第一話
気づけば、なにもない白い空間にいた。なんだか、少し心地いいような...。そこでハッと俺は目を覚ました。
「痛い気がする...」
「痛覚はないはずじゃから気のせいじゃ。」
そっか。痛覚がないのか...。ならこの痛みも気のせいって訳か。
「いや誰?!」
「よくぞ聞いてくれた!儂は、みんな大好きラブリープリチー神様じゃよ!」
いやいや、神様とかいるわけないし。てか胡散臭すぎるって。いやでも確か、教室に魔法陣が現れて、それが光って...。ってあれ?そのあとどうしたんだっけ?思い出せない...
「まぁ簡潔に言うと、お前は死んだってことじゃよ。死んだ理由も簡単に説明すると、勇者召喚をしようとしたら、魔法陣にミスがあって魔法が暴走してな、召喚しようとした世界とお前の居た世界、両方で大爆発を起こしたんじゃよ」
それって大丈夫な奴なんですかねぇ...。てかそれ周りへの被害とか大丈夫なの?
「大丈夫じゃよ。儂神じゃし。ちゃんとお前の教室以外には被害は出てないらの。ま、お前らは元から異世界にいく運命じゃったからの。爆発で死んでもらったわけじゃ。」
いやそこは俺達も助けてくれよ!なんでそんな放置なんかされなきゃいけねぇんだよ!
「だって面倒くさかったし。まぁ安心しろ。なにも無意味に殺したわけじゃないぞ。お前を召喚しようとした世界は滅びたから、別の世界に転生させようと思ってな。勿論、特別なスキルも与えるから安心せい。」
それならそうと早く言ってくれればよかったのに。ちなみにそのスキルって選択式ですかね?あとどんなのがあるんですか?
「スキルはランダムじゃな。どんなスキルがあるのかか...。まぁ分かりやすいのはこれじゃな。『魔法の核心』これを所持すると、全属性に適性ができて、ほぼすべての魔法を無詠唱で発動できるようになるスキルじゃ。それ以外にも『剣聖』とか『武術の才』なんてスキルもあるぞ!」
最高じゃないっすか!胡散臭いとか言ってすんません、みんな大好きラブリープリチー神様!神様の中の神!サインください!
「やめろそんな...照れるじゃろ!はようルーレットを引かんか!あとサインは無理じゃ。渡しても現世まで持ち込めんからの...。すまんな...。」
もうルーレット引いていいんですよね?引きますよ?
十数秒ぐらいして、ルーレットが止まった。さてさて、結果は...
「お前のスキルは、テイムじゃ!魔物を5匹まで仲間にすることができるぞ!しかも仲間になった仲間のステータスとスキルは、一部使用可能になる。なかなか強いスキルを引いたな。」
おお、テイムか。5体までと言う制約はあれど、魔物を仲間にできるのか。しかもステータスとスキルも使える。なかなかに当たりスキルを引いただろ。これ。
「次は転生先を決めるかの。ほれ、このルーレットを回してみろ。一応確率は、『人間』が50%、『獣人族』が30%、『エルフ』が19%、『魔物』が1%じゃ。」
...なぜに魔物?まぁ1%だし当たらんとは思うけどさぁ。もし当てたらその人終わりじゃん。どーすんのさ。ちなみに当てたらどうなるの?
「え?普通に魔物になるけど?」
それって人間とかに殺される運命ってこと?
「まぁ、まず当たらんじゃろうし、ドラゴンとかになれる可能性もあるからの。一概に悪いというわけじゃないしの。」
ドラゴン...ちょっと気になる。でもハズレの方が多そうだな。まぁいいや。ルーレットを引くとしようかな。こい!魔物以外
結果、俺の種族は『人間』だった。まぁ50%だし、そんなもんか。
「ちなみに、システム的なのはよくある小説とか、ゲームと一緒じゃからの。安心せい。」
「あ、伝え忘れてた。それと、今からお前に行ってもらう世界、魔王いるから。その魔王倒して世界に平和をもたらせてね。あと、魔王にダメージは勇者スキル持ち以外は入らないから。代わりにダメージ倍率100倍、被ダメ100分の1じゃから安心してくれの。」
...いや、は?!今なんて?魔王?聞いてないって!
「そりゃ言ってないし。ま、せいぜい頑張ってくれよ~。お前には期待しとるからの~。」
ここから、二虎空の第二の冒険が始まるのだった!




