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151、狂人に理屈は通じない

将来について不安すぎて執筆が捗りませんでした……

どなたか、大学二回生まで割とサボったけどなんやかんやでちゃんと卒業と就職は出来たって人居ませんか?

私の不安を和らげてください……


 大急ぎで砦に戻ったアレンを迎える人間は、残念ながらどこにも居ない。

 一括した魔術師たちが忙しい事は承知しているのだが、それでも一人は出迎えて欲しかったと、心の中でひっそり悪態をつく。

 というのも、道案内をして欲しかったのだ。

 砦の構造はきちんと把握しているし、右と左が分からないほど方向感覚がトンチキな訳でもない。

 ただアレンは、この砦の最高責任者に言いたい事が山のようにあった。

 彼女は気まぐれで、基本どこに居るか分からないから、知っている人間が居たなら楽だった。


 けれども、現実はアレンを甘やかす事をしない。

 一分ですら惜しい時間を切り詰めて、自分の上司がどこに居るのかを探し回る。

 もしかすれば食堂、もしかすれば中央部、もしかすれば()のある場所。走って、走って、走り回って、どこかに居るであろう狂人を探して回る。


 目は血走っている。

 心臓はうるさく鳴り響く。

 嫌な予感に、汗腺は開きっぱなしだ。


 ふとした瞬間に、会いたくないという衝動がやってくるのも苦しかった。

 本気の本気で、彼女には会いたくないのだ。

 会うのも嫌だし、会話なんてもっての外。しかも、アレンから糾弾するなど、あの気難しい気狂いが、ぶちギレない訳がない。

 怒りの矛先は必然的にアレンに向き、バカみたいな攻撃を耐えた上で、さらに問い詰めなければならない。

 死にかけの状態で屍王とタイマンを張った方がまだマシだった。

 というか、今も瀕死の体に鞭打って走っている。

 多少は回復したが、全治には程遠い。

 神聖術の鍛錬で、己にかけられた呪いの解呪は幾度となくしてきたが、ここまで難解なものを押し付けられたことは無かった。

 鉛を取り付けられたような感覚が四肢のみならず臓腑にまで響き、抉られてからようやく治した心臓はもう握り潰されそうで、頭の中で知らない声が滝のように流れていく。

 呪いとは、何かを苦しめるためのもの。

 その結果相手が死ぬことが呪殺であり、呪いは相手を殺すためのものではない。

 つまりは、呪いというものは、アレンの足止め、嫌がらせのためには十分過ぎるほど役目を果たしていたと言える。

 


(クソ! 面倒な!)



 神聖術で絶えず相殺しているが、呪いはなおもその威力を変えなかった。

 アレンの体を徹底的に犯し尽くして、その末に殺してやろうという悪意が透けて見える。

 屍王の一番大切にしているであろう部分を粉微塵にしてやろうとしたのは、当たり前だが、相当彼の癪に障ったらしい。


 だが、皮肉なことだ。

 これまで在り方を考え続けた屍王が、その在り方を守るために、在り方を捨てねばならなくなった。

 今こうして戦うだけでも、彼の宝は削れていくというのに、それでも彼は戦わねばと覚悟を決めた。

 魔物でなければ、アレンも褒め称えたところだ。

 どこぞの誰かよりは余程好感が持てる。


 この瞬間も、その誰かはクソ真面目に神に祈りを捧げている事だろう。

 その事が、アレンの怒りを助長する。

 これまで必死にこなしてきた準備が、たった一人の気まぐれで崩れ去るのだ。

 アレンはそんな馬鹿な事があってたまるか、と本気で憤っている。

 彼はずっと、積み重ねる事を選んできた。

 その積み重ねが、たったの一手で壊されるというのは、屍王にとっての『知を無に帰す』ほどの屈辱だ。

 それに、修整の手間を掛けねばならない。

 屍王を安全に倒すために立てた計画は、完全にズレてしまった。

 これを立て直す案もあるが、残念な事に安全性は恐ろしく下がってしまう。


 憂鬱で、面倒で、屈辱だ。


 アレンの思考は絶えず流れ続ける。

 どうするのが正解か、どうある事が間違いか。

 少なくとも、アレンはこれまで間違いを選んできたつもりはない。

 けれども、間違いではない事が急に間違いに変化するという理不尽がある。今回の事は、アレンの手に負えない力が働いた結果だ。彼自身に非は一切なく、仕方ないと割り切れる。

