第八十九話「死兆星は視えない」
白い大地に凄まじいドリルの穿孔音が炸裂し、その地面に火花が黒い点を描いていく。
打ち下ろされた拳とドリルの物理エネルギーが干渉し、相殺し合ったのか、激しい光の後、天照は拳を戻した。
ダイタニアは膝のドリルを消失し、全身を軋ませながら着地する。
「くッ……!」
『…………』
予想以上に機体ダメージが大きい。
天照からノイズ音が聞こえなくなっている……。
まるで、世界から一つの声が消えてしまったみたいに。
このまま黙らせちゃ、いけない……。
「ねえ、この子たちはあたしの家族で、あたしの世界を取り巻く大切な人たちなの。あたしが解らないならあたしと話そう? だからみんなには――」
『そこなのよ、まひる』
天照はあたしが言い終えるより先に、言葉を被せてきた。
『あなたは異質だわ。その異質さの本質が“個”ではなく、“繋がり”だと認識した。あなたを取り巻くネットワークそのものを、改めて危険と判断し、排除させてもらう』
「なッ!?」
天照の声からはもう完全に人の温度が消えていた。冷たい汗が頬を伝う。
『あなた、自分では解っていないようだけど、この世界を管理するわたしには解る……。
危険なのよ――
その《勇者》の力のことじゃないわ?
あなた自身が、他の生命体の進む道の、“指標”になることが、よ。
それは、個人には……あなたには荷が重過ぎる』
天照の声はどこか静かで、怒っているようでいながら、悲しんでいるようにも聴こえた。
『それにしても、《精霊》は少々厄介ね……。わたしが創ったものじゃないから、データ化するまでに時間が掛かるみたい。なら――』
天照の電神が遠くにいるみんなの方を向いた。まさか……!
「やめなさい天照ッ! あたしの友人を手に掛けたところであなたの世界は救われない! あたしともっと話そ――」
『その反応。良いデータが取れそうね?』
その言葉の音だけここに残し、天照は凄まじい速さでみんなの下へ駆け出した。
あたしは振り向きざまに叫ぶ。
「エネルギー充填ッ! 急ぐよッ!」
コンソールパネルを素早くタップし、ダイタニアのバックパックを変形させていく。
「まひる!? 本当にコレで――」
あたしが入力した武器にマリンが戸惑いの声を上げる。
「いいのッ!」
バックパックは巨大な二門の砲身となり、両腰部アーマーに固定する。そのままダイタニアも天照のあとを追うように前のめりになって駆け出す。
「あッ! まひるちゃん、砲身が逆だッ!?」
ファイアが気づき、驚愕の声を上げた。
「あ!」
「……なるほど。行きましょうまひる!」
ウィンドとアースが察してくれたようで、あたしはそのまま大地を蹴って跳び上がった。
「みんな掴まって! ダブルロングバスターキャノンッ!! ブーストっ!!」
ダイタニアは巨大な二つのキャノン砲を後ろに向かって放ち、その爆発的な推進力で一気に天照への距離を詰めた。
「ッ……ッ……ッ!!」
体に掛かるGが凄まじく、口すら開けない。
天照の電神の背中が迫る。みんなとの距離もあっと言う間に縮まった。
――ヘラクレスホーン……!
