第3章 その5 その豪華さは高級ホテル
投稿遅れました。今日が土曜日って気付かなかったorz
気持ちを落ち着けたところで、冒険者ギルドに向かう…
「先ずは宿探しね」
あぁ、そうだね。こんな夕暮れ真っ盛りなんだから、早く宿を探さないと泊まれなくなってしまうよね。
深呼吸して気持ちの切り替えをして考える。ルナマリアと二人なら、それなりの所で充分だがイレースはお嬢様だから、そこそこ高級な所でないと駄目だろう。それにお風呂は必須と考えると、彼処しかないだろう。べナールでは高級宿として有名な『最春館』というお宿。一部屋一泊金貨三枚と高額すぐる値段だが、純和風(この世界にも和風って言っていいのか分からないが)のお宿で部屋は寝室二つに食事が出来る部屋が一つ、そして貸し切りの露天風呂が付いてくる。食事も夕食と朝食付きで、勿論部屋まで運んで来てくれる。一部屋一部屋が離れになっていて正に高級宿。絶対に考えた奴は、同郷の世界出身だろう。
最春館の門を潜ろうとすると、左手をグイッと後ろに引っ張られた。振り返ると、何してんだ此奴って顔が二つ。どうしたのって狼顔が一つ。此方がどうかしたのって顔で返すと、慌て呆れた様子で。
「ア、アルフ君、此処はちょーっと高くありませんかねぇ?もうちょっと普通の所にしません?」
「そうですぞ、アルフ殿。冒険者なら銀貨で泊まれる宿にすべきでしょう。此処は貴族や王族が泊まる様な宿ですぞ」
いや、あんたら隠しちゃいるが、どう考えても貴族以上でしょ。これくらいの所に泊まらなきゃセキュリティなんか期待出来ませんよ。解り辛いけど、街中なのに防御結界まで張ってあるんですよ。警邏の傭兵もしっかり巡回してるんですよ。あんたらの身分考えりゃ、此処に泊まって当然なんだけど。
という思いは胸に秘めて、ニッコリと笑顔を返す。
「以前、此処に泊まって良かったので。大丈夫ですよ、今夜は私が出しますから」
オロオロしてる二人の手を引っ張り、宿の中へ。すると一人の女性が待ち構えてたかの様に、両手で抱き上げて胸の中へ迎え入れてくれる。
「いらっしゃ〜い、アルフちゃん。もう、いつ入ってくるかとウズウズしちゃったわよ。今回は何泊していくの?何なら、私の部屋でも良いわよ?」
私を胸でお出迎えしてくれた(勿論、Hカップはある)女性はこの宿の女将さん。ていうか息が苦しいから!柔らか過ぎて、顔に密着して隙間が全く無いんだから。慌てて腕をタップして降ろして貰った。
「ごめんねぇ、オバさんアルフちゃんの顔見えたから嬉しくってつい。ん?エミー達じゃないのね」
「ふう。旅の途中で一緒になってね。イレースさんとヴァレルさん。この狼はルナマリアだよ。此方は女将さんのミランダさん。この狼は部屋に泊めても大丈夫かな?」
お互いにどうもと軽い会釈をする三人。高級宿とはいえ、動物駄目ってところもあるから一応、聞かないとね。
「アルフちゃんの頼みならって言いたいけど、従属してるなら普通にオーケーよ。此処は獣人も泊まるからあまり問題にならないの。部屋はどうする?」
「ん〜二人二部屋で大丈夫かな?私とルナマリア、イレースさんとヴァレルさんで。一人部屋って此処には無いし、二人部屋でもツインだから大丈夫だよね?」
「ごめんなさいねぇ、今日は二人部屋が空いてないのよ〜。四人部屋のスイートでも良いかしら?寝室はツインの二部屋だし、ゆっくり食事や歓談出来るテーブルもあるわ。其処ならアルフちゃんだし、金貨五枚で良いわよ?」
イレースさんとヴァレルさん、二人で見合ってお互いに苦笑いして「じゃあそれで」と返事が返ってきた。
ミランダさんに金貨七枚を渡す。
「あら、一枚多いわよ?アルフちゃん」
「食事を部屋で取りたいから。あと、お茶多目で」
「わかったわ。それじゃ部屋まで案内するわね」
ミランダさんに付いて部屋まで案内される。この女将さん、髪は金髪ロングで後ろで三つ編みに纏めている。背は百七十セメルくらい。服装は着物…くノ一が着てそうな服だが、白地に金の刺繍が入っていて。とても三人の子供がいる様に見えないくらいスタイルが良い。所謂、ボンッキュッボン。更に足音しないから余所見は厳禁なんだよねぇ。レベルも今の私とほぼ変わらないから、元冒険者だったのかもしれない。
案内された部屋に入ると、流石スイートと言うだけの事はある。てかスイートって言葉がある事にも驚いてはいたが。
部屋は前世での高級ホテルスイート並み。入って正面に食事が出来るダイニングテーブルと六脚の椅子があり、その隣にはソファとテーブルのセットがあって、歓談が出来るスペースとなっている。右手前扉の先にはお風呂。右奥の扉と、左奥の扉の先には其々ツインの寝室がある。左手前はトイレや洗面がある。流石にテレビは無いが、その位置には誰が書いたか知らないが絵画が飾ってある。
ホント、前世の転生者転移者が多いんだろうなぁと、見る度に思ってしまうよ。
読んで頂いた方々に感謝を。




