七色
「明日の選別会で、貴族院所属の傭兵団エイプスへ合流しようと思う」バスタは、ばつが悪そうな顔で言った。
「バスタ。機能のあいつとの関係は何だ?」と最年長者であり騎士であるリックスが尋ねる。
「腹違いの兄だ。悪い扱いはしないと約束してくれた」
正直どれが正解なのかわらかない。例えば何処にも所属しなければどうなるのか? 所属後に血盟内の命令に背いたらどうなるのか? 何もかも不明なのだ。
貴族院か…貴族が慈善事業で出資するための管理部門だ。どの貴族がどの事業にどの程度出資しているか、つまりは蛮族対策にどの貴族が絡んでいるかなのだが…。
「バスタ、お前は貴族なのか?」
「お前が見たエビスランドは、アドルフィー男爵の第二夫人の次男で、俺は妾の子だ。貴族ではない」
「貴族に関わるつもりはない。すまないが別の団にいかせてもらう」
「あぁ…わかった」
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翌朝、できる限りの情報を得る。傭兵団には傭兵団のルールがあり、傭兵団が定めた成績によりランク分けがされる。現在のランクは、 ホヴァイザ傭兵団、レギのブルームーン、蒼き血統、暁の傭兵団、国立傭兵団となっている。
評価は噂程度の信頼性か、あまり役には立たないな。情報はこの程度かな…。
そして昼になり、選別会は滞りなく進み、やがて各団のアピールが終わると、加入の面談が始まる。
「お前がいると心強かったんだがな。頑張れよ」剣士パニーラが別れの挨拶をしてきた。
俺が向かう先は、”蒼き血統”だ。理由? 頭を使う戦いだとか、一番マシなアピールをしていたからだ。
受付カウンターでプレートをみせる。”傭兵:銅、狩人:銅、冒険者;銅、兵士:銅”
「おっ、新人だな。ちょっと待てよ…ほうほう、なるほど、なるほど、青の天幕に入れ」
受付に言われ、蒼き血統の刺繍入りの天幕を見ると赤、青、緑の天幕があった。
「わかった」と言うと、受付のおっさんは、「がんばれよ〜」と檄を飛ばした。
天幕内には、3人の男が座っているが、それぞれいつでも戦闘態勢に入れる状態だった。
「うん? 実戦で決めるのか?」
「いや、違う。まぁ、座れ…攻撃はない。ただお前が裏だから用心させてもらっている」
大人しく座ると、面談が始まる。
「俺は、蒼き血統の団長であり、魔導の母が3つ杖の1つ水のバレードだ」
3つ杖って、魔導の母の中でも最高の三人の実力者…ランクは”金の”上、”白銀”のさらに上である…”七色”だ。