 だが、アレンは止まる事が出来ない。

 不平不満はあれども、なんだかんだで、どんな事でもやり遂げてしまう。

 貧乏クジなど慣れているのだ。

 どんな逆境も、ちゃんと跳ね除けてみせる。

 

 

「…………」



 砦の中を駆け回って、最後に残った場所がある。

 思えば、はじめからここに居る可能性が一番高かったというのに、ずっと避けてきた。

 自分がするべき事を思い返してようやく、この場所に足が向いたというのが真実だ。

 覚悟を決められた、というべきか。

 気が付けばアレンの思考はかなり纏まって、つべこべ言い訳している暇がないと気付けたのだ。


 目の前あるのは、礼拝堂の扉。


 この砦にしかない、神に祈るための場所。

 戦場には不釣り合いな場所。

 本来の目的で使われるためだけに存在する、この戦線で最も神聖な場所。

 その扉からは、純粋なエネルギーを感じる。

 会いたくもない女が、膝を床に付けて、両手を組んでいる事だろう。

 集中して、こちらの不安など知りもしないで。

 そして、理不尽な事に扉を開ければ、あの女は全力でその相手を殺しにかかるだろう。

 

 だが、やるしかない。

 覚悟はもう決めたのだから、大丈夫だ。



「…………」



 ガチャンと音を鳴らす。

 次いで、衝撃に備える。

 最大限の警戒を維持しながら、アレンは扉の奥に居る女に目を向ける。

 すると、



「あら、同士アレン。いかが致しましたか?」



 リリーロクスは、親愛を込めて言葉をかけた。

 愛おしそうに、優しげに、想定していた反応よりも、ずっと穏やかに。

 攻撃されないなど考えもしなかった。

 だが、だからこそ、不安感は強くなる。

 これから先に何が起こるのか、まるで先が見えないことに恐怖を覚える。

 


「私の行動に、何か言いたい事でも?」



 ありまくるのだが、声を荒らげられない。

 目の前の爆弾を慎重に処理するのが、今のアレンの直近の仕事である。



 ※※※※※※※※※ 



「言いたい事でも、じゃねぇ……!」



 下手に出ている場合ではなかったのだ。

 アレンはあらん限りの圧を込めて、リリーロクスに全力で問い詰める。

 リリーロクスは恐ろしく鈍感な人間である。

 どうするにしてもちゃんと伝わるように、言葉とそれ以外を尽くさなければならない。

 まず、『何故怒っているのか』と思わせる所からがスタートだ。

 同じ異端審問官なら、この爆弾の導火線も少しは長くなるはずである。多少は乱暴な態度を取らなければ、この怪人相手には会話すらままならない。


 アレンは内心冷や汗まみれだった。

 こうしなければ分かってもらえないのに、そのせいで殺される危険が出てくる。

 今のコンディションで戦えば、きっと五分経たずにお陀仏である。

 理不尽と滅茶苦茶を寄せ集めたコレの理屈に合わせて、慎重に訴えを通さなければならない。



「?」


「結界の件だ。とぼけてんじゃねぇ」



 何故言葉は通じるのに、話は通じないのか?

