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第51話 苛立ち

 更新が遅くなって申し訳ありません。

 ノロウイルスと家庭の事情が重なりましてこんなに遅くなりました。

 今後も更新が遅くなると思いますがご容赦を。


 あと現在過去の加筆、修正を行っておりますがストーリー自体に特に影響はありません。

 クレンディア周辺によって魔王軍の撃退に成功したソウケン率いる騎士団とクレス率いるクレンディア軍であったがその後も魔王軍による襲撃が止まず、何度も撃退を繰り返し膠着状態が続いてていた。

 被害においても負傷者が徐々に増えてきており指揮官であるソウケンとクレスも頭を悩ましていた。



「いくらなんでもこうも頻繁に攻撃をされればたまったものじゃないな。負傷者が増える一方だ」


「武器、防具の消耗も激しいですね。特に矢の減りが悩ましいです」



 ソウケンとクレスは顔を見合わせ揃ってため息をついた。



「進軍スピードを上げるために補給を必要最小限にしてこちらに向かったのが仇となりましたね。補給部隊の隊長であるラスク隊長に補給を頼んではいるのですが少し距離があるので時間がかかります。おそらく早くても四日はかかります」



 リュカが淡々と状況を述べた。

 本来は先の一戦の奇襲によってクレンディアの兵との挟撃で敵軍を殲滅するという作戦だった。


 クレンディアの部隊の損害を減らすために補給物資をほとんど持たずに強行したのである。

 そのために今その分のしわ寄せが発生していた。



「補給に成功したところで次の補給が届くまでにまた消耗してしまいそうだな」



 楽天家であるフランツでさえ現在の状況に渋い顔をしていた。



「今となればあの時に追撃を仕掛けた方がよかったな。正直ここまで長引くとは思ってなかったよ。軍をこの町から撤退したいところだが……」


「悔しいですが我が軍だけでは魔王軍に対抗できません。ソウケン様達の軍に引かれるとそのまま押し潰されてしまうでしょう」


「そうですね。どうしたものか……」



 四人は色々と考えて見るものの一行に良作が思いつかなかった。

 そこに騎士団の三番隊隊長であるマルタが入ってきた。



「ソウケン様。魔王軍がこちらを攻めに向かって来るのを斥候が発見しました。後一時間足らずでここに到着します」


「またか……分かった。すぐに行くから準備を頼む」


「分かりました」



 そう言うとマルタは部屋を退出した。



「兵たちの疲労もあるしせめて少しは休ませてくれればいいんだがな!……文句を言っても仕方ない。私も出撃する準備をしてくるよ。クレス君とリュカ君、フランツ君。君達も準備を頼む」