あたしは何とか画面をタップして、そのコマンドをダイタニアに送る。
ダイタニアの頭部が硬質化し、鋭い衝角となって天照へと突っ込んで行く。
背中に突き刺さるかと思われたその瞬間、天照の電神は後ろを振り向くこと無く、その身を左にずらし躱した。
「ッ!?」
更には超高速のダイタニアをいとも簡単に右手だけで掴み取ってしまった。
「うわああッ!?」
急に発生した慣性に、コクピット内が揉みくちゃにされる。
天照はダイタニアをゴミでも投げ捨てるかのように、みんなの前へと投げた。
大地と空だけの地平に盛大な地響きと土埃が舞い上がる。
みんなが機体に駆け寄り悲痛な声であたしたちに声を掛けてくれている。
「ああッ!? MP……まだ回復してない……ッ。レオン、これどうにかなるッ!?」
「《物質変換》でも、“無い”物は直せないわね……。みんな無事ッ!?」
「相川さんッ! 大丈夫かッ!? この天照の……《電神》、なのか? こんなプログラムの組み立ては……ッ」
でも今は、一刻も早く、天照からみんなを離したい――
「みん、な……逃げ……っ」
さっきの衝撃でシートに背中をしこたまぶつけたせいか、声が上手く出せない。
四精霊たちもみんな心身ともにダメージが見て取れる。これ以上魔力を失ったら、また……。
『……そうね、皆、勇敢だったわ。アスカ、ザコタに、ルナ。その勇姿を讃えて、“データ化”してあげる』
「やめ……ッ! ……なさ、い……天照ッ……!」
各々、攻撃スキルを放つが天照の電神に傷を付けることすら出来ないでいる。
早く、立たなきゃ……!
赤いアラートが灯るコンソールパネルを、どうにか伸ばした手と震える指が頼りなさげに這う。
まだ手が痺れて操縦桿が上手く握れない……。奥歯を噛み締め、何とか震えを抑え込もうとする。
あたしがようやくダイタニアの脚に力を入れようとした時、機体が斜めに傾き、また地面へと打ち付けられた。
そこで初めて気がついた。
ダイタニアの片脚が――無い。
あの時……天照に投げられた時、か……。
「……ッ、ゆうしゃぢからぁああぁ……ッ!」
完全に失った右脚、それもかなりの質量の物を“無”から生み出すには、あたしは魔力を失い過ぎていた……。
「直ってよお……ッ! 今、立たなきゃッ!」
返答は、なかった……。
あたしの祈りは宙に掻き消えた……。
天照の手がみんなに向け、かざされた。無慈悲にもその手が淡い光を放ち始める。
「……ダメ、天照――」
天照の手が、振り下ろされる。
誰も、動けなかった。
世界が、終わる。そう思った、その時――
――柄杓から溢れし一雫――
歌が、聴こえた気がした。
――北の夜空に紛れ散り――
歌? 詩…? ……いや――
「その身見付けて姿を刻め! 煌めきなさい――」
これは、詠唱! 誰ッ!?
「――《アルコル》っ!!」
その声の先には天照を睨むシルフィと、《電脳守護騎士》と呼ばれた三人――かつての強敵の雄々しい姿が在った。
朝空に、ひとつ星が流れた――
そして、あの忌々しいほど強かったシルフィの電神が天照の前に流れ落ちた。
『超次元電神ダイタニア』
第八十九話「死兆星は視えない」
――時は暫し遡り、シルフィは考えていた。
サラの言う通り、《電脳守護騎士》の精霊三人が揃った今なら、アルコルを喚べるかも知れない。
それに、ダイタニアの両腕は落ち、どう見てもまひるさんの危機だ。
あの巨大な電神は、恐らく天照自身が最適化し、世界の均衡を脅かす者を排除するために創造したもの――かつて、SANYだった頃の私なら、そうしたはず。
「サラ、ディーネ、ノーミー。また、一緒に戦ってくれますか? 戻れる保証は、ありません……」
私はもう、強制はしない。あの頃の私には無かった心を得たし、何より、多くの者と出逢ってしまったから――
「らしくありませんわね? シルフィさんはもっと、無言の圧が怖い人でしたのに……」
ノーミーが私の手を取り、顔をしたから覗き込んでくる。そして――
「今のシルフィさん、温かくて好きですわ!」
満面の笑顔を咲かせてくれた。
私は、どんな顔をすれば……。
「そう言うこった、お姫さま」
ディーネが肩に手を置き、鋭い眼光で天照の電神を見上げていた。
「あたしは知っての通り、命令されるのが嫌いでね。でも……それが命令じゃないってんなら、手くらいは貸す」
「……ディーネ……」