 

 リリーロクスと話をすると、とにかく疲れる。

 何でもかんでも神の都合が入り込み、返答を間違えればほぼ即死。

 いやそもそも、人間の形をしただけの災害に、そんな七面倒な事を求める方がおかしいのかもしれない。

 にこやかなリリーロクスと、彼女を睨むアレン。

 ピリついているのか、穏やかなのか、微妙な空気が流れ続ける。

 だが、リリーロクスから何かものを言う事はまず間違いなくない。

 こうなれば、アレンから切り込むしかない。



「……俺たちが今何をしているか、知らねぇとは言わせねぇぞ?」


「…………」


「俺たちの任務のために、お前が張ってた結界は必要なものだ。何故、このタイミングで結界を解いた?」



 屍王を弱めるためのソレは、リリーロクスの白霧の力を用いたものだ。

 あくまでも、利用する、という形を取っているために、その元が無くなってしまうという事は、術の土台が崩壊してしまうということ。どれだけ強固な結界でも、あっという間に解けて無くなってしまう。

 この結界は主導権がリリーロクスにある。

 魔術師たちが下地の上に何を積もうと、リリーロクスが風呂敷を仕舞ってしまえばそれだけで瓦解する。

 アレンもそこだけは不安であったが、実はそこまで問題視はしていなかった。

 何故なら、その下地とは、リリーロクスの結界は体に収めきれなかった末端が溢れた結果に過ぎないからだ。

 あの白霧はどれだけ維持したとしてもまったく問題がないもの。何年、何十、何百年経ったとしても、消費するエネルギーよりも供給されるエネルギーが上回り続ける。  

 本人の意志で解こうとしない限り、リリーロクスが生きている間は半永久的に発動する。これまでだってずっと張られてきたのだから、この日一日程度、解かれるという可能性は放っておいても大丈夫だと判断した。

 つまりは、この嫌がらせのようなタイミングで結界を解く意味が存在しない。

 いや、確実にこれは嫌がらせである。

 いつまでも維持出来る結界を、このタイミング、この時間、この日に限って解く理由は、それ以外にはない。



「俺たちが今、屍王討伐のために動いているのは知っているだろう?」



 だが、どうにも嫌な予感が止まらない。

 アレンは理屈で動く人間だ。

 だからこそ、リリーロクスのような、理屈ではないナニカで動く人間が心底苦手である。

 乱される事は未熟な証拠で、乱れる事は己が盤石ではなかったという証。そして、リリーロクスと関われば、どんな形であれ必ずペースを乱されるのだ。関わりたいと思うほうがどうかしている。

 だから、今回もリリーロクスはそう在るだろう。

 理屈を掻き乱し、滅茶苦茶にしてしまう彼女は、その在り方を変えられない。



「今、大事な所なんだ。何故邪魔をする? これは神の意志を遂行するために必要なことだぞ?」

 


 どれだけそれらしい事を言えても、不安だった。

 神の意志である、というのは間違いではない。

 真実を伝えながら、神の意志と伝えればいい。



「あの……」


「神の使徒として、コレは許容出来ない」

 


