第16話 上位種族
誤字脱字を修正しました。m(_ _)m
目が覚めとベッドで横になっていた。
どうやらまたギルドの医務室らしい。
身体を起こそうとしたが起きることが出来なかった。
「リュカくん!?目が覚めたかい!?良かった!」
ルーネはリュカに抱きついた。
「お師匠さま。あの後どうなったんですか?後、何故か身体が動かないのですが。」
「色々話さなければならないことがある。あの後、遅れて到着した私が君たちを保護したんだよ。保護と言ってもアースとフランツくん、エミリアちゃんはすぐに起き上がったんだけどね。」
「ならあいつらは無事なんですね。良かった。」
フランツ達の安否が確認できてリュカは安心した。
「一番君が重症でね。魔力の欠乏によって瀕死の状態、ブレスで吹き飛んだことにより骨折、内臓がグチャグチャだったりと生きているのが奇跡だったよ。」
「そ、そんなにですか?」
恐ろしい内容にリュカは鳥肌が立った。
自分の生命力に驚きである。
「ちなみに今はあの日から三日経っている。 保護してここに運んでからは魔力が尽きる寸前まで回復魔法をかけて、魔力が回復してかけての繰り返しで何とか傷を癒せたんだけど全く目が覚めなかったから心配したよ。」
よく見ると目に隈ができている。
三日三晩つきっきりで治療してくれたのだろうか。
「すみません・・・」
「ここに担ぎ込んだ時はダメかと思った。もう二度とあんな思いは味わいたくないよ。」
リュカはどう言葉を発して良いか分からなかった。
今後は同じような無茶をするなと言われても仲間が危険になったら、きっとリュカは命を惜しまず無茶をするであろうから。
「それで身体が動かないということについてなんだけどね。どうやら魔力を限界まで使い果たしたけどリュカくんはそれ以上を求めたため種族が変化したようなんだ。それによって身体が悲鳴をあげて慣れるまでしばらく動けないだろうね。」
「種族の変化・・・ですか?」
「種族というのはある一定の条件を果たすと上位種になれるんだ。人間が天使になるみたいな感じだよ。」
「エルフの上位種族ってもしかして・・・」
「そう。確認されている中では史上5人目のハイエルフさ。」
ハイエルフ。
エルフの上位種族であり、その始祖と言われている。
通常のエルフでも膨大な魔力を要しているが、その魔力はエルフの二倍と言われている。
過去の歴史に残るハイエルフはその全てが英雄たちを支え戦いを勝利へと導いたという。
「ただのエルフだったなら単に珍しいだけで終わっていただろう。だけどこれからはそうはいかない。君を利用しようとする輩が出てくるだろう。分かるね?」
「はい・・・」
「だから私が君を守ろう!何者からも!私はSランクだ!地位も名誉もある!そして何より君の師匠だ!」
不覚にもときめいてしまった。
しかしリュカは同時に複雑な気分にもなっていた。
男女逆じゃないんだろうか?と。
あまりに女のような扱いをされ過ぎて思考回路が乙女みたいになってきているのではないかと不安になった。
「まぁちょっとは見返りも貰うけどね。しかしリュカくんの肌は本当に女の子ような柔らかさとスベスベさだ。後いい匂いもする。ハァハァ・・・」
そう言いながらリュカの尻を撫でた。
台無しである。
素直に感動した気持ちを返して欲しいと思った。
「ああ、それからリュカくん、フランツくん、エミリアくんはCランクにランクアップしたよ。Aランクの土龍を倒した実力を見込まれてと単純に上位冒険者が招集を受けて王都に向かったから人手不足だね。私は招集を拒否したけどね。」
「ランクアップは素直にうれしいです。一つ気になったんですけど招集というのは?」
「うん。どうやら魔王が復活したらしいよ。討伐隊でも組むんじゃないのかな?」
「エェェェ!?」
リュカはルーネが重大な事をサラッと言ったこととあまりの事態に叫んだ。
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