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一人ぼっちだった前世⋯⋯。今世は最強(最恐)愛し子として楽しく生きてます!  作者: おかき
アルスタ王国編

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45話: 栗パーティーと愛し子のお披露目

コル拾いから帰ってからの里奈は大忙しだった。

厨房は立ち入り禁止にして(人前に出ない眷属の為)里奈と眷属で料理を作る。

ヒイラギとカズラは出来た料理をダイニングへと運ぶ。

部屋では今日いたメンバーが料理を並べ配膳をしていた。


料理が出揃うと、厨房では眷属達が里奈の料理をすでに食べ始めていた。

ダイニングに里奈は移動し、皆で

「いただきます。」と、料理を堪能していた。

見たこともない料理に皆は興味津々のようだ。

「今日はコルご飯と、日本で言う山菜の料理をメインに作ってみたの。口に合わないかもしれないから、絶対無理はしないでね。」皆に声を掛けていると、


『里奈。神官達が来たぞ。入れるか?』

「うん。大丈夫よ。」


直ぐ様ダイニングに神官3人が転移させられた。

眷属達をなるべく自由にさせる為に、宮への出入りは白狐と里奈にによる転移でしか入れない。白狐の結界はそのままにされている。


「お食事中でしたか。申しわけありません。」

大司教が謝罪をした。

「大丈夫よ。皆も食べる?

今日拾ったコルと山菜料理だけど。

私が作ったから、こちらの味とは違うと思うの。口に合うかは解らないわよ?」


是非食べてみたいと、神官達は席に着いた。珍しい料理を興味深げに見ながら口にしていく。

神官達は山菜をとても喜んだが、若者は少し苦手のようだった。

カズラとヒイラギに頼んで、一応用意しておいた、唐揚げもどきを出して貰う。

本当はお醤油が欲しかったが、この世界に日本に関わる調味料は無かった。

なので、塩と森で見付けた薬草と片栗粉っぽい物で作ってみた。


唐揚げ最強説は正しかった。

日本で手にした異世界を舞台にした本には唐揚げが出てくる事が多かった。


カールが「この肉料理、本当に美味いです。初めて食べました!!」

殿下もアルバートも頷きながらも、手を止めずパクパク食べていた。


「食べながらで大丈夫なら、お話を聞きますよ。」

里奈が言うならばと、大司教が口を開いた。

「民達に愛し子様の顕現が認知されまして、神殿に早々のお披露目の要望が絶えません。日にちの公表をせかされておりまして。里奈さんのコル拾いが終わる頃にと。」


里奈は姿勢を正し大司教と向かい合った。

大司教も釣られて姿勢を正す。

「おじ様を始め、皆が私に気遣ってくれるのは、とても有り難く思っています。以前の私なら甘えていたかもしれない⋯⋯。」


会話が聞こえ、食事を止めてみんなが話を聞いていた。


「お披露目を直ぐにして下さい。そうすれば、民達は安心するでしよ?そして、アルスタ王国の瘴気の浄化に直ぐに向かいます。

なので、行程を今直ぐに整えて下さい。」

ね!!


「里奈さんが宜しいのであれば、その要望は大変有難い事です。」

「お披露目は、警備さえ整えば直ぐにでも。衣装等は全て準備が整っておりますので。

瘴気の浄化行程も、向かう場所、人員は既に決まっております。」


里奈はビックリした。

私次第だった事に、申し訳ない気持ちになる。

「そうなのね。ごめんね。甘えてばかりだったわ。

でも甘やかしてくれて、ありがとう。

これからは恩返しを兼ねて頑張るね!」

握り拳をあげ、里奈が謝罪と感謝を述べた。


「でも、コル拾いは全部終わった後にやるからね!!その時は、強制的に全員参加よ!」


(コル拾いは絶対案件なんですね!!)

皆の心の声が揃う。


「あのね。白狐は子狐の姿で側にいて欲しいの。白狐のままだと、皆ビックリするでしよ?でも、白狐と一緒がいいの。」

ダメ?

『相わかった。子狐の姿で共に出よう。

カズラはどうする?』

「カズラさえ大丈夫なら、白蛇の姿が良いかな。子供の姿だと、何があるか解らないから。」


「解りました。白狐様とカズラ様は何者であるかは、曖昧にしておきます。

ただ、愛し子様と共にいる者。

ただそれだけを説明しましょう。」


「ありがとう。おじ様。」

大司教は、ニコリと笑うと食事を再会した。


アルバートが里奈の座る席にやって来た。

「リリ。私はお披露目の時も、共にいさせて頂けますか?」

里奈の両手を握り問いかけてきた。


里奈はアルバートへの気遣いのなさに自己嫌悪する。

「ごめん。アルバート様に言葉を言わせる事では無かった⋯⋯。

こちらこそ聞きたいわ。私と共にお披露目に出てくれる?」

里奈は立ち上がり問いかける。

アルバートは安堵の笑みを浮かべて

「勿論です。ありがとうございます。」

優しく抱きしめるアルバートには、感謝しかない。


仲良い2人を放置して、皆は食事を再会した。


〜❀〜


コル拾いから1週間たった。

本日は朝からお披露目の衣装に着替えている。侍女やメイドの気合は半端なかった⋯⋯。

里奈はされるがまま、早朝からお風呂やマッサージに追われていた。


お披露目の衣装⋯。

Aラインのオーバードレスで前は靴先が隠れる程の長さだが、後ろは流れる様に長く作られていた。

最後に、肩から長いレースの長いマントを掛ける。

(何だかウェディングドレスみたいね。

里奈の髪は緩く編み、右に流れる様に仕上げた。

化粧は里奈の希望で薄めに仕上げる。

侍女頭のサーシャが

「里奈様。お支度全て整いました。

ご確認をお願い致します。」

いつもより畏まった物言いに、少し擽ったさを感じる。


全身を姿見で確認する里奈。

固まってしまった。


2度目ましての、え?誰!?である。

「里奈様。大変お綺麗です。」

サーシャの言葉に我に返り、侍女やメイドに視線をやると皆泣いていた。


「里奈様がこの世界に来られ、少しは幸せを感じられましたか?

