39.超悪い子軍団とラーメン騒動
丁京都フリーヶ丘。
住みたい街ランキング常連・スイーツの聖地として知られるこの街には──
今日も恐ろしい(?)悪の組織が存在していた。
そして不毛なラーメン会議が行われようとしていた。
ラーメン回です。
超悪い子軍団が中華料理のトラウマを克服した頃。
黒楽にある神無川大学の悪の組織サークルから相談したいことがある、と話を持ちかけられていた。
「それで?話って何よ」
「それがですね、アレプトさん──この街には魅力的なラーメン屋が多すぎてどこから侵攻すればいいのかわからないんですよ!」
「帰るわよ、みんな」
「待ってください!」
悪の組織サークル──中華麺愛好会の会長はアレプトの足にしがみつく。
「駅前にできた中華料理屋、油麺の美味しい店、オシャレなラーメン屋その他諸々……全部に部員をバイトとして潜入させたんです」
「それがどうかしたの?」
「みんな自分の店が一番って言って三食ラーメン生活なんです!」
「知らないわよ!強いて言うなら食後のスイーツを出しなさいよ!」
「え……?アレプトさん、ラーメン食べた後にスイーツ食べるんですか?ないわー……」
「え?なんでそれだけでドン引かれてるのよ、血圧正常値にしてから言いなさいよ」
「まあまあ、大学生の主食と言ったらラーメンですから。それぞれの主張はわかります」
「そうか?」
「オティス、あなたは食生活が質素なんですよ!」
そう的外れな意見を言い合う。
「で、結局どうすればいいでしょうか……」
「そうね……大学に一日出店とかして一番評判がよかったところをメインに侵攻していけばいいんじゃない?」
「はあ、アレプトさん分かってませんね……みんな違ってみんないい。ラーメンの良し悪しは決まらないんですよ」
「めんどくさいわね!もういいわ!帰る!」
「そんな、困ります!……仕方ありません」
そう言うと中華麺愛好会のメンバーが集合する。
「各々、自分の店のラーメンを!」
「うちの店が一番ですよ」
「いやいや、うちの店が一番映えますって」
「いいや、うちの店のラーメンが一番美味しいですよ」
「この展開、どこかで見た!」
「「「「「さあ、食べてください!!!」」」」」
「嫌ァー!!」
中華料理のトラウマに触れられたアレプトは頭を抱える。
オティスはアレプトにクッキーを渡しながら言う。
「……このカロリー量、あしけんの女に怒られる……!」
「オティス、あしけんやってるんだ……」
「日頃のカロリー管理も美意識の一つだ」
「ここは僕に任せてください!」
グシオンは生き生きとラーメンを食べ始める。
「理系とラーメンは切り離せないものです、ブエル、食べますよ!」
「理系関係ないよね?!まあこのくらいならいけるか……」
ちなみにどのラーメンも伸び切っていて不味かった。
「不味いです!出来立ての状況で出してください!こんなラーメンでは世界征服はできませんよ!」
伸び切ったラーメンは不味い。
当たり前のことを忘れていたようですね。
ラーメンで世界征服ってどうやるんでしょうか。
もうすでにできている気もしますが。
次回もお楽しみに!




