっと鼻を鳴らして、不満げ。

ちらりと横目で一瞥して、文句を言う。


「ワタシを除け者にするからだ」

「邪魔しないなら手伝っていいぞ」

「邪魔など、一度もしたことないぞ」

「毎回変な薬品を混ぜてる癖に」

「今度は凄いぞ! 強烈な臭気を発して……」

「頼むから、懲りてくれ」


実験好きな博士に辟易として、溜息。

ナポリタンから臭気が出てたまるか。

とはいえ、博士なりのジョークだったらしく。


くすくす笑って、彼女は慰めてきた。


「まあ、そう思い詰めるな」

「思い詰めてるつもりはないけどな」

「ワタシには焦っているように見えるよ」


博士の闇色の瞳に見透かされて、嘆息。


「……何でも、お見通しなんだな」

「もちろんさ。ほら、話して見たまえ」

「話してどうにかなるもんじゃないぜ?」

「それでも、お母さんは聞きたいのさ」


ここぞとばかりに、母親振る博士。

俺は、断じて、マザコンではないけれど。

それでも、その慈愛に満ちた眼差しに、観念。


「そろそろ、詰まないといけない」

「だろうね」

「意味がわかってるのか?」

「当然だとも。ワタシは天才だからね」


ストレートに結論だけを述べた。

すると、博士はあっさり理解した。

本当に、何でもお見通しらしい。


この世界に来て、7万年の歳月が流れた。

よりわかりやすく、言い換えるならば。

かわゆいボスと別れて、7万年が、経過した。


あのダンジョンで、初めて会った日。

かわゆいボスは神と言葉を交わしている。

2人は旧知の仲であり、久しぶりの再会だった。


その中で、神は7万年ぶりと、言っていた。


「タイムリミットが、近い」

「そのようだね」

「やっぱり俺は、神なのか?」

「それは、君次第さ」


博士はあれ以来、言及を避けた。

俺はそれから、ずっと考えていた。

自分が、神なのか、否かを。


答えはこれまでの人生に秘められている。

記憶球を漁って、何度も振り返った。

自分の言動、そして神の言動。

どのように、異世界を渡ってきたのかを。


その答えは、明白だった。

俺はどうやら、神らしい。

しかし、それは認めたくない現実だ。


博士は俺次第だと言う。

俺がそれを受け入れるか、どうか。

最終的には、俺の判断に、委ねると。


理解は出来るが、受け入れがたい。


そのジレンマに、苦悩していた。

悩んだところで、答えには辿り着けない。

辿り着くことを、俺の魂が、拒否していた。


固く握り締めた拳に、不意に博士が手を乗せ。


「そんなに悩む必要はないよ」


まるで母親のように、優しい諭す。


「君は問題を難しく捉えすぎだ」

「これ以上の難問なんてあるのかよ」

「これ以上に簡単な問題などありはしない」


無知な俺を、天才である博士が、導く。


「聞かせてくれ。君は、何を願う?」

「俺の……願い?」

「そう。100万年生きた君は、どうしたい?」


100万年生きた、吸血鬼。

あまりに長く、途方もない人生だった。

様々な出会いと別れを経験して、摩耗した。


俺は、疲れていた。

言われて、それを自覚する。

忘れていた徒労感が、背にのしかかる。


その重さに押し潰されるように、吐露する。


「俺は……詰みたい」


言葉にすると、鼻の奥がツンとして、泣いた。


「もう、疲れた。もう……詰みたいよ」


泣きながら懇願すると、博士は更に尋ねた。


「どうして君は、詰まないと思う?」

「ぐすっ……そんなの、俺が知りたいよ」

「君はそれを知っている。だから、詰めない」


甘えた俺を、博士は突き放すように、断言。


「君は自分の詰ませ方を、知っている筈だ」

「ああ、知っている……知っているさ」

「ならば、どうしてそれを実行しない?」

「で、出来ないからに決まってんだろ!?」


堪らず、怒鳴る。泣きながら、喚く。

出来もしないことを、やれと言われて。

追い詰められて、わんわん泣いた。


俺は知っている。自分の詰ませ方を。


答えは単純だ。血を吸わせればいい、

誰でもいい筈だ。それで詰める。

しかし、誰でもいい筈がない。

そいつが吸血鬼になってしまう。

100万年生きた俺と同じ苦しみを味わう。

その呪いを、背負わせるわけにはいかない。


だから、出来ない。

だから、詰めない。

だから、死ねない。


それに、楽になっていいのかも、疑問だ。

俺は人殺しの、大罪人だ。

そんな俺が、詰んでしまって、いいものか。


その罪の意識もまた、詰めない要因だった。


「よしよし。泣かないで」


博士は泣きじゃくる俺の頭を、優しく撫でる。

その母性を感じさせる手つきで、落ち着く。

俺が泣きやんだのを見計らって、博士は囁く。


「それじゃあ、君にヒントをあげよう」

「ヒント……?」

「そう。全ての問題を解決する為の、ね」


そんな都合の良い回答が存在するのか。

疑問に思いながらも、耳を傾ける。

博士は俺に、こんなアドバイスをした。


「人の罪は、誰にも許せない」

「……そうだろうな」

「だから、自分で許すしかないのだよ」


それは、救いようのない言葉。

人の罪は、自分にしか許せない。

しかし、罪悪感が、それを許さない。

改めて、その事実に、絶望する。


だが、博士はそれをヒントと言った。


俺を絶望させる意味の言葉ではない。

前向きに、その意味を考えてみる。

人の罪は、自分で許すしかない。

俺自身が、俺の罪を許す。それは不可能。


だったら、オレ様の罪を、俺が許すのは?