この彼女は本当にあの冷酷で残虐なディーネなのか目と耳を疑った。
かつては弱者を切り捨てることに一切の躊躇がなかった彼女が、今は自ら危険に足を踏み入れようとしている。
彼女はこの短期間の内に、とても“人間らしい”表情をするようになっていた。
「我は言わずとも知れているな? 負け戦、大いに結構。だが、そなたらは必ず護り通してみせる」
「サラ……」
私の横に彼女が立つ。なんて、安心できるのだろう……。
かつてと同じ立ち位置。なのに、どうして今日はこんなにも胸が熱く、心躍るのか。
それはきっと、まひるさんたちが、教えてくれたもの――
熱い目の奥を隠すように、私は一度目を瞑った。そして再度三人の顔を見る。皆、晴れやかな顔をしていた。
「……馬鹿ですよ……勝てない相手に向かって行くなんて……」
私が小さく呟いた声を、ディーネに聴かれ、拾われてしまった。
「……かもね。でも、あたしたちはもう、そういう奴らをさ、知っちゃったんだよね……ほんと、バカみてえ」
彼女が、苦笑している。そんな顔、初めて見た……。
「まだまだこの世界は知らないことばかり……変わらないものは、無いのかも知れない……それを、見せてあげましょう!」
私は召喚の文言を口にする。
久し振りに紡ぐ、その言葉は風に乗り、乾いた大地に歌のように流れ渡った。
緑色の召喚紋。
静かな風は、朝陽に消えるか、翠嵐となるか――
「――その身見付けて姿を刻め!」
召喚門が眩い光を放ち、かつての愛機が迫り出してくる。
星は、確かにここに在った!
「煌めきなさい! アルコルっ!!」
《電脳守護騎士》の特機にして、私の愛機、《翠嵐のアルコル》が今再び私の目の前に顕現した。
四人で一斉にコクピットに転移する。懐かしい感覚が、意識と機体を接続する。
中央のシートに私が掛けて、その周りに三人が立つ。多分、まひるさんもこんな状況だったのだろうと、思いを馳せる。
確かに、これは心強い……!
天照は皆にかざした手を止め、こちらを認識した。
「天照、視えますかこの星が!?」
『……また新しい電神? 乗っているのは、精霊三体と……あなた、元SANYと言った個体、シルフィね?』
「……あなたには、そう視えるのですね……。残念ですが、違います」
私は皆の盾になるようにアルコルを天照の前に立たせ、見上げる。
「今、あなたの目の前にいるのは、《死兆星》と呼ばれた電神。それが視えないあなたは――」
『…………』
一呼吸の間――
天照、希望は繋いでいくものなのです。
「――まだ終われない。この惑星で、あなたも、繋いでみせるから……!」
立てないダイタニアに代わるように、シルフィの電神が颯爽と天照の前に立ちはだかった。
「シルフィっ!」
「見ていてくださいまひるさん。繋いでみせます。あなたの想いも、皆の命も……!」
アルコルの大きな背中が、その意志を代弁しているかのようだった。
「シルフィさんよお。さっきも観てたが、コイツの攻撃はあたしたちの理解の外から来る……。まともにやり合わない方がいいと思うなあ」
ディーネが先程のまひると天照のやり取りを観て意見を言う。
「ふふ。戦闘狂のお主にしては随分と殊勝ではないか、ディーネよ?」
サラがディーネを茶化す。
「あン? あたしはね、“勝つ”のが好きなんだ。それも圧倒的にね。勝ち目の見えない勝負は最初からゴメンなだけさ」
「でも、そう言う割には、ルナの時は珍しく体張ってましたわね?」
今度はノーミーが横槍を入れる。
「あれは……そんなんじゃ、ねえやい……」
こんな背水の陣の状況に置かれていると言うのに、コクピットの中は不思議と、絶望ではなかった。
自然にシルフィの口元が緩む。
「解りましたディーネ。元より、まともに天照とやり合おうとは思ってません。こちらに気を引きつけ、時間を稼ぎます」
「時間を稼ぐって、いったい何のさ!?」
シルフィのその言葉にまたディーネが食いつく。その問いに答えるように、シルフィは操縦桿を天照に向け倒した。
「皆が、立ち上がる時間をです!」
シルフィはアルコルを浮遊させ、天照の電神と同じ目線の高さまで上昇させた。
「天照ッ! 話は聴こえていました。“個”より“集合体”に脅威を覚えたのなら、まずは私たちをどうにかしてみなさい!」
シルフィの通る声が響き、天照は“元SANY”という存在からか、シルフィを無視できずにいた。
