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昼は冒険者/真夜中は暗殺者  作者: きっと小春
剣と魔法の時代
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今後の選択

宿に帰るとイレーゼとグレッドの姿はなかった。


「はぁ…あの馬鹿共…」


「もしかして、あの大男のところへ?」


「それしか考えられないだろう? 相手は4人のフルパーティーってこと忘れてやがる…」


「助けに…」


「行かない」


俺は宣言して鎧を脱ぐとベッドに寝っ転がると、どうしたものか考える。


イレーゼとグレッドが殺されるとパーティーメンバーを集めなければならず、大男を倒すと血盟カラミティが敵になるし…。勝って帰ってくるなんてありえない。


困った…。


「私…助けに行くね」


「はい、頑張って………じゃないっ!! テレナにあいつらがいる場所まで行けるわけがない。それにな。砦は広い。あいつらだって大男に会えるかもわからんのだぞ?」


「そ、そうなの?」


「ちょっと情報を仕入れてくるから、絶対に一人で行くなよ?」


***** ***** ***** ***** ***** 


そんな情報などあるわけない。あの二人が帰ってこなければテレナを売り飛ばそうと、闇市で裏ギルドのクエスト一覧を眺めている。


良い感じの報酬のクエスト発見っ!


***** ***** ***** ***** ***** 


「テレナ、今から俺も砦に行ってくる。戸締まりはベッドロックで」


「ベッドロック?」


「そんなのも知らないのかよ…」


俺はドアの鍵を閉めた後、ベッドを動かしてドアを固定する方法を教える。


「鍵なんて余裕で開けるからな。気を付けろよ。それと外出禁止。食料は買いだめしてきた。あとは…エレナのアイテムボックス貸してくれ」


「マジックボックスのこと? 絶対に返してよね?」


「あのな…返す気がないなら、奪ってるから…」


宿屋を出ると大通りを過ぎて小さな路地に入ると、転符の魔法を使い緊急脱出場所を確保する。


黒い外套を着て、白く赤い線が十字に入った面をかぶると、闇組織たちが作り上げた秘密のルートである石橋の下側を進み砦内に入った。


問題は奴らが何処にいるかだ…。


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