もし本当に、オレ様が二重人格なら、可能だ。

オレ様の罪を、俺に許して貰う。なるほど。

そこでようやく、その真意に気づいた。


「やっぱり、あんたは天才だ」

「おや? ようやく気づいたのかい?」


暗雲が晴れ、希望の光が差し込んできた。

俺がその叡智を讃えると、博士は不遜な笑み。

彼女は、それが許される、真の天才だ。


自分が神かどうかなんて、どうでもいい。

俺の願いは、詰むことだ。

その為には、他人を頼ることが出来ない。


だからオレ様は、自分自身を、頼ろう。


「ありがとよ。目が覚めたぜ」

「キスしてくれても構わないよ?」

「そのまま押し倒したいくらいだ」

「じゃあ、駄目」


そんな浮かれたやり取りを交わし、笑い合う。

これで、明確な目標が出来た。

なんとかして、もとの世界に戻るのだ。


そして俺自身に、オレ様を、詰ませる。


言うなれば自作自演になるが、構うまい。

誰にも文句は言わせない。

これは凡人と神様の物語なのだから。


「ん? なんか、樹の光がまた減ってないか?」


ひとしきり、笑い合って、ふと気づく。

セフィロトの樹の、イルミネーション。

それは、この世界の人間の脳の輝きだ。


それが徐々に減っているように見える。

最初は沢山の脳みそが瞬いていた。

それが年を追うごとに、少なくなっている。


最初に気づいたのは、かなり前だ。

博士にそのことを尋ねると、はぐらかされた。

気のせいじゃないか、と。


しかし、最近は目に見えて減っている。

とても気のせいとは言えない程に。

光っている脳の方が、少ないくらいだ。


そうこうしているうちに、また、消えた。


「なあ、博士。どんどん消えていくぞ?」

「そうだね。彼らもそろそろ限界のようだ」

「限界?」

「そう。永遠など、存在しないということさ」


博士は以前、セフィロトの樹をこう解説した。

彼らは永遠に醒めない幸せな夢を見ていると。

その自分の発言を、彼女は否定した。


「彼らも疲れてしまったのだよ」

「疲れた?」

「君と同じように、生きることに疲れたのさ」


寂しげな遠い目をして、博士はそう説明する。


「でも、リセットしてるんだろ?」

「しているが、反応しなくなるんだ」

「どういう意味だ?」

「どんな信号にも反応しなくなるのさ」


信号に無反応。だから、発光しないらしい。


「生きることに疲れて、か?」

「そう。だから、電源を落としてあげるんだ」

「電源を落とすと、どうなるんだ?」

「死ぬ」


当たり前のように当たり前の返答をする博士。

疲れた脳を、休ませてあげる。

電源を落として、信号の送信をやめる。


すると、当然ながら、死ぬらしい。


「君はそんなワタシを咎めるかい?」


死神を演じる博士を、咎められる筈もない。

だって、彼女は、今にも泣きそうだ。

少しでも責めたら優しい博士は泣いてしまう。


だから俺は、泣き虫な彼女を、慰めた。


「あんたは、立派だよ」

「もっと、慰めたまえ」

「あんたは、偉い」

「もっと……もっとだ」

「あんたは、もう……我慢しなくていい」


そう言ってやると、抱きつかれた。

俺の胸の中で、博士はわんわん泣いた。

さっきとは、真逆の立場。男の見せ所だ。


しかしながら、俺はベテランの童貞。

100万年生きて、女性経験はなし。

というか、付き合ったことすらない。


だから、何も言わずに、泣きやむのを待った。


「ぐすっ……朴念仁」

「落ち着いたか?」

「キスくらいしたらどうだい!?」

「押し倒したら駄目なんだろ?」

「馬鹿」


天才に馬鹿と言われる、快感。

めっちゃゾクゾクする。癖になりそう。

そんな俺は、童貞として、役割を果たした。


こんな高潔な博士に、手を出せる訳がない。


「……吸血鬼くん」

「なんだ?」


俺の腕の中で、博士が不意に疑問を口にする。


「人間が、最期に信号を送ってくるんだ」

「信号?」

「そう。ありがとう……ってさ」


ふむ。なかなかどうして、人間らしくないな。


「そりゃあ、なんとも、意外だな」

「うん。予想外だよ」

「それで、それがどうしたんだ?」

「そんなこと言われても、困るというか」

「感謝されてんなら、いいじゃねぇか」

「なんか……変な気分になるんだよ」


怒ったように、博士は不満を漏らす。

