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ダストワールド ~全宇宙のゴミ箱と呼ばれる世界の物語~  作者: 灰色
第2話 エロトラップダンジョンの意義
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ダンジョン エピローグ

 エニの考えから一週間ほど経ったロスパーの施設。

 そこには種族問わず、老若男女の人たちで賑わっていた。


『ようこそ、変幻自在のアトラクション』

『プロスジール・ダンジョンホテルへ』


 山にある、大きな門の看板にはそう書かれてある。

 入り口前にはベンチやテーブル、露店が設置され、食べ物やアクセサリー、そして媚薬成分を除いた色とりどりの花と花の種が売られていた。


 入り口の中のロビーでは、多くの人がスタッフの案内の元、ダンジョンの中へと入って行く。

 スタンダードコースから、自身が体験したい要素を加えた、オリジナルダンジョン探検ができるアトラクションとなっていた。


『ようこそいらっしゃいました。皆さまのご希望の仕掛けをお選び下さい。そして今日という日を心よりお楽しみください』


 機械音声ではなく、感情が込められたロスパー自身の声でアナウンスが流れる。

 そしてスタッフルームでは、レウル、ケイ、エニがモニターを眺めていた。


「大繁盛じゃねぇか」


 モニターに映る大勢の客を見て、レウルが嬉しそうに頷く。

 エニ紹介でロスパーの能力に目を付けた大手テーマパークの社長が身元引受人となり、新たにアトラクションホテルとして開業していた。


「リトさんのヒントのお陰ですわ。そもそもこの世界に強制的な子作りは必要ありませんし、媚薬成分さえな無ければ、何の問題もなかった」

「残るは一定範囲を自由自在に変化できる空間。アトラクションにはうってつけですね」


 エニとケイもモニターを嬉しそうに見つめる。

 問題はロスパーが稼働するエネルギーだったが、元から花から抽出する液体が燃料であり、自給自足で活動が可能だった。

 媚薬成分も排除可能で、今も触手やスライム、ガスなどもあるが完全に無害となっている。


「皆様のお陰です。まさか私が……本当に誰かを喜ばせる日が来るなんて。それに、大人バージョンもありますしね」

「ええ、折角の媚薬も活用しませんとね」


 エニが妖しい笑みを浮かべた。

 ロスパーのアトラクションには二つの顔がある。

 一つは全年齢バージョン。

 もう一つは、大人限定のレウルたちが味わったモノ。

 マンネリ化した恋人や夫婦に仕掛けと媚薬、雰囲気などで気分を高揚させる。

 媚薬の成分も強い物ではなく、軽い興奮状態になる弱い物だった。

 それ以外にも、単純に普段と違う雰囲気を味わいたいという人たちにも好評。

 入り口は完全に別して運営をしていた。


「それに、製薬会社や花屋とも契約を結んだんですよね?」


 ケイが部屋にある花を見ながら言う。


「はい。私が作る媚薬は調整すれば良い精力剤になるそうです。花はこちらの世界には無いようで、そちらからも注文の依頼が来ています」


 話を聞きながらレウルが何度も頷く。


「ホント、丸く収まって良かったぜ。それでロスパー。俺にちょっと媚薬くんない? こう、かわい子ちゃんにちょちょっと使ってみたくて」

「それは犯罪ではないのですか?」

「バカ野郎! 俺は女性の乱れた普段見せない姿や、ラッキースケベが見たいんだ! 決して最後まで手を出したい訳じゃない!」

「……それはそれで問題かと。そもそもそんな事しなくて、貴方の周りには素敵な女性が居るではありませんか」


 ロスパーの言葉に、エニと女性になったケイがレウルに近寄る。

「あー……それはそれ、これはこれ。という事じゃダメか?」

「最低ですね」

「そんな事を言う人には、お仕置きが必要ですわね」

「はい。レウル様には多少強引でないと」


 エニとケイがレウルを両脇からガッシリと掴む。

 するとロスパーが壁に一つの扉を作った。


「お楽しみは、どうぞあちらで」


 ケイとエニに問答無用でレウルは引きずられ、


「あ、そうだロスパー! 例の件の目途が立ったから、また連絡する」

「本当ですか? ありがとうございます」

「まぁ……どうするか最後は、自分で決めてくれればいい」


 最後はどこか真面目な口調で言うと、扉の中へ姿を消して行った。


「……もし叶うなら、これほど嬉しい事はありませんね」

「ロスパーは多くの人を喜ばせているから、きっと大丈夫だよ」


 いつの間にかロスパーの前にはリトの姿がった。


「これはリトさん。お気遣いありがとうございます」

「ねぇ、ロスパー。新しい仕掛けに関して話があるんだけど良いかな?」

「いつも、アイデアをありがとうございます」


 客が増えるにつれて、新しい仕掛けを考えるのはロスパーだけでは大変で、多くの人から面白いアイデアを常に募っていた。

 特にリトは何かを思いついては、ロスパーと話し合っている。


「良いんだよ。楽しい事は、みんなで分け合わないとね」


 リトはそう言うと、レウルたちが消えた扉を見て微笑んだ。


~ 第2話 エロトラップダンジョンの意義 完 ~


※『後日談・ロスパー』に続きます※


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