第二十七話 朝方の襲撃者・後半
はい、後半です。
第二十七話 朝方の襲撃者・後半
:場所:アグレシア王国・王都アグレシア・王宮シュペリアーナ城・王宮広場:一般近衛視点:
王宮広場に響く戦いの音、そこでは今目の前で行われる英雄級の戦い、それは常人の自分達で
は決して参加できない領域での戦いだ、現にリドア団長を援護しようとしてあの怪しい仮面を
つけた黒ローブ、名前は確か・・・『血の鎌殺しのヤザリア』だ、そいつのハルパーによって
近衛三名が一撃で瀕死にされた、なので自分は彼らの戦いを観戦することにした、いや違うな
観戦するしかないと言った方があっているだろう、たかだか熟練級が参加していい戦いではな
い、そしてアズサ副団長は重症だが軽いほうだろう何故だって?、それはダークシャドーアサ
シン十体を相手に勝利を収めての重症だからだ、もし一歩間違えていれば自分達が到達する前
に死亡していた可能性があるからだ、だがアズサ副団長は生きている、それだけで凄いことだ
だがそんな凄いアズサ団長でも英雄級の実力はない、如何に英雄級が凄いのか今の自分の目の
前で行われている光景が証明している。
「火系魔法【火の斬撃】!」
「闇系魔法【闇への吸収】!」
激しく燃え上がる火の斬撃がヤザリアへと向かって放たれる、だがそれはヤザリアの手に現れ
た闇に吸収されてその手をリドア団長に向けてこう言い放った。
「熱いはね~でも残念~これ返すはね~」
と言った後ヤザリアの手より闇の弾丸が放たれる、それは黒くまがまがしい見た目をしていた
そしてリドア団長は反射的にであろう、体を横に傾けて、さらに首も傾けて闇の弾丸を回避す
る、だがヤザリアはその隙を見逃さなかった、瞬時にリドア団長の懐に向かってハルパーを向
けて刺そうとする、だがヤザリア突然強い衝撃を受けてハルパーは地面に刺さる、そして刺さ
った衝撃で地面が軽く一メートルに及ぶ亀裂を生み出す、一体何が起きたかと言うとリドア団
長がヤザリアがハルパーを握っていた右手に向かって蹴りを放ち、無理やり方向を変えさせた
のだ、そして次は事らだと言った表情で火炎大剣を振るう、このままいけばヤザリアは火炎大
剣に残る血後として残っただろう、だがそうはならなかった・・・。
「ふっ、油断大敵ですね~よっと!」
と言ったあとヤザリアはリドア団長が振るう火炎大剣の攻撃を避けるために刺さったままのハ
ルパーを握りしめ、ジャンプするそれはまるで三日月のような形で飛んだ、そしてヤザリアが
飛んだ衝撃と地面へと着地した衝撃で突き刺さていたハルパーが抜ける、そして抜けた行き良
いでリドア団長が振るう火炎大剣に衝突するそれは見事とにリドア団長の火炎大剣は跳ね返り
、バランスを崩される、ヤザリアは再びハルパ―を構えるそれは居合の構えに似ていた、そし
てヤザリアの方から魔法を唱える声が聞こえてくる。
「強化魔法【中級俊敏力向上】・・・」
と聞こえた瞬間今の自分の実力では知覚すらできない早さでヤザリアよりハルパーが放たれた
・・・、それは一瞬のうちにリドア団長を切り裂く、その風圧は凄まじく、離れているはずの
自分のところまで届くほどだ、その光景はまるで銀色に輝く光の輝きのようであった、そして
ヤザリアの居合をまともに受けたリドア団長は衝撃で吹き飛ぶ、砕けた鎧の破片と切り口から
飛び散る血を周りに散らしながら・・・。
「ぐはっ!?」
吹き飛んでいったそしてリドア団長は地面に叩きつけられる、そしてリドア団長は口から血を
吐き出しながら苦しむ表情を見せる、だがリドア団長はしっかりと握り絞めていた火炎大剣を
杖の代わりして立ち上がる、だが切口からは血が流れ落ちている、このままだとリドア団長は
力尽きてしまい、あのヤザリアにとどめを刺されるであろう、このままではいけないと思うが
自分の力では数秒時間を稼げるかしかできない、どうすればいいんだ・・・。
「フフフ、ついに年貢の納め時なんてね~」
「くそ、立ったがいいがこれでは・・・」
とゆっくりと歩きながらヤザリアはリドア団長に近づく、どうすれば、こうなればやけくそだ
!。
「くらええええ!!」
自分はヤザリアに向かって予備の剣を力一杯に投げる、つまり投擲だ、真っすぐに飛ぶ剣はヤ
ザリアいる方へと向かうヤザリアは飛んでくる剣に気付き回避行動にでる、だが目前の獲物に
夢中であった故に自分が投げた剣がヤザリアの腕を軽くだが切り裂いて行く。
「くぁ!?・・・フ、フフフこの虫けらが・・・この私に傷を・・・殺す!」
とヤザリアはそう言って自分にハルパーを向けて構える、表情は見えないがかなりお怒りのよ
うだ。
