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雑記  作者: 真四知杣華
2018年3月
98/100

徹宵

寝れ寝れないない寝れ寝れない。


この寝れないアピールもこれまで何回やっただろうか。睡眠障害かもしれない。


まあ今のところは、毎日がホリデーなので睡眠時間は確保できているが、そろそろまっとうな社会生活が始まってしまう。


生活リズムを取り戻す為の手段として、いったん一日徹夜をして就寝時刻を正常なものに戻す、というものがある。


しかし、個人的にこれはあまり推奨されない。今までの長期休業で、なんとなく夜ふかししてたら午前5時くらいだったからそのまま徹夜した、という経験があるが、あまりの眠気に午前9時くらいに眠ってしまい、起きたのが午後7時過ぎだった。結局その日も寝れず、深夜まで更かして朝就寝した。


まあこれに関しては精神力に因るものではあろう。決して寝ないという確固たる意志があれば実行できただろう。


だが、寝てしまっても社会生活に不便が無いとしたら……?


つまりは、その徹夜明けの日も休みだとしたら、頑張って無理に起きている必要など無く、眠気に身を委ねてしまうのだ。


逆に、徹夜明けでも登校・出勤する必要、義務があるのなら、眠気は自ずと吹き飛び、テキパキと行動できる。


思うに、徹夜というものは切羽詰まっているからこそ行えるものだ。義務なき徹夜は自壊する。


そもそも徹夜自体、疎まれ厭われるものだろう。進んでしたいと思うだろうか。


徹夜の愚かしさは身をもって痛感している。高校時代は毎週のように週課題の為に徹夜をし、定期テスト前には集中力を最大限に高め徹夜をしていた。徹夜という自傷行為は、ただただ己の寿命を無闇に削り、身体そして精神さえも病むことにしかならない。


余談になるが、勉強は徹夜の時間だけでは絶対にダメだ。授業は授業として学校にいるうちに完全理解しておかねば話にならない。授業にしっかりと着いて行くことがまず大切だ。基本的な事項、論理をがっちり理解した上で、徹夜に臨む。徹夜は演習の量を積むためだけに行う。ただの解法暗記では、その場限りの記憶しかできない。定着させる為には、論理展開をまず理解した上で、実際にどのような場でどう使うべきかを演習を通じて体に覚えさせる。また、演習を通じて、論理がより一層理解できるケースもある。加えて、徹夜で手を動かさず書を見つめていたりするのは集中力を減衰させ、眠りに誘われる。単なる暗記教科でも、その暗記事項のバックボーンを考えながら手で書いていくと効果的だ。


余談と言いながらかなり書いてしまった。読み飛ばして構わない。


閑話休題。とかく徹夜はするべきでない。徹夜という罪深い行為は、さらに罪深い己を顧みる為のものだ。


徹夜するしかなくなった、徹夜せざるを得なくなった己を恥じろ。悔いり、卑下し、怒り、悲しみ、狂い、そして諦めろ。


己が無能であることを知覚して初めて、努力できる。


心に余裕がある、という状態は、自分を有能だと勘違いし、現状に満足した真に無能なものだ。


体裁上、私は余裕があるように振る舞っていた。己が無能なことを認めずに。


徹夜は自分という愚かしい存在を見つめ直すことができる鏡だ。

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