しかし、別に怒っているわけではないようだ。

その不満は、自身に対してのものだろう。


ポンコツがスクスク育ったように。

俺が、自分の進む道を見つけたように。

博士もまた、気づいたらしい。


それを知ってほくそ笑み、俺は意地悪をする。


「嬉しいのか?」

「嬉しくない。ワタシは人間が嫌いだ」

「そういうの、なんて言うか知ってるか?」

「……言ってみたまえよ」


俺はさも偉そうに、博士に現実を突きつける。


「ツンデレって、言うのさ」


すると博士は、ジロリとこちらを睨んで。


「君は本当にデリカシーがないね」

「すんませんね、何しろ童貞なもんで」


ヘラヘラ謝罪すると、彼女は長嘆して。


「なら、仕方ないか」

「どうしようもないからな」

「そんな君に、またヒントをあげよう」

「どういう風の吹き回しだ?」

「デリカシーのない発言の、お返しさ」


有り難く、そのヒントとやらを、頂戴する。


「料理の再現が難航しているらしいね」

「ああ、どうにも上手くいかなくてな」

「だったら、魔法を使ってみたまえ」


そんな博士の突拍子もない、ヒント。

いやいや、料理に魔法なんて、ありえない。

そもそも、姉ちゃんは魔法を使えないし。


とはいえ、ポンコツの機体には使われている。

記憶媒体を、より人間に近づける為。

泥棒スキルで記憶球を作成して、実装した。


科学と魔法のハイブリッドの機体。


それが何か関係しているのだろうか。

なんて、足りない頭をひねってみたが。

博士の意図は、まるで無関係だった。


「魔法というか、オカルト的なことさ」

「オカルト?」

「そう。君の世界には何かなかったかい?」


オカルトっていうと、心霊現象とか?

いや、それこそ今は関係ないだろう。

だったら、スピリチュアルみたいな?


自己暗示とか、そんなので、味が良くなれば。


そこで、閃いた。

打ってつけのものがある。

俺は博士に、そのことを告げた。


「俺の世界には魔法の呪文があるんだ」

「ふむ? それで味が良くなるのかね?」

「物は試しだ。早速やってみよう」


善は急げと言わんばかりに。

俺は料理試験室へと取って返し。

片付けを終えたばかりのポンコツに説明。


再びナポリタンを作らせて、実践。


「では、お手並み拝見といこうか」

「ああ、見て驚くなよ?」


料理完成と同時にやってきた博士が促す。

俺は不敵に笑い、ポンコツに目配せ。

ポンコツはそれを受けて頷き、行動開始。


打ち合わせ通りにポーズを取り呪文を唱える。


「おいしく、なーれ。萌え萌え、きゅんっ!」


ナポリタンに、魂を、吹き込んだ。


それを見て、博士は唖然。

俺は急いで、ナポリタンの元へ。

見た目は変わってない。当たり前だ。

問題は味だ。これで、ひと味違う筈。

姉ちゃんは猫耳メイドの喫茶店の店員だった。

ならば、これをやっていない訳がない。

これをやらなければ、完璧とは、言えない。


俺は恐る恐る、ナポリタンを、口に運び。


パクリと、ひと口。


モグモグして、味わい、カッと目を見開いた。


「これだっ! この味だ!!」

「やりましたね、ご主人様!」

「ああ、よくやってくれた! ポンコツ!!」


ポンコツとハイタッチ。

これで、完璧に姉ちゃんの味を再現出来た。

感涙を流しながら、ポンコツを抱きしめる。


「ポンコツ! 愛してるぞ!!」

「じゃあ、ご褒美を、下さい」

「いいとも! なんでも言ってみろ!!」

「ポコチン、食べても、いいですか?」

「そんな駄目なポンコツを愛してる!!」


もう、怒ることも忘れて、浮かれ放題。

ちょっと発言がおかしいところも愛してる。

ポンコツは自慢の娘だ。最高の人形だ。

これこそが、俺の大切な、姉ちゃんだ。


うふふあははと、高笑いを響かせてると。


「吸血鬼くん」

「おお、博士! あんたのおかげで助かった!」

「俄かには信じがたいのだけど……」

「俺だって信じらんねぇよ! 嘘みたいだ!!」

「まさか、こんな非科学な方法とは、ね」


やれやれと首を振って、博士は締めくくる。


「親バカもここに極まれり、だね」


何を言われても、俺はポンコツを、愛してる。

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