表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
昼は冒険者/真夜中は暗殺者  作者: きっと小春
剣と魔法の時代
38/127

プライド

ファルを砦に置き去りにしたパーティーが通って来たと思われる経路の床に、まだ乾ききっていない人間の血痕がある。


「ここが殺人現場か」と呟き短剣を抜くと、背後から襲ってくるゴブリンソルジャーを切り伏せる。


通路が狭いためゴブリンソルジャーが一直線に並んでいた。


ちっ、数が多いな。まるで殺される順番待ちだな。


そう思っていると、ゴブリンソルジャーの列の一番奥がキラリと光る。


俺の目の前にいる奴が邪魔で見えないが、次々と奥側からゴブリンソルジャーの多分頭部? が弾け飛んでいる。


攻撃かっ!? 俺はしゃがんでその攻撃を避ける。


「よう、大丈夫か?」イレーゼが悪気もなく聞いてきた。


「何でお前がここにいる?」


「お前さんが探偵ごっこしに行くのが見えたんでな。それにしても殺した奴を魔物の餌にするなんて貴族らしいな。俺もそうしようかな」


「そうか。貴族か…」


なるほど理解できた。毎回死者を出すパーティーに疑いがかからないのはそのためか。また貴族から誘いを受けて断れる平民は少ないため、新しいメンバーを探すのも楽なのだろう。


しかし…二度目はないと教えてやったのに…。短剣を防御の姿勢で構えると、別れの挨拶をする。


「お前は、エレナと仲良くやっていたのに、何が不満だったのだ?」


「全てさ、七灑守護者? ギルドメンバーの層が薄すぎだろ? ノクターンさんよ? 実力もないくせに、定員割れで選ばれたくせにっ!!」


ギュィィィィーーーーーーン。


魔力が弓矢に集まっている。これは武器自体に特殊スキルが付与されているレア武器か…。


ピンっ!


短剣を心臓の前でクロスさせ放たれた矢をブロックするが、矢の威力が強すぎてふき飛ばされた。


短剣が2本とも折れて、矢は俺の鎧に突き刺さっていた。短剣で勢いを殺さなかったら貫通しただろう。


くそっ。この距離は完全にイレーゼ有利だ。


立ち上がる前に煙玉をアイテムボックスから取りだし、着火させて俺とイレーゼの中間あたりに放り投げた。煙玉から噴出した煙はすぐさま視界を遮る。


匍匐前進で通路の折れ目まで逃げ延びると、さらに奥に進む。この距離ならば折れ目からランプの光は届かないだろう。


左膝を立てて右膝を地面につく。そして、ゆっくりと尻を右足に乗せ固定する。


薬草を握りしめると”抽滴”を詠唱し、右手の短剣に毒が付着するのを見届け、投擲の態勢に入る。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