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『裏社会の番人「シティー・クリーナー」 ~裏社会の掃除人「ターゲットは綺麗にお掃除致します」~』  作者: サッサン
第1章:配属先は首都東京

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第1章 第1話:5人の転校生

『シティー・クリーナー ~裏社会の掃除人「ターゲットは綺麗にお掃除致します」~』は私の処女作に当たる『幼馴染の境界線』の中でどうしてもオリジナルアニメを作らないといけなくなったため、急遽作った作中作になります。とはいえ書く以上はちゃんとしたものにしたいと思いますのでよかったらお付き合いください。

春、4月6日月曜日。春のやわらかな朝日を浴びた5人の生徒が、東京都新宿区にある「私立・志能便(しのび)学園高等学校」の校門へやって来ていた。まだ他の生徒はほとんど見受けられない。


「今日からここが俺たちの通う高校なんだな」


5人の中で唯一の男性が校舎を見上げながらつぶやいた。

この男の名前は『風間(かざま) 漣(れん)』。今年17歳になる高校2年生だ。頭脳明晰、運動神経良好で人当たりも良く、そして面倒見が良いため誰からも好かれやすい。


「そうですね、漣様。ここで許嫁同士である私とあなたの愛がより一層深まるのですね」


そう言ったのは、『桜小路(さくらこうじ) 陽菜(ひな)』という女性で、漣と同じ高校2年生である。

そして漣の許嫁でもある。見た目は清楚な美人で文武両道のお嬢様と言った感じである。しかし、漣のことになると少し嫉妬深くなるのが玉にキズであろうか。


「陽菜はそうやってことあるごとに、許嫁、許嫁って言うよね。私達も公にはできないけど、一応漣の恋人なんだから、ちょっとは遠慮してよね」


陽菜にそう言った女性は『日向 アイリス(ひゅうが あいりす)』といい、アメリカ人の母親と日本人の父親との間に生まれたハーフである。見た目はまさに元気少女と言った感じで、運動神経に優れており、性格はまさに猪突猛進。見た目は金髪碧眼と外国人のようであるが、生まれも育ちも日本であり、英語は全くしゃべれないえせ外国人である。


「そう言うアイリスさんだってすぐに漣さんに抱き着こうとしますよね。少しは遠慮してほしいものです」


落ち着いた声でアイリスにクレームを入れた女性は、『月影(つきかげ) 螢(ほたる)』という女性で高校2年生。この4人の女性の中で最も頭脳明晰であり、全国模試の順位は全国2位である(ちなみに1位は漣である)。


「そういうアイリスちゃんはよく隠しカメラで漣君の事隠し撮りしてるよねー。お風呂とかは撮らせてもらえないみたいだけどね。そういうのは私はどうかと思うな」


妖艶な雰囲気を醸し出しているこの女性は『夜叉丸(やしゃまる) 朧(おぼろ)』で、やはり漣たちと同じ高校2年生である。飄々とした態度で漣をからかうことを最も大切な生きがいにしている。


この5人が朝早くから校門にいたのには訳があった。

5人は今日からこの『私立志能便学園高等学校』へ転校してきたのである。

5人は校舎へ向かって歩き出す。

校舎の入り口には一人の男性教諭が5人を待っていた。その立ち姿はピシッと仕立てられた黒のスーツに身を包み、全く隙のない洗練されたものであった。


「風間漣とその配下4人だな?」


「はい、そうです。あなたは?」


「私はお前たちの担任になる『霧雨(きりさめ) 玲(れい)』だ。ここではなんだから場所を移そう」


そう言って5人を特別な応接室へと連れて行ったのであった。


「この部屋は完全防音の上、定期的に盗聴器がないか検査をしているから、ここでなら何を話しても平気だ。それでは改めて自己紹介しておこう。霧雨玲だ。お前たちの担任であり、『忍びの里』からの依頼を伝える連絡役も兼ねている。何か質問はあるか?」


漣達五人は表向きは高校生であるが、その裏で依頼を受けて仕事をする忍びでもあった。

ここで漣が代表して質問をする。


「依頼のないときは基本何をすればいいのですか?」


「そんなことか。それなら簡単だ。高校生活を楽しめ。以上だ」


5人とも何を言われたのかわからないといった顔をしていた。


「だから、高校生として普通に生活してくれて構わないといってるんだ。まあ、今まで頑張ったお前たちへの里からのご褒美とでも思ってくれ」


5人はここに来るまでにいくつもの依頼をすでにこなしてきており、どれも確かな結果を残していた。

ちなみに今まで任務のないときには里での訓練に明け暮れていたのであった。


「でも自主練はしとけよ。依頼の時に動けなくなってましたじゃどうしようもないからな。あと、住む場所は五人一緒でいいよな。5LDKの戸建てを用意してあるから今日からそこに住んでくれ。鍵は帰りに地図と当面の生活費と一緒に渡すから、また職員室に寄ってくれ」


こうして漣たちの志能便学園での生活が始まるのであった。


『シティー・クリーナー ~裏社会の掃除人「ターゲットは綺麗にお掃除致します」~』第1章第1話をお読みいただきありがとうございます。


これは前書きでもいいましたが、私の処女作『幼馴染の境界線』の中で必要となった作中作として作ったものになります。もちろんやるからにはちゃんとしたものを作りたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

ちなみに話の中に出てきた「志能便(しのび)学園高等学校」ですが志能便(しのび)という言葉は聖徳太子時代の忍びを表す言葉だったようです。最初は「刃心学園高等学校」としようと思ったのですが、どうしてもあの有名な骸骨騎士様が思い浮かんでしまいましたので急遽変更しました(-_-;)。


お願い:ブックマーク&評価、感想コメントをお待ちしております。


『幼馴染の境界線 ―僕の祈りと、君の憧れ―』 URL: https://ncode.syosetu.com/n2955mc/

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