第13話 騎士
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あっという間に一ヶ月が経ったがフランツとエミリアは修行が長引いているらしく、もう少し延長させて欲しいと言ってきた。
リュカとしてもフランツのように特に目標があるわけではないのでそれを了承した。
フランツ達が修行している間は、ルーネに魔法について教えてもらっていた。
しかしそんなルーネも週に一、二回程度は用事があると言って町を離れたり何か作業をしていた。
そんな日はリュカは町の散策をするようになった。
「おお!リュカちゃんじゃねーか!串焼き一本やるよ!」
「ありがとうございます。でもおじさん。ちゃんは付けなくていいです。僕は男です」
リュカはこうして町を歩いていると露店や店、町の人などによく物を貰ったりする。
リュカはあずかり知らぬことだが、実はリュカファンクラブというものが存在する。
ちなみに会長はルーネである。
「すみません。ちょいとそこ行くお嬢さん!」
歩いていると一人の体格の良い若い男に声をかけられた。
「お嬢さんではありません。男です。なのでナンパも不要です」
「え!?それは申し訳ないことをした。後私はナンパをしているのではないんだ。この町に着いたばかりで困っていたんだ。出来ればギルドに行きたいんだけど案内してくれないかな?」
「はぁ……別に構いませんけど」
リュカはこの男を怪しみながらどうせ帰り道であるのでついでに連れて行ってやることにした。
「悪いね。本日からここに赴任することになってね。道に迷って困ってたんだ」
「赴任?もしかして噂の派遣の騎士ですか?」
「よく知ってるね。その通り俺はノーザン王国第二十一遊撃騎士団隊長ソウケン・アークボルトと言うんだ。と言っても今のところ団員は俺一人だけどね」
「ソウケンさんねぇ。僕はリュカです。所でなんでそんな仰々しい名前の役職の人がこんな辺境に?しかも部下が居ないなんてどういうことなんですか?しかもファミリーネームがあるってことは貴族でしょ?」
「な、なかなか直球で言ってくるね。ちょっと王都でヘマをしてお偉いさんの怒りを買ってしまってね。ここに飛ばされてきたってわけさ」
リュカが素朴な疑問を口にするとソウケンはタジタジになりながらも少し落ち込みながら答えた。
「ふーん。そうなんだ。大変ですね」
その後しばらくソウケンと話したところ悪い人じゃないらしいと判断したリュカは王都や魔物について話しながら歩いているとあっという間にギルドについた。
「エマさん。王都から派遣されてきたらしい騎士さんを連れて来ましたよ」
「あら?リュカさんが連れてきてくれたの?ありがとうございます。王都から報告が来ておりますのでどうぞこちらへ」
「俺からも礼を言うよ。ありがとう。そしてこれから何度も顔を合わせることになるだろうから今後よろしく。」
「こちらこそ王都の話面白かったです。ではまた」
リュカはギルドを後にした。
「さてこれからどうしようかな」
「やぁリュカくんじゃないか。相変わらず可愛いねえお持ち帰りしたいなぁ」
思っていたよりも早く戻ってきてしまったのでこの後どうしようか考えていると突然ルーネが現れリュカを後ろから抱きしめた。
「師匠サラッと抱きしめないでください」
気恥ずかしかったリュカはルーネの抱擁を強引に降り払った。
そのリュカとルーネのやり取り通行人達は微笑ましそうに見ていた。
「ところで今日は何をしていたんだい?」
「王都から来たらしい騎士さんをギルドに案内していました」
「へえ。王都ねぇ……左遷でもさせられたのかね?ちなみに名前は?」
「ソウケン・アークボルトと言っていましたよ」
「ソウケン!?」
急に普段は冷静沈着なルーネの表情が険しくなった。
「ごめんね。リュカくん急用が出来たからギルドに行ってくるね」
「え?あ、はい。また明日」
「うん。またね」
ルーネはギルドに向かって行った。
「なんだったんだろうか?」
いつももっとちょっかいを出してくるルーネが神妙な面持ちでギルドに入っていったのを見てリュカは首を傾げた。
しかしいくら考えても仕方がないと思ったリュカはこの後本屋に行ったり武器屋に行ったりして一日が過ぎっていった。