『まひるは、もう戦えない。あなたを倒してしまったら、本当にもう、後がないわよ?』
天照の変わらない低く冷たい声に、シルフィは軽くため息をついた。
「……あなたには、さっきまでのまひるさんが、戦ってるように見えたのですか?」
『…………』
「……違いますよね。彼女はずっと、あなたに手を差し伸べていました。あなたは、知らない感情を警戒し、その手を払い除けた……」
『……理解の範囲外だったから、そう処理したまでよ』
シルフィはアルコルの右腕を、天照の電神に向け差し出した。
「今度は私があなたにそうする番です。私がかつて、彼女にそうして頂いたように――」
天照の中に先程から処理を中断しているタスクがある。今もシルフィの言葉により、未処理タスクが増加させられていく。
これ以上の未処理の要素が増えることを、天照もうんざりしていた。だから――
『不要よシルフィ。あなたを《最優先排除事項》と改めたわ。感情の優先度が過ぎる。元SANYとして致命的だわ』
「!」
シルフィは天照が自分を標的と認識したことに、内心ほくそ笑んでいた。
(そうです天照……。ついて来なさい。これで少しは皆から距離をとれる……!)
アルコルがその身を翻し、天照の電神を越えて先の白い大地に再び降り立った。
「こちらまでおいでなさい天照。もう少し広い場所で話をつけましょう!」
だが、天照は電神の向きも変えず、再びその右手を光らせ始めた。
「どうして、わたしがあなたの言う事を聞く必要があるの? このヒトたちをデータ化してからでも遅くはないわ?」
「ッ!? 天照! 私は《最優先排除事項》なのでしょうッ!? でしたら、まず私を――」
「すぐ行くわよ。ここにいる無力なヒトたちを“収納”したらね……」
天照の電神――ツクヨミの右手が更に光を発して近づく。
皆がお互いをかばい合い、抱き合いながらも、その迫る光景に成す術がない自らを悔やみはしたが、心だけは抵抗し続けた。
そして、シルフィがその光景に一瞬目を瞑ってしまい、咄嗟に開くと、ツクヨミはそのままの体勢でアルコルの目の前にいた。
「はぁッ! はぁッ!」
隣りのサラが肩で息をし、片膝をコクピットの床に着いた。
「サラっ!?」
シルフィが振り向き、ディーネとノーミーがサラの支えになる。
「……姐さん、やってくれたね……顕現したてのその体じゃキツいだろうに……」
「無茶しますわね、サラさん……」
サラは荒い呼吸のまま、顔面を汗まみれにし、シルフィに顔を上げ微笑する。
「……サラ、あなた……空間を噛み砕いたのね……?」
震える声でシルフィはサラに熱い眼差しを送る。サラは、ゆっくりと瞳を閉じて頷いた。
「敵電神、目の前だ! ヤツらとの距離は姐さんが離してくれた! こっから征くんだよなあシルフィさんッ!?」
ディーネが場の湿った雰囲気を一気に戦場に引き戻す。
「……ええ。皆で、必ず……生きましょうッ!」
シルフィはツクヨミを前に静かに迎撃態勢をとった。
「……すごい、シルフィ……」
何とかして天照をこの場から離した。
あたしは、失敗した。
シルフィのように冷静でいられなかった……。
あたしには、話してどうにかするなんて、無理だったのかな……。
コクピットのモニターから外を見渡す。脚も腕も無くて、見えるは、空だけ。横たわった機体を起こす術も、無い……。
このまま、地球に帰れず、ここで死んじゃうのかな、と暗いものを想像してしまいそうになる。
正直、怖い……。
コクピット内を見ても、みんな疲労困憊だ。
「……アース」
「……ふ」
肩で息をしていた顔があたしの声で上がり、無理に笑顔を向けてくれる。その輪郭が一瞬ぼやけた気がした。
「……マリン」
「……だいじょ、ぶだよ、まひる。魔力が、少ない、だけだから……」
体を壁に預けながら力なく微笑んでくれる。
「……ファイア」
「……あさ、ひ……」
お兄ちゃん? 気のせい、かな……。
シートに掴まり、何とか膝を折るのを堪えてくれている。
「……ウィンド」
ウィンドはまだ先程のショックが残っているのだろう。祈るようにあたしの手を握ったままだった。
みんな、何とか存在をギリギリの所で繋ぎ止めてくれている。
ダイタニアの魔力消費のでかさと、《勇者力》行使をサポートしてくれた影響が、ここまで響いている……。
「ーーー……ッ!」
あたしは目を瞑り、奥歯を噛んで上を向いた。
――これは、行き詰まった?
