今後の選択
宿に帰るとイレーゼとグレッドの姿はなかった。
「はぁ…あの馬鹿共…」
「もしかして、あの大男のところへ?」
「それしか考えられないだろう? 相手は4人のフルパーティーってこと忘れてやがる…」
「助けに…」
「行かない」
俺は宣言して鎧を脱ぐとベッドに寝っ転がると、どうしたものか考える。
イレーゼとグレッドが殺されるとパーティーメンバーを集めなければならず、大男を倒すと血盟カラミティが敵になるし…。勝って帰ってくるなんてありえない。
困った…。
「私…助けに行くね」
「はい、頑張って………じゃないっ!! テレナにあいつらがいる場所まで行けるわけがない。それにな。砦は広い。あいつらだって大男に会えるかもわからんのだぞ?」
「そ、そうなの?」
「ちょっと情報を仕入れてくるから、絶対に一人で行くなよ?」
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そんな情報などあるわけない。あの二人が帰ってこなければテレナを売り飛ばそうと、闇市で裏ギルドのクエスト一覧を眺めている。
良い感じの報酬のクエスト発見っ!
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「テレナ、今から俺も砦に行ってくる。戸締まりはベッドロックで」
「ベッドロック?」
「そんなのも知らないのかよ…」
俺はドアの鍵を閉めた後、ベッドを動かしてドアを固定する方法を教える。
「鍵なんて余裕で開けるからな。気を付けろよ。それと外出禁止。食料は買いだめしてきた。あとは…エレナのアイテムボックス貸してくれ」
「マジックボックスのこと? 絶対に返してよね?」
「あのな…返す気がないなら、奪ってるから…」
宿屋を出ると大通りを過ぎて小さな路地に入ると、転符の魔法を使い緊急脱出場所を確保する。
黒い外套を着て、白く赤い線が十字に入った面をかぶると、闇組織たちが作り上げた秘密のルートである石橋の下側を進み砦内に入った。
問題は奴らが何処にいるかだ…。