 何でもいいから言う事を聞いてほしい。

 早く、早く、頷いてほしい。

 余計な事を言わずに、何でもいいから自分の言う事を分かってほしい。

 上辺だけでもいいから、理解してほしい。

 初手で攻撃されなかったのなら、リリーロクスの機嫌が悪くはないということ。押して押せば、比較的簡単に理解を得られる可能性はある。

 今はそれに賭けるしかない。



「同士アレン?」


「早く結界をもう一度展開してくれ。このまま勇者一行が死ねば、神の試練は頓挫するぞ」



 アレンはどれだけ迷っても正解しか選べない。

 正解以上の場所が、分からない。

 アレンはここが間違いで、ここが正解だという事を、組み立てた理論によって導き出す。だから、見えない場所からの不意打ちや、不確定要素からの強襲にとても弱い。

 というか、そういうものに事前に対応出来る人間など存在しない。

 アレンはどこまでも、優等生な人間だ。

 常識的かつ良質な判断を素早く、冷静に行えるのが彼の強みである。

 常識外の人外は、認知しきれない。

 出来る人間など居るものか。



「今ならまだ間に合う。早く結界を戻せ。ここで止めれば魔術師たちも……」


「同士アレン」



 アレンの強い言葉は、リリーロクスの穏やかな声に制された。

 柔らかで、迫力など全く無いのに逆らえない。

 怪人の悍ましさがアレンの心臓を捉える。

 自分の意見が優先されるべき、アレンは黙って言う事を聞くべきという確信がある。

 穏やかさ、という皮を被っているだけで、中身はあいも変わらず苛烈でしかない。

 心底嫌になりながら、アレンは耳を傾ける。

 そして、予想通りに頭を抱えたくなる事を平然と、何の躊躇いもなく言ってのける。



「屍王を倒しているんですか?」


「――――――」

 


 アレンは、思わず絶句した。

 何を馬鹿な事を言ってやがるんだ、と自然と口から漏れそうになった。

 あまりにも的外れ、場外れな認識だ。状況を把握していないにも程がある。ボーッとしている時間が長すぎてボケたのではないだろうか?

 今この瞬間も膨大な呪いが活動しているし、自分の結界をイジくり回されているのに、何も知らないとは。


 しかも、少し前にアレンはリリーロクスに対して屍王討伐作戦の概要を話している。

 今回の結界の件も含めて、一から十まで何の過不足もなく説明した。確かに、その時はそれを些事だと切り捨てられたが、まさか存在自体を忘れていたとは。

 

 何もかも、想像通りにはいかない。



「そうだよ……なんで、あの騒ぎで、これまでの経緯で、分からないんだ……?」


「あら、そうだったのですか」



 理解出来ない。

 こういう理の外側に居る化け物が恐ろしい。

 どうすればこの破綻者とまともに話が出来るか、正直まったく分からない。

  


「そういえば、何やら騒がしいですね」


「……分かるだろう? 今この場で、沢山の人たちが命を張ってる。アンタの結界が必要なんだ」



 アレンは祈る。

 まるで神に祈るが如く、彼女に祈る。

 頼むから、俺たちのためになる行動をしてくれ、と全力で祈り倒す。

 力だけはある馬鹿は、本当に困る。

 この舞台を成功させるのに、彼女の一存で全てが決まるのだから本当に面倒だ。



「なるほど、分かりました」


「なら、」



 しかし、祈りは届かない。



「ですが、ダメです」



 何もかも、思い通りにはならない。

 平坦な道を作ろうとしているのに、突然巨人が現れて、苦労して作った道を壊していく。アレンの苦労など知ったことか、と暴虐の限りを尽くしていく。

 何の悪気も、悪意もなく、道を壊す。

 こうなるべき、こうなって欲しいという願いが、あっという間に無残に潰される。



「……理由は?」


「おかしな事を聞きますね? 王者討伐は神の試練です。本来なら、私たちが関わらずとも成し遂げられるはずの出来事です。だから、やる理由がありません」



 ズレ、ズレ、ズレ。

 ただここにあるのは、認識の相違。

 アレンの認識と、リリーロクスの狂い果てた認識とでは、至る結論が全く異なる。

 だから、思い通りにならない。

 アレンの結論の方が多くの人間を救う事になったとしても、リリーロクスにはまるで関係ない事だ。



「私たちに与えられた使命は、王者たちが人類を滅ぼさないようにする事です」


「…………」


「ですから、ここで余計な事をする必要はありません。神の試練なのです。人類が超えられないはずがない」



 どんな犠牲も、どんな葛藤も、考慮しない。

 重要なのは、神の意志に背くかどうか。

 それ以外の全ては些事である。

 


「リリーロクスさん。勇者一行が兵士と協力して戦線を変える、王者を倒すのは神の筋書きだ。苦難を乗り越えるための希望として神は勇者一行を作った。なら、彼らのための道を整えるのは俺たちの仕事だ」


