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124 ダンジョン・攻略戦、決着!


『ふふふ、やれやれ……全く非常識な奴等だよね君たちはぐぅごぁっ!?』どか!ばき!めしょっ!!


 ああっ!! 馬鹿ッ!!

 11人も俺の部下がいる眼の前で、何「ふふふ」とか含み笑いしてんだよ!


 登場と同時に殲滅型攻撃魔法をぶっ放すのが魔王ってもんだろ!?


 俺がこの来訪用転移魔法陣の真ん前に陣取ってるのだって、初手ぶちかましの為なんだぜ?

 だいたい、あのアホ魔王のサタナスだって、突然、超遠距離攻撃魔法をぶち込んで来たんだぞ!?

 ……まぁ、シスター・ウサミンの結界に阻まれたけど。

 「初撃必殺」って先代魔王から習わなかったのか?


 ウチの連中は「初撃必殺」の攻撃が来る、を前提に行動しているはず。

 それなのに、のんびりとお話なんか始めてしまったら……

 そりゃ、そうなるわ……


 ミーカイルの姿を確認した瞬間、カシコちゃんとベータが味方強化(バフ)の補助魔法を、ネーヴェリクとコギッツくんが敵弱体化(デバフ)の補助魔法を、オメガとサーキュはそれぞれ【混乱】・【魅了】のステイタス異常魔法を、それぞれ同時に放っていたし、シスター・ウサミンは味方の補助魔法が発動したのを確認してから、ミーカイルの攻撃魔法に対するカウンター用の反射魔法をきっちり準備していた。


 もちろん、アルファ、ボーギル、ゴブローさんはそれぞれの武器を手にミーカイルに特攻している。


 ドエムンだけはミーカイルの前で奇妙な踊りを踊っているが、おそらくこれは囮か、ヘイトを集めたいのだろう。


『あ、相手の話は最後まで聞い』『【炎撃破キツネビ】っス!!』『いでよ【決算報告書】!!』『食らいなさい!風圧弾シルフィ・ボム!』『【存在吸引レベル・ドレイン】デスっ!』『死芽切シメキリ黄泉切ヨミキリ……心を砕け!宇智切ウチキリ!!』


 どがん、ばこん、ざしゅ、ずぎゅるぉんっ、どしゅ、がしゅ、どどんっ!!

 

 発動に多少のタイムロスがある攻撃魔法やら発動技やらが次々と命中する。

 

 ……合掌。


 いや、ネーヴェリクに俺の方は最長でも24時間しか持たないから、可能な限り早くミーカイル側を倒して欲しい、とはお願いしたけど……

 いい仕事してくれています。ウチの部下達。


『ふふふ、ダンジョン・コア、み~つけたっ』


 皆からタコ殴りにされているミーカイルを後目に、どこからか見つけてきたダンジョン・コアを手にしたオメガが微笑んだ。


「よし! 壊せっ! オメガ!!」


 俺の言葉が届いたのか、オメガがコアを思い切り殴りつける。


『えいっ!…………かたぁい……』


 あ……うん。非力なオメガじゃ壊せないか……


『アルファ~、お願い~』


打居弾縁だいだんえんっ!!』


 カシャーン!


 澄んだ音を立てて、ミーカイルのダンジョン・コアは砕け散ったのだった。


【おめでとうございます!】

【魔王・カイトシェイドはダンジョン・攻略戦に勝利しました!】


 お、おう……勝利しちゃったな……俺、なにもしてないのに……

 でも、まぁ、ね? これぞ『育成型魔王』の真骨頂ってヤツですよ!! 多分……


【ダンジョン・ポイントに特別ボーナスが付きます!】

【魔王・カイトシェイドのレベルが上がりました!】

【「秘書官」「育成枠」の設定が可能になりました!】


 おおお!? やったぁ! これは嬉しい!!


 だが、天の声はまだ終わらなかった。


【魔王・ミーカイルを捕虜にしました!】


 えっ!? 捕虜!?


「あっ!」


 来訪用だったはずの魔法陣から、鮮やかな光が溢れると、そこに居たのはウチの皆と、鳥かごのような形の魔力で出来た牢に入れられた魔王・ミーカイルの姿だった。



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― 新着の感想 ―
[良い点] ターン制RPG対アクションゲーだこれ……
[良い点] m9ざっこwwwww サタナスと変わらん 下手したら魔王のくせに、 アルファやボーギルより弱いんじゃないか?
[一言] あ、先程のかいた感想、 叔父とすべきところを 兄と、 甥とすべきところを 弟と、 書いてしまいました。 すみません。
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