・・・これはやばい、何がやばいかと言うとあのヤザリアと言う襲撃者から物凄い殺気を感じ
る、やばい身体が震えて動けない、誰か助けてくれえぇー。
「強化魔法【中級筋力向上】【中級俊敏力向上】【中級切断力向上】【中級物理攻撃上昇】」
とヤザリアは英雄級後半の実力者が使える中位クラスの魔法を連続で唱えていく、確実に自分
を殺すために・・・あ、咄嗟な行動は身の破滅とは聞くがまさか自分が体験することになると
は・・・あー助けてくれー!。
「雷系魔法【竜の如き雷撃】!」
と何者かが魔法を放つ、それは竜の如き雷撃と言われる中位クラスの魔法だ、そして放たれた
竜の如き雷撃はヤザリアがいる方へと流れるように向かっていく。
「な!?アババババババ!?」
そして竜の如き雷撃はヤザリアを回避行動も許さずに命中する、ヤザリアから聞こえる断末魔
から予測してかなりのダメージを与えたようだ、一体誰がこの魔法を唱えて放ったのか、自分
は飛んできた方を確認する、そこには・・・な!、何故リッチ系統最上位、黄泉の大魔導士と
異名を持つエルバドリッチが!?、と自分は目の前にある光景が信じられずに居た。
「ぐがーくそが!何者ですかねーこの私を一撃でここまでダメージを負わせる者は!?」
とヤザリアは怒りのオーラを身体から出しエルバドリッチが居る方にハルパーを向ける。
「ふむ、私の事ですか?、そうですね・・・アオノ様に眷族として忠誠を誓う者名はアデスと
言います、まあ名前だけでも覚えてもらえると幸いです」
どうやらあのエルバドリッチはアデスと言う名前らしい、うん?ちょっとまてアオノ様って今
日任命される王宮魔導士首席長の名前じゃないか!?、エルバドリッチを眷族として創造でき
るなんて・・・一体どれ程の魔導士なんだ・・・。
「あーなるほど、アデスね、うん覚えたからね、じゃあ私に殺されて頂戴」
とヤザリアはそう言って、アデスが居るところへと向かっていき、力を込めてハルパーを突き
だし、攻撃する。
「ふむ、スピードは速い方ですね、実に良い剣筋だ、だがそれだけです」
とアデスが言ったあとヤザリアのハルパーが謎の壁に衝突して跳ね返る。
「無系魔法:魔の障壁:と言う魔法だ、効果はある程度の攻撃を一度だけ無効化すると言うも
のだ、さて貴様の実力は把握できた、次の攻撃はこちらの番としようでは!」
とアデスはそう言って手を突きだし魔法を唱える。
「錬金術魔法【大聖槌作成】!」
アデスの突き出した手に光が集まっていき一つの物体へとなっていきその形は神官などがもつ
武器聖槌だ、だがその大きさは普通のよりも2倍大きい。
「ふむ、では吹き飛びなさい雷系魔法【雷雲の怒り】!」
とアデスは唱えた魔法を大聖槌に込めてヤザリアに向かって振り落とす、ヤザリアは咄嗟に大
聖槌をハルパ―で受け止めようとする、だが振り落とされた大聖槌はその破壊力を存分に発揮
し、ヤザリアが持つハルパーは砕け散り、ヤザリアへと命中する、雷雲の如き響きが王宮広場
に伝わり揺れる、その雷雲の怒りの一撃は周辺の地面に土煙と亀裂を生み出す、そして何秒か
経った後、そこにはヤザリアの姿はなかった。
「はあ、はあ、くそが・・・なんだ、そのふざけた威力は・・・私の武器が簡単にへし折られ
るどころか砕け散るなんてね・・・」
とヤザリアは王宮の二階の窓枠に手を引っかけてぶら下がっている、どうやら見ただけでわか
る程の致命傷を負ったようだが未だに動けるようだ。
「おや?、生きていましたか!、血肉のジャムにしてやろうと思ったのですが・・・なかなか
しぶといようです」
とアデスは残念そうに両肩を少し上げる、何これ怖い、早く終わらないかな・・・。
「冗談じゃね、黄極の騎士の暗殺何てこの際どうでもいい、命あっての物種だね、うんじゃあ
、去らばですね」
とヤザリアはそう言って窓枠を使って屋根がある高さまで登っていきどこかへと逃げていく、
追いかけなければと思うが自分では無理と判断しリドア団長の元へと急ぐ。
「リドア団長!、急いで薬師長のところへ運びます!」
と言って自分はリドア団長を担ぐ、他の近衛も到着したようで、重軽症者四名を薬師長のとこ
ろへと運んでいくそしてアデスは。
「あ、そこの手の空いている近衛くん君はアオノ様を呼んできてはくれないだろうか?」
と言った、そして声をかけられた近衛は。
「はっ!了解しました!」
と言ってどこかへと走っていった、そして自分はリドア団長を担ぎながら薬師長のところへと
向かったのであった他の近衛に手伝ってもらいつつ。
では、あと二回程投稿したら終わりですが、次は3月16日になります。




