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昼は冒険者/真夜中は暗殺者  作者: きっと小春
剣と魔法の時代
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新たなる魔法

俺が覚えた新たな魔法は、次の3つだ。


爆草:生き物が近づくと自ら爆発し、飛び散った血肉を養分として、種を育てる植物を召喚する。


感糸:ウィルボーが利用していた人間関係を視覚的にみる魔法。


影薄:周囲から認識されない魔法。ただし発動前から認識されていると失敗する。


早速、触媒の処女の髪を手にして、”感糸”を唱える…Lv2でっ!!


「矮小な男爵、宴、領地の中、味方を、集へ、小銭の限り」


魔法を発動すると、人と人が着色された線で結ばれる…。赤は怒り。白は無関心。青は信頼。ピンクは恋。紫は裏切り。黄色は警戒。緑は優しさ。黒は殺意という具合だ。


線の中央から半分で色が変わる。それはお互いがどのように思っているかだ。


ちなみにフェレクターと俺だと…。俺側は黄色だ。つまりフェレクターは俺を警戒していることになり、フェレクターが白。つまり俺はフェレクターなど気にしていなということだ。


ふむ。面白い…。


貴族院所属の傭兵団エイプスが寝床とする天幕付近にある、露天の酒場に陣取る。


天幕を出入りする人物の感情線を読み取ろうとするのだが…。都合よく二人以上で行動することが少ないのだ。この魔法は…視界に感情線を読み取りたい関係の二人がいないと効果がないのだ。


それに…潜入している調査員って…どんな感情を持っているのだろう? どんな調査をするかによって…感情もことなるだろうし…。


まぁ、それなりに面白いから、しばらくはこのままでもいいかな。


「おい、エリア、昼間っから酒か?」


そうだった…。容姿は女だった…。性欲だらけの男どもには…俺は最適の相手なのだろう…。


「酒は飲んでいないわよ? フェレクター様から…魔法書の習得を言いつけられているの。もしも覚えられなかったら、あなたが邪魔したと、フェレクター様に言いつけるけど?」


「けっ、可愛げのねぇ女だ。戦場で助けを求めても、知らねぇからな…」


男は意味のわからぬ捨てセリフを言い逃げていく…。周りの男共も、何気に様子を伺っていたのだ、これに懲りて近づいてこないだろう…。


「随分と、怪我の治りが早いのね。流石、ホモンクルスね…」


今度は、サシエスか…。まったく…。


「おい、ホモンクルスは大っぴらにしていない。気を付けてくれ」


「あら…。あなたは…エリアじゃないわね?」


「ん? 違いがわかるのか?」


「えぇ…。話し方も違うし…魂が、決定的に違うわ」


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