「いいえ、同士アレン。私たちの助けが無くとも、彼らは成し遂げますよ。私たちはソレを座して待てばいい」



 理屈など超越している。

 理解など求めていない。

 本物の狂人は、かくあるべしと決めた事に異常なまでに一直線なのだ。

 そういう最たる例が、リリーロクスである。



「ここに居る魔術師たちだって、今命を張ってるんだ。少しくらいは、彼らが悔いなく神の御下に行けるように手伝ってやろうとは思わないか?」


「神の御下に行くのに、生前の後悔など関係ありません。皆、神の元に帰れるのであれば、それに勝る幸せはないのです」



 アレンは顔をしかめたくなる。

 リリーロクスの不気味な笑顔を見たくないのだ。

 コレと顔を合わせ、言葉を交わす度に、自分がおかしいのではないかと不安になってくる。



「そもそも、砦の兵士など舞台装置以上の意味はありませんよ?」


「…………」


「勇者一行の活躍を見届ける人員は多い方が良い。その方が希望の灯火が広がる。それだけのことです。本来なら、王者を押し止めるなど、私たち異端審問官だけで事足りますから」



 頭が痛くなってくる。

 道理と倫理の差異が酷くて、話にならない。



「それでもちゃんと彼らの一生に意味を持たせようと、私は配慮している方です。私は別に休まずに結界を張り続けても良いのですが、彼らが居るから今の形で戦線を維持してます」


「…………」


「彼らは命懸けで結界を私の代わりに張っているおかげで、私は神に祈る時間が出来ましたから」



 この戦線の魔術師たちの仕事は、リリーロクスが結界を張らない間、彼女の代わりに結界を展開する事だ。

 彼らは常識的な人間だから、リリーロクスが一定時間瘴気を閉じ込める結界を解く理由を疲労や活動限界からだと思っているのだろう。

 だが、そんな事はまったくない。

 リリーロクスは一生だって、あの結界を張り続ける事が出来るのだ。そんな中、わざわざ結界を解く理由など、言ってしまえばサボタージュである。

 魔術師たちが命をかけて結界を張る理由は、リリーロクスが神に祈る時間が欲しかったから。

 それ以外の理由など、一切存在しない。



「今日も丁度祈りを始めようかと思いまして。私のルーティーン、ご存知ありませんでした?」


「……知ってたよ。こういう事態になると困るから、事前にアンタに作戦を教えたんだ」


「あら、そうでしたか。申し訳ございません。ですが、これから祈りを捧げる所なので、出て行ってもらえませんか? 終わったら声をかけてください」



 コレだから、アレンはリリーロクスと話をしたくなかった。

 価値観が人間ではないのだ。

 正直、気持ち悪くて仕方がない。

 何故こんな破綻者がのうのうと苦悩もせずに生きているのか、不条理すぎて一切分からない。

 

 だが、ようやく見切りが付いた。

 そもそも、こんな奴を中核に置いた作戦を立てた事が間違いだった。

 一番利を得られるという理由だけで、不利を考慮しなかった己が馬鹿だった。



「アンタ、イカれてるよ……」


「貴方たちは良くその言葉を私に使いますが、全く意味が分かりませんね」



 アレンの言葉はリリーロクスに届かない。

 そして、リリーロクスの言葉はアレンには絶対に理解させる事はない。

 この戦線において、決定的に意見を違えた。

 アレンは嫌悪を懐き、リリーロクスは純粋な疑問を覚えている。

 イカれているとしか言えない。

 両者共に、お互いがズレているのだ。



「魔術師たちを唆した手腕、私は神の使徒としてあまり感心しませんが……」


「アンタにとって、どうでもいい命だろ? なら、俺がどう使おうが関係ない」



 アレンは、一人で戦っている。

 あらゆる要素を使い倒し、この大舞台を全てイチから立て直してやろうとしている。

 茨の道など分かりきっているが、それ以外に選択肢がなかったのだ。

 こうする他なかったのだ。


 だから、全力で取り組めるのだ。




「俺が歪みを全部直して、大団円の出来上がりだ」





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― 新着の感想 ―
[一言] これは敬虔なる神の信徒 みんなも見習うべきですね
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