もう、天照と話せないまま、ゲームオーバーになってしまう?
ダイタニアは、もう立たない。
立たせるだけの魔力が、あたしにもみんなにも、無い。
「……ごめん、ダイタニア……上手く、乗ってあげられなくて……ッ!」
あたしは明滅すらしなくなったコンソールパネルにそっと手を当てた。その手のひらに、まだ残る熱が伝わってくる。
もっと、魔力がある内に直しておけば良かった……?
……違う。あたしは両腕が無くなった時、なんて思った?
直さなくていいって、自分から思ったんだ。
「……ごめんね、都合がいいことばかり言って……あたしは、あなたを道具じゃなくて、ずっと……仲間だって、言ってきたのに……ッ!」
自分の弱さと図々しさに、あたしは泣けてきて、コンソールパネルを涙で濡らしていく。
――怖い。
正直、もうこれ以上、誰かが傷つくのを見るのは怖い。
みんなが壊れていくのを、これ以上見たくない。
このまま終わるなら、それでもいいって――
ほんの一瞬だけ、そう思ってしまった自分がいた。
「……それでも……」
震える指で、コンソールに触れる。
「それでも……あたしは……」
声が、うまく出ない。でも――
「あなたと、一緒にいたい……ッ」
それは、戦うための言葉じゃない。
勝つための言葉でもない。
ただ、ここにいると――選ぶための言葉だった。
「……それでも……あなたは、ここにいてくれている……ッ」
再び涙がコンソールに落ちた瞬間――
微弱な電流が、まるでそれに応えるように走った。
一瞬、パネルに明かりが灯ったが、その明かりもすぐに消え、またこのコクピットから色と音が消えた。
暗いコクピット内で、何か頭上に明かるさを感じる。
「……まひるちゃん……前ッ! 前見て!」
ウィンドが驚いたような声でダイタニアのメインモニターを指差している。他の三人も、モニターを見て言葉を失っているようだった。
あたしは振り返り、顔を上げ、モニターを見た。そこには――
【Feelings become wishes, wishes become power――】
「…………え?」
これって……。
モニターに表示された英文をマリンが読み上げた。
「……想いは願いに。願いは、力に……」
それは、ゲーム『ダイタニア』の根底にあるゲームシステムのひとつ。
その言葉が今、あたしたちの目の前に表示されている。
そして更に、英文はこう続けて綴られていた――
【What do you want to do, Mahiru?】
暗いコクピットの中、メインモニターのその文字列が、みんなの息を奪った。
【次回予告】
[まひる]
シルフィ……
あの日の秋葉原が、嘘みたいだね……
……起つよ。
起たなきゃね……
次回!『超次元電神ダイタニア』!
第九十話「願いの統合」
願いを、ひとつにいッ!
――――achievement[煌めく死兆星]
※シルフィが《アルコル》を再び召喚した。




