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自然界と神
自然は全称である。
葵は、自分の家で絹ごし豆腐と鱈、ほうれん草、しめじを茹でて食べた。味付けは豆板醤。
きっとこの世界に意味などないのだが、やはり人の生きる道は事務的に生きることであろう。
そう、もう時間が来たのだ。時代区分は現代(1900年~2018年)の次の時代に移行する。
人々は医の意味を捉え直すだろう。人の健康はむしろ文学的、絵画的なものによって保たれる。
JRの列車が事故もなく乗客を乗せて走るのは、それが楽しい交通機関だからで、結婚だとか縁組だとかいうことは、二の次である。
この世の理はむしろ文学的・絵画的なもの。
鍋に即席ラーメンを入れて茹でた。その幸せな味が心地よかった。
きっと人生は事務が全てである。他はどうでもいいのだ。
葵は布団に横になった。この世界はことごとく自然界である。神ですら自由ではないだろう。
次回に続きます。




