3分待ってめしあがれ
※もしも理想の妹がいたら※
『ピピピッ!ピピピッ!』
土曜の昼、静かな室内に電子音が鳴り響く。
「おっ、できたか。」
クーラーで冷えた室内に食欲を誘う温かなにおいが広がっている。
カップラーメンだ。
ズルズルズルー、と麺を啜っていると、
「あっ、またお兄ちゃんはそんなの食べちゃって!身体に良くないよ!塩分の取り過ぎだよ!」
我が家のシェフ、妹だ。
「んー、腹が減っちゃって。」
「言ってくれれば、何か作ったのに。それとも私の料理、飽きちゃったの……?」
このままだと妹に申し訳ないので、
「炒飯作ってくれ。妹のお手製料理が食べたい。」
「ほんとっ!?うん、今すぐ作るね!」
そう言ってトコトコとキッチンへと向かっていった。
「めしあがれっ」
ことり、と目の前に炒飯が置かれる。
ラーメンの後に炒飯とは、贅沢な気分だ。
さっそくいただくことにする。
一口食べると、その味が広がる。
「どう…?美味しい、かな…?」
「うまいぞ。最高だ。」
「よ、よかった〜っ。」
ほっと胸を撫で下ろす妹は上機嫌。
「さあさあ、冷めないうちに召し上がれっ。」
それからしばらくして午後4時頃。
「お兄ちゃんはお昼にがっつり食べたから、晩ごはんはあっさりと素麺にする?あ、でもそれだとまた麺だね。じゃあ…」
「素麺かあ、夏らしくていいな。うん、そうして。」
妹はキッチンでガサゴソと何か探しものをしているようだ。
「もしかして素麺なかったのか?」
「ううん、素麺はあるんだけど、おつゆがないみたいなの…。」
「じゃあ、俺がスーパーに買いに行くよ。」
「お願いしていいかな…あっ、やっぱり私も行く!一緒に行こ!」
笑顔の妹の提案を断る理由なんてない。
「それなら、出かけようぜ。」
「うんっ、ちょっと待ってて。着替えてくるから!」
ドタバタと自室へと戻っていく妹。
「そんなに急がなくていいからなー!」
「3分待ってて〜!ふふ、お兄ちゃんとお出かけ〜。」
ふむ、じゃあカウント開始。1、2、3、……。
第4話 3分待ってめしあがれ END.
久しぶりに、理想の妹を書いてみました。
前回の冬から、急に夏休みとなっています。
カップラーメンはしょうゆが好きです。
妹さん、ラーメンの後の炒飯も健康的にはイマイチなんじゃ…とか思いましたが、可愛いからいいや。
ではまた!!




