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役立たずの【翻訳】スキルと追放された俺、実は世界の理を書き換える最強の【賢者】だった~聖女様と悠々自適の建国ライフ~  作者: 早坂 拓也


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30/30

第30話:建国ライフ 2.0 へ:悠々自適の完成編

ついに第一部完結です! 最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

翻訳家アナリストから始まり、世界をOSごとリブートさせてしまったアレン。

セシリアとの「ダウンタイムなし」の幸せな未来を、無事にデプロイできて作者としても感無量です。


もし「このあとの二人の生活も見てみたい!」と思っていただけましたら、

ぜひブックマーク、そして評価(☆☆☆☆☆)で読後感を教えていただけると嬉しいです。

皆様の応援が、アレンの次なる冒険(第二部)のビルドに繋がります!


それでは、また次回のアップデートでお会いしましょう!

第30話:建国ライフ 2.0 へ:悠々自適の完成編


「……完璧だ。バグ一つない青空、最適化された魔力の循環」


「不毛な身分制度というエラーも一掃された。これこそが俺の夢見たゴールだよ」


 世界のOSが『バージョン2.0』へと大規模アップデートされてから、一ヶ月が過ぎた。


 大陸には、もはや「理不尽な悲劇」や「不当な搾取」という名のバグは存在しない。


 誠実な者が報われ、悪意を持って他者を踏みにじる者には。

 新管理者アレンの『全自動ペナルティ・システム』が即座に牙を剥く。


 そんな「論理的に正しい新世界」が、当たり前の日常として根付いていた。


 独立都市【アセティア】は、最高峰の魔法科学都市へと驚異的な進化を遂げていた。


「…… Allen様。本日のスケジュール調整ですが。……いえ、やはり止めておきましょう」


「今日は世界中が、この大陸で最も幸せな『ダウンタイム(祝祭)』なのですから」


 テラスでセシリアが、太陽のような微笑みを浮かべながら紅茶を注いでくれた。


 アセティアの「聖妃」として。そしてアレンの生涯唯一のパートナーとして。

 彼女は眩いばかりの美しさと気品を放っている。


「スケジュール? ああ、例の『旧王国の無能貴族たちの更生プログラム』のことかな」


「彼ら、まだ自分の特権階級のままでいられると思っているのかい?」


 アレンは苦笑しながら、手元のホログラム・タブレットをフリックした。


 そこには、かつて王都で贅沢を尽くしていた高慢な貴族たちが。

 全自動下水システムの見習いとして、必死に志願票リクエストを送るログが並んでいた。


「……今さら親交があったなんて嘘のログを捏造して、この国に寄生しようとするなんて」


「彼らの厚顔無恥さには、システム側もエラーを吐き出しそうだよ」


「ふふっ。…… Allen様が、彼らを一律で『見習いレベル』のフィルタリングに置いたのは正解でしたね」


「過去の身分や、腐った血筋なんて。ここではただの『Nullデータ』なのですから」


 アレンが再定義したこの新世界では。

 虚飾の権威や血筋といった「静的属性」は一切機能しない。


 あるのは、本人の現在の貢献度、および行動指針という「動的な評価値」だけだ。


 かつてアレンを「雑用」と馬鹿にした者たちは。

 今やアレンの作った文字を読むために、多額の労働(貢献度)を支払う立場にある。


 不平等を正す、あまりにも公平な「ざまぁ」の完成形だった。


「……さて。セシリア。難苦しい仕事の話はこれくらいにしよう」


「今日は全世界への『幸福常時接続パッチ』の最終テストも兼ねた、俺たちの……」


「君を世界で一番幸せにする『アップデート完了』の日だからね」


「…… Allen様。……はい。私、あなたと共に世界を書き換えていけることが」


「人生で最高の、代えのきかない仕様しあわせです……っ!」


 アレンが指を鳴らすと、アセティアの空が万華鏡のようなホログラムとなって輝いた。


 アレンとセシリアの仲睦まじい姿が。

 全世界の住人の網膜に、祝福の光と共に投影される。


『――全世界のユーザーに告ぐ。私は、新世界の管理者アレンだ』


『――今日、システム安定稼働とパートナーとの結婚を記念し、魔力リソースを最大解放する』


『――不条理に怯える日々は消去した。これからは、誰もが自分自身の人生を、誇り高く自由に書き直し、幸せを最適化できる時代だ!』


 大陸全土。……地鳴りのような爆発的な祝福の叫びが沸き起こった。


 不幸を強いた勇者、腐敗した神殿、無能な王族。

 それら「旧世界のノイズ」は、もうどこにも存在しない。


 アレンはセシリアの手を優しく、だが決して離さないように取り。

 眩い祝福の光が満ちる未来へと、ゆっくりと歩き出した。


「……さあ、いこうか、セシリア」


「俺たち、そしてこの世界の住人たちの『悠々自適な建国ライフ 2.0』は……」


「まだ、第一章のデバッグが終わったばかりなんだから」

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