二人きり
「...」
「.....」
気まずい、非常に気まずい。
俺の部屋に咲優と二人で入って早5分。
俺らはまだ一言も会話を交わしていない。
最近、学園のツートップ美少女と交流が多いせいか忘れていたが俺は生粋のコミュ障なのである。
二人きりのこの状況、どう打破しようか....
考えても黙っていては元も子もないのでこちらから話しかけてみることにする。
元より咲優に聞きたいことはたくさんあったしそれを聞いてみるのもいいかもしれない。
「きょ、今日はいい天気だなぁ...」
なお、この男、陰キャな上にへたれである模様
何がいい天気だ。思いっきり曇ってんじゃねぇか
「そ、そうですね、朝日が眩しい...」
あれ?朝日なんてないし、いい天気でもないんだけど...?
「やっぱ緊張するか?」
「は、はい...初めて男の子の部屋にお邪魔したので ...」
「っ....」
やめて...変に意識しちゃうから...
「そ、それよりさ遊ぶと言ったはいいものの、何をする?」
「考えていません.... 」
なら、質問をーー
「そ、そうか....ボードゲームでもするか?」
なんてこの男にできるはずもなかった。
どうしようもない闇属性である。
「や、やりましょう...この空気なんか気まずいので...」
「俺も同じこと思ってた...ちょっと待ってろ、押し入れから取ってくるわ」
「はい...」
そういって直ぐ様、部屋を出てその場に座り込む高校生男子。ばっくばっく鳴っている
「はぁ...やっぱダメだ....緊張するなぁ。水でも飲むか...」
その後押し入れを漁っていたら真っ先にでてきたボードゲームは人生ゲームだった。時間的にも余裕があるしこれを持っていくことにした。
ついでにジュースと煎餅を持って上がった。
「お帰りなさい...」
「お、おう、ただいま...」
...これは、あれだな、その....
「なんか夫婦みたいな会話だな....」
「///////,.....っっっ!!
もう!私もあえて言わなかったのに!」
「す、すまん...」
「巧樹君はどこまで私をドキドキさせるんですか!」
「な、なんかゴメン....?」
ほらな?母さんみたか、俺とじゃ不釣り合いだって!いや、見てねぇか ....
「こういうのはちゃんと結婚してからするもんですよ!」
「いや、そっちかよ!なんで結婚する前提なんだ!?」
「私と結婚するのはそんなに嫌ですか!?」
「なわけねぇ!咲優と結婚出来るとか幸せに決まってんだろ!」
「ほら、やっぱ...やっぱり....?え?私と結婚したら幸せ...?」
「絶対そうだろ!?可愛いし、優しいし料理上手だし!正直これ以上最高の女性いるかってくらいだぞ!」
「か、可愛い......///しゃ、しゃいこう... //////」
あれ?めちゃくちゃ顔赤いぞ?俺何て言ったんだっけ?
「ごめん..わりと無意識で喋ってたから自分がなに言ってたか思い出せない....」
「なっ!....また、ドキドキさせましたね!そういうところですよ!」
「どういうところだよ!」
「知りません!」
そのままプイッて明後日の方を向いてしまった....
タイムマシンでさっきまでの自分を全力で殴りにいきたい気分。
「ご。ごめんな?...」
「...一つしてほしいことがあります。」
「な、なんだ?」
心なしか遊園地での頭なでが甦るぞ?
「私の頭を撫でてくれませんか...?」
ほら!やっぱり!...心晴といい咲優といいなんで俺に求めるのか摩可不思議だ。
それに、この上目遣い。仮に断りでもしたら罪悪感が俺を殺しに来そうだ。
まぁ、別に断る理由なんてないしな
「あぁ、いいぞ」
「で、では!お願いします!」
そういうなり咲優は目を瞑った。
うん、このシチュエーション完璧にあれだね。
キスだね。やめてほしい....
「ふわぁ.....♪」
見るからにさらさらな艶のある黒髪は想像以上に滑らかだった。天の川のような綺麗な髪で、ずっと撫でていたかった。
撫でているうちにお互い静かになっていて俺としてもかなり気恥ずかしかった。
「も、もういいです...///」
「おう...」
「....」
「....」
そんで二人とも黙り混む。最初と違うのは二人とも顔色が赤いことだ。
「げ、ゲームを始めましょう」
「そ、そうだな」
なんというか....ゲームを始めるような場面ではなかった気がした
人生ゲームの次は豚のしっぽですかね...(長引きすぎっ!)
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