2/3
悪人と善人
悪とは何でしょうか。善とは何でしょうか。
本当に、大らかな心を持った男たちと女たちは嫌だ。葵はそう思った。
顔が醜く、知恵が働かず、才もない男たちと女たち。葵と樟の間にあった青い糸が切れたのは、大らかな男が樟を乱暴したからであった。樟は心がばらばらに壊れ、彼女と結びついていた葵の心も耐えられないほど苦しかった。大らかな男たちと女たちは神々しく美しい男や女に毒でも盛るだろう。
この世にはあかの遺伝子(gene)とみどりの遺伝子があるものと思われる。あかは民。みどりは草。草など引きちぎってしまえ、という大らかな心、その千個も二千個も積み重ねた悪行。積み重ねた悪行の上にどっかと座って、俺は(わたしは)悪人でい、どっからでもかかってきやがれい! と、もはや絶望して、「俺は本当はエヴァンゲリオンみたいな雅なアニメが好きなんだ! 俺にもう一度人生をやり直すチャンスをくれ、このままでは死にたくない、体が痛い、医学と栄養学の徒である葵さま、お助けを!」と、嫌っているはずの美しい花(葵)に祈る始末。
子供も読めるような小説にすれば、いつか教科書に採用されるかもしれませんね。悪と善について考えていきたいです。




