Log.00 「Beginning」 + 「我々を取り巻く兵器と企業、組織や国家のまとめ」
硝煙戦記 Log.00「Beginning」
[2027年11月12日 ハルキウ]
ウ軍兵士A:(ウクライナ語で)クソッ!なんでだよ!休戦のソレと近い状態になってたろう!?
<都市の建物が塹壕のように銃弾をたくさん受け、様々な弾痕が作られていく。>
ウ軍兵士B:知るか!あっちはあっちで俺達を撃ちたいんだろうよ!…チィッ!
<ウクライナ軍兵士たちが反撃の為に小銃を乱して撃つ。>
<その銃声はまるで十字架を切る程度のおまじないにしか彼らには思わなかったのだろう。>
ロ軍兵士B:(ロシア語で)あーもうクソが!もうこれ以上戦えって上はアタマ花畑かよ!AKは何故か詰まるし!ボディプレートはサバゲー用だしでマジ腹立つ!
ロ軍兵士A:仕方ないだろ、俺たちゃ徴兵されてここに居るんだ、上や大統領の考えることなんか知らなくていい。……反撃が収まった、グレードを投げるぞ。
ロ軍兵士B:分かった、自分は投擲と同時に突撃する。
<ロシアの兵士は慣れつつも未だ少しおぼつかない手つきでグレードの安全ピンを抜いて投擲の姿勢に入る…その瞬間>
ロ軍兵士A:おい、何だこの音。戦車にしては足音に似てるぞ……
«ドン…ガッガッガッ…»
<建物の影から巨人のような影が現れる。だがそれだけではなかった>
ロ軍兵士C:な、なぁっ!?人型…
ロ軍兵士A:機動兵器…
ロ軍兵士B:や、やべぇよ…!なんだあれ、見たことねぇ、宇宙人なのか!?怖くて安全レバーとグレーネド握ったままだ……ションベン漏らしちまいそうだ…!口も上手く回らねぇ…!
<彼らが見たのは……後にドールと呼ばれる兵器の雛形である吹雪であった。>
ウ軍兵士A:…神様…?俺たちは幻覚でも……
<これが公に出た吹雪の映像である。これの発表は翌年2月、新日本連合共和国の樹立は3月。この判断は2036年現在でも不明である。>
???:はーぁ…なんでこんなことログに書いてレポート提出しなければならないんだ?僕は軍人でもう学生ではないんだ………
<カタカタと部屋にキーボードを叩く音が響く。>
<しかし独り言を呟いてるうちに、事が始まろうとしていた。>
[続く。 Next:Log.01 第3次ロシアウクライナ戦争]
[おまけ 以下設定一覧]
用語「ドール」:戦闘機の機動性を保持し、MBT以上の装甲を持ち、そしてそれらを凌駕する汎用性を有する「人型精密機動機器」のジャンルおよびソレの総称。2036年時点での最新世代は第5世代であり、第5世代の特徴はボイラーやタービンを伴わない発電方式を取るジェネレーターを搭載し、またそれからもたらされる超高出力エネルギーを使用する兵器の使用、推進、駆動が可能となったことだ。またこれを受けフレームの設計の6割以上を改良、または一から設計し直すことにもなっている。
用語「ソルリアクター」:2029年で新日本連合共和国にて実用化されたボイラーやタービンを伴わない発電方式を取るジェネレーター(動力)。この時のソルリアクターは出荷時に永久触媒に火を入れる都合で大型かつ、発電レートは核分裂炉などの従来リアクターより上ではあるもののエネルギーの過剰供給時の不安定性露呈により小型化と並行して改良を迫られることとなった経緯を持つ。
機構的には核融合発電のソレと同様ではあるものの、触媒はパラジウムやプルトニウムではなくレアアースと同じ深度で採掘可能なルナメタルという金属を使用し、電荷を掛けて1600℃以上の熱と核分裂反応中のなにかと接触させると太陽と同規模のエネルギーを発する擬似マイクロ恒星体となり、0.1ミリw以下の電荷になると火が止まり擬似恒星化反応が消失する。そのため安全性の面からもこれが高く評価される結果となり、2033年ロールアウトの第5世代技術試験機「XDF-03 コロンブス」に搭載された2Gモデルではサイズを小さくしつつも発電レートおよび安定性、出荷時の火入れの簡易さが格段に向上し、2035年3月から製造および配備開始がされた最新鋭機「MDF-05 日向」に惜しみ無くそれが投入されたのであった。
XDF-03 コロンブス
分類:技術試験用ドール
全高:14.5m
重量:18.9t
動力:ソルリアクター2G
製造設計:アリオスコーポレーション 日本本社
生産形態:実験機
武装:頭部12.7mmレールバルカン砲XAU-127「アヴェンジャーII」×2 45mmドール用電磁加速小銃「フルフト」 プラズマティックパーティクルレーザーサーベル「リーヒトツァーン」 機動防御盾「ライオットクレッセント」
簡易解説:第5世代技術試験機、あらゆる事象を想定し内部フレームの強化がされ、量産機より生産難易度の高い方法と素材の組み合わせでされている。
MDF-05 日向
分類:第5世代主力戦闘ドール
全高:14.3m
重量:19.7t
動力:ソルリアクター2G
製造設計:アリオスコーポレーション
生産形態:制式採用量産MBD(Main Battle Doll)