私達は里奈様を手助けする事が出来ず、皆歯痒い思いでいました。ですが、私達は里奈様を唯一美しく、愛し子様として尊厳あるお姿にする手助けが出来ました。

使用人冥利につきるものです。

一同、心より感謝致します。」 


5人が深く頭を下げた。

この様な言葉をかけられ、嬉しくない訳がない。

里奈はポロポロと涙を流した。

せっかくのお化粧も流れてしまうが気にならなかった。

「何も出来なかったなんて言わないで。自信のない私を励ましてくれて、いつも似合うドレスを選んでくれたり。感謝してるわ。

5人を信頼してるからこそ、私を知って欲しくて記憶を見せたの。

それが私の貴方達に対する気持の証なの。」

だから

「これからも宜しくお願いします。

衣装とかは全部お任せするからね!

頼んだわよ!」

侍女もメイドも大号泣。


全員泣き止み、せっかくの支度もやり直しとなった。お化粧も直して全て綺麗に仕上がった。

扉が叩かれメイドのリーゼが用向きに向かう。

里奈に「フィッセル侯爵子息がお越しです。」そう伝えられ、部屋に入って貰う。


アルバートの後ろには白狐がいて、白狐の背中には白蛇のカズラがいた。

アルバートが部屋に入り里奈を見ると、目を見開き固まってしまった。

後ろの白狐が部屋に入れずイライラしている。白狐は子狐になり、アルバートの横をすり抜け里奈の元に来た。

白狐が

『里奈よ。とても美しいな。』

カズラも頭を上げて、コクコクしている。

『我は里奈に抱えられる様に言われておるが、カズラはどうするのだ?』

カズラは頭をコテンとし、解らないと答えた。

里奈はカズラを見て少し考えて、提案する。

「アルバートは左からのエスコートよね。カズラはもっと小さくなれる?なれるなら、私の右手首から肘まで巻き付いてくれない?」

カズラは頷くと、小さく細くなり里奈の右腕に巻き付いた。

リーゼが

「神秘的です!とても素敵です!!右手に子狐を抱えられ、腕には白蛇様⋯⋯。感動ですっ!!」大興奮である。


「あ!サーシャさん。髪は右ではなく左に流す方が白狐様達の邪魔にならないかと。」

「そうね!里奈様、失礼します。」


色々あーだこーだと変えられる。


放置されたアルバートはようやく我に返る頃には、更に美しさと神々しさが増した里奈を見て、また固まった。

白狐はため息を吐き、

『アルバートよ。いい加減にしろ!置いて行くぞ!!』

白狐の一声で我に返り急いで里奈の側に来た。


「最初の一目で呆然としていたら、子狐に白蛇と更に美しさが増して、もう気絶しそうです。」

里奈の左手を掬い上げ、指先にキスを落とす。

そんなアルバートも対になる白の衣装で、兎に角格好良さが増していた。


「アルバート様も、とっても似合ってますし格好良いです。」

少し照れて褒める里奈に抱きつきたいが我慢する。

「あっちの世界の結婚式の衣装がまさにこんな感じなの。だから、なんだか照れくさいの⋯⋯。」


この可愛い生き物を抱きしめ、わしゃわしゃしたいアルバートが床にへたり込み我慢に我慢を重ね悶えていた。


里奈はビックリするがサーシャが、

「里奈様に抱きついてわしゃわしゃしたいのでしょう。それを我慢なさってますね。」

「サーシャは良くわかるわね〜?」

そう聞くと

「ご子息の手がワキワキしてます。あれが全てかと。」

ニッコリ微笑まれた。


『そろそろ時間だ。神殿に転移する。』


「皆、行ってきます。」と、手を振る里奈。


「いってらっしゃいませ。里奈様。」

5人は頭を下げ、顔をあげると里奈に手を振り返してくれた。

里奈は目を見開いた後、笑顔のまま白狐の転移で神殿へと向かった。


残された侍女とメイドは、静かに泣いていた。

自分達の荷が降りた安心感と、これからも愛し子様に仕える喜びと。込み上げる想いを止める事が出来なかった。

サーシャが

「里奈さんの帰宅後の準備を急いでしますよ。儀式には出れませんがその後の王都での馬車でのお披露目を観に行きますよ。」

5人は急ぎ仕事を始めた。

ライアン殿下が特等席を5人に用意してくれたのだ。


遅れてなるものか。

5人は早々に仕事を終わらせた。


「アルスタ王国編」と、各国で纏めて行こうと思います。

(章の分け方が解らず、今日まで来ただけですが⋯⋯。)

やっと章を作れました!

作成に一人でドタバタしてますが、これからもお付き合い下さい❀


皆様も風邪などひかないよう、体調に気を付けて下さい❀


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