 ソウケンは少し苛立ちを含みながらそう言うと出撃の準備に向かおうと立ち上がって部屋を後にした。




「そうですね。私も準備をして来ます」



 続いてクレスも疲れた表情を見せながら出て行った。



「まずいな。二人とも通常時の冷静な状態じゃない」


「仕方ないじゃろ。二人とも優秀だがまだまだ若く場数を踏んでいないのじゃから」



 部屋の入り口に立っていた騎士団で最年長の一番隊隊長のアルツがそう答えた。

 このアルツは一番隊隊長にしてソウケンの士官学校時代の教官であり老齢に差し掛かりながらも武力はもちろん知力においちも騎士団の中でトップレベルの人物である。


また人柄も良くソウケンはもちろんリュカとフランツの信頼も厚い人物である。



「うおっ!アルツさんか!全然気付かなったぜ。中に入ってくれば良かったのに」


「ワシがあれこれ言っては若者の成長の妨げになるじゃろ。そのような苦難を乗り越えてこそ傑物として大成するのじゃよ。それに何か良い意見が有るわけでもないしのう」


「ですが今の状態は非常に良くないと思うのですが」


「フランツ坊もリュカ坊も考え過ぎじゃ。何かあればワシが責任を取ってやるからお前らは何も心配せんでええ。思うがままにのびのびと成長しなさい」


「思うがままにねえ……」


「おっとそろそろ準備せんと間に合わんな。ではワシは失礼するぞ」



 リュカとフランツもアルツを追って部隊の宿舎に向かい急いで出撃準備を整えた。

 準備を整えた両軍はクレンディアの町の前に軍を配置し魔王軍と対峙した。


 魔王軍はいつも通りに少し小競り合いをして退却しようとした。



「全軍ここで潰せ!これ以上ここでこのような小競り合いを繰り返している暇はない!追って壊滅させろ!」



 ソウケンが叫び全軍は魔王軍に追撃をしかけた。



「我が軍もソウケン殿と同じく追撃を仕掛ける!騎士団に続け!」



 それを聞いたクレスも声を張り上げ同じく追撃を指示した。

 兵士や騎士達も鬱憤が溜まっていたのかソウケンとクレスの指揮に従い怒涛の勢いで魔王軍を猛追した。


 右翼で騎士達を指揮していたリュカとフランツもそれに従い追撃を仕掛けたがリュカは両指揮官とも頭に血が上り過ぎている気がして不安で仕方がなかった。


 リュカの不安とは裏腹に両軍の猛追により兵士達と騎士達は魔物達を次々と撃破していった。

 中にはAランクやBランクに相当する魔物達も居たが魔剣を有する四部隊の隊長やクレンディア軍の百戦錬磨の熟練兵達によって次々と撃破しそれとともに士気もどんどん上がって行った。


 そして追撃はそのまま森の中まで続いた。



「おらおらおらおら!骨のある魔物は居ねーのか!」



 フランツは大剣を振り回し魔物を縦横無尽に斬り刻んでいた。

 そこに一匹のアンデッドナイトが飛び込んできた。



「骨のある奴とは言ったが本当に骨の魔物が出てくるとはな!面白え!かかってこいや!」



 アンデッドナイトは剣を抜くとフランツに上段から斬りかかった。

 フランツはそれを紙一重で避けアンデッドナイトに向かって蹴りかかった。


 アンデッドナイトはそれを盾を使って器用に防ぎ、後ろに向かって跳びフランツと距離を取った。



「おお!予想以上にやるじゃねえか!」



 アンデッドナイトはフランツの言葉を聞いて理解したかのようにカカカと顔が震え、まるで笑っているようだった。

 そしてしばらく両者ともに睨み合ったがアンデッドナイトはフランツに向かって盾で体を隠しながら突進して行った。


 フランツはアンデッドナイトの勢いに負けないように大剣を地面に刺して攻撃を耐えた。

アンデッドナイトは続けて剣を横に振りフランツに斬りかかったがフランツをそれをしゃがんで避け大剣 で横一文字に斬りアンデッドナイトは胴体が真っ二つになった。



「中々強かったぞ。出来れば生前お手合わせもらいたかったな……」



 他の魔物と違いアンデッド系統は初めから魔物ということはほぼ無く死者もしくは動物がその地の魔素によって魔物化したものなのである。



 フランツが激戦を繰り広げている中リュカは部下の騎士達が足止めした魔物を確実に仕留めていた。



「ウインドランス!」



 騎士達が動きを止めていたケルベロスに向かって上級魔法である風の槍を放ち身体を貫いた。



「流石ですね。リュカ副隊長。おかげさまで傷一つなく魔物を倒すことが出来ますよ。皆派手なフランツ隊長ばかりに目が行きがちですがリュカ副隊長もすごいですね」


「そうだな。確かにリュカ副隊長はすごい」


「戦場において我が騎士団唯一の紅一点だしな」



 他の兵士達も口々にリュカを褒め称えた。



「止めてください。恥ずかしいです。僕は皆さんが足止めした魔物にトドメをさしているだけです。皆さんのおかげですよ。後僕は男です!」



 そんなこんな順調に進んでいた追撃ではあるが突然あちこちで悲鳴があがった。



「一体なにがあったんですか!」



 リュカも突然あちこちから聞こえる悲鳴に戸惑いを隠せなかった。



「副隊長!どうやら伏兵のようです!」


「何だって!?フランツは!?」


「ここより少し前方で戦闘しているようです!」



 フランツの安否を確認できたリュカは少し落ち着きを取り戻した。

 しばらくすると本隊の方から一人の騎士がこちらに向かって走って来た。



「本隊の様子は?」


「どうやら本隊は混乱により収拾がつかないようです。ソウケン様も必死で収拾に向かっては居ますが戦闘をしながらなのでなにぶん指示が行き渡らず……」


「分かった。我が隊はフランツが戻り次第本隊を防衛しに行く!皆それまで耐えろ!」



 リュカはとりあえず自分の隊に指揮を下し、これ以上無闇矢鱈に魔法を使って魔力を消耗するのは危険だと考え、魔力を保存するために短槍を手にした。

 誤字脱字、感想がある方はよろしくお願いします。m(_ _)m


中、長期で更新が止まっている場合活動報告に理由を書いています。


 また、勝手にランキングを設置しているので良ければ一日一回クリック出来ますのでよろしければお願いします


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