武装:頭部12.7mmレールバルカン砲EAU-127M「エレキホーネット」×2 45mmドール用電磁加速小銃「35式電磁小銃」 プラズマティックパーティクルレーザーサーベル「リーヒトツァーン」 機動防御盾「ライオットクレッセント」 256mm手持ち式誘導ミサイル発射筒「二代目短SAM」 120mm手持ち式重外装機関砲「春雨」
簡易解説:第5世代技術の塊である最新鋭機、製造及び配備開始直後ではあるが様々なバリエーションが存在し、指揮官機は「旗持ち」として親しまれている。
SMDF-05 最上(主人公機)
分類:第5世代主力特殊戦闘ドール
全高:14.3m
重量:19.7t
動力:ソルリアクター2G チューンド
製造設計:アリオスコーポレーション
生産形態:少数特殊主力量産機
武装:頭部12.7mm複合加速式機関砲「オオワシ」×4 45mmドール用複合加速小銃「村雨」 オーバーチューン型プラズマティックパーティクルレーザーブレード「ムラマサ」 120mm手持ち式重外装機関砲「春雨」 面積可変防楯「三日月ライオット」 EFG-5T超周波アサルトナイフ「ハヤブサ」 95mm高密度徹甲榴散弾銃「山風」
バリエーション:機動力強化型「SMDF-05M 時雨」(主人公機) 射撃能力向上型「SMDF-05G 夕立」 指揮官機「SMDF-05S 白露」 一般特務隊員仕様「SMDF-05A 最上」
簡易解説:MDF-05の隊長機仕様、いわゆる旗持ちをベースに駆動系のグレードアップ、フレームの強度と耐圧、耐引っ張り力性能の向上、動力のチューンによる発電レートの強化とそれに伴う電装系のアップグレード。さらにアビオニクスのカード類の変更によるソフトウェア効率向上とそれに伴う枚数削減から来る拡張性向上が図られた機体。
CDF-01 吹雪
分類:特型陸上精密機動機器 → 第1世代型ドール(センチュリーシリーズ)
全高:15.8m
重量:27.465t
動力:V12 32Lディーゼルタービンエンジン ハイキャパバッテリーシステム
製造設計:六ツ菱重工(0.9年後生産終了に伴うライセンス生産認可により企業多数)
生産形態:主力特殊戦闘車両→主力ドール→本家での生産終了→ライセンス生産認可機体→センチュリーシリーズ
武装:GAAG-77左側頭部7.7mm近接防衛機関砲「大鳳」 / RAU-285 30mm吹雪用自動小銃「菊紋」 / SSB(SolidStateBlade)-01 吹雪用小刀「天下五剣」
六ツ菱重工
アリオスコーポレーション社の前身となる企業。
MBTや戦闘機製造もしてた頃に人型機動兵器の技術開発をしていた頃に戦争が再発。後に極秘で戦線投入した吹雪が公表されたのを皮切りにアリオスコーポレーション社に株式の99.999%を買収され、合併される。
吹雪が一時的に生産終了となっていたのはこれが理由。
内部的事情としては当時まだ中学生の社長の息子の名義とアリオス社の名義で株式の99.999%を合意の元息子が家の金で買収したという体で購入、代表の座を書類上でも社長にすることで、怠惰と手続きの複雑さを回避した革命的☭発想を持ったギャグ事件が発生している。
アリオスコーポレーション社
日本地区に本社を置くメガコーポ。
民間軍事事業や食品製造、半導体製品製造や精製、ネットワークサービス提供などの事業を展開しており、六ツ菱時代にはできなかった挑戦的なことにも容易に挑めるようになった。
また新日本連合共和国の直属契約を交わした唯一のPMCであり、自衛隊や米軍の代替立ち位置になり、また自衛隊員や米軍兵士の9.8割がそこのPMC部門に移籍している。
また先進技術もここで開発されており、ソルリアクターなどもここが生まれ故郷である。
新日本連合共和国
2028年に樹立した日米共同体の新興国家。
第二次大戦の時の関係がまるで嘘かのように完璧な融合を果たしているが元といえばロシアの蜂起を端として急遽成立させているため法律のすり合わせが上手くいってない箇所も見受けられ、2034年にドイツとイタリアの加入及び吸収合併を経てもその問題は解消できずに居る。
OKBクークラ(кукла)
ソ連時代のOKB要素を社風に取り入れ、ロシア語で人形の意を社名に持つEU系ロシア風味の民間軍事会社(PMC)。
主戦力は鹵獲した吹雪をベースに作られた人狼の称号を冠する第3.5世代ドール「オーヴォロテン(Оборотень)」と第2世代相当にアップグレードした「吹雪Bis」の2機種。
また第1次ロシアウクライナ戦争で喪失した戦力の6.5割を補っている企業でもある。
用語:プラズマティックパーティクルレーザー
略称はPTPL。プラズマ力場に質量を伴わせ、粒子サイズの大きな陽電子をペタヘルツ単位で振動させて発生した熱を閉じ込めそれを用い溶断機のように振る舞う技術。これを利用した近接装備としてサーベルやブレードタイプが存在するが射撃兵装にするには未だ課題が残るために現時点でPTPL技術を使用した射撃兵装はほぼ存在しない。
初めまして、結希です。なろう初上陸で、世に出す小説としてはこれが初めてとなります。またpixivでもうpしますのでそちらも是非。
そして、コメント機能か何かで評価して貰えるととても助かります。
次回もお楽しみにしててください!




