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第3話 デート(?)のお誘い

それから俺は、先輩とかけがえのない、大切な日々を過ごした。季節がぐるりと1周と半分近く周り、高校2年生の三学期を迎えていた。


伝えたい想いは、言葉は、1つ決まっているのに、踏み出すことが出来ない。でもそれは、臆病なんかではなくて、たぶん、それだけ大切な想いだからなんだろう。


生ぬるいけれど、確かに幸せな時を過ごしていた。


でも、わかってる。先輩は高校3年生、つまりあと数ヶ月経てば、簡単に会うことはできなくなってしまう。そう遠くないうちに、伝えなければならない、この気持ちを。

そんなことを考えながら、今日も校門で先輩を待つ。気づけばこんな関係が日常と化していた。


「ごめんね〜、ちょっとあって遅れちゃった...。」


心做しか、先輩の表情が曇って見えた。


「大丈夫ですよ、先輩の事考えてたらすぐでしたから」


だから俺は、いつかしてもらったように、わざとらしく明るく振舞った。


「へぇー、私のこと考えてたんだ」


「あ、やべ、余計なこと口走っちった」


俺が大袈裟に口を抱えるポーズを取り、くすくすと笑い合えば、いつもの空気だ。


他愛のないことを話しながら帰宅する。


たとえば、久しぶりにあった先輩は少し髪が伸びていたとか。


たとえば、健康診断で2kg太っていたとか。


でもなぜか、健康診断の話をしたとき、先輩の表情がまた曇った気がした。

もしかしたら、先輩も太ったのかな?なんて失礼なことを考えてしまった。


そうした会話の中で、俺は気になっていたことを切り出した。


「先輩は、どこの大学に行くつもりなんですか?」


先輩は、一瞬目を見開いて、そして続けた。


「うーん、このままこのあたりの三辺(みなべ)大学とかにしようと思ってるよ」


三辺大学とは、今俺たちはが通っている三辺高校のほとんどの生徒が流れていく大学だ。高校から徒歩7分という近さゆえ、帰り道で大学生らしき人をよく見かける。


「じゃ、卒業しても案外会えたりするかもしれないですね」


「卒業か、ねぇ、今度の日曜日、遊園地でも行かない?」


「それってデ

「卒業の思い出作りしたいからッ!!」


俺の言葉は打ち消されてしまった。あーはいはいデートじゃないですねー。でも、


恥ずかしがってる先輩かわいいッ!


なんか赤くなってるし、目潤んでるし、必死だし。そんなにならなくても喜んで行くのに。


「わかりました、日曜日ですね。楽しみにしてます、デー

「ちがうってばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


そうしてデート(自分的にそう思いたい)の約束をして帰宅した。家でしばらくご機嫌でスキップしてたというのは、直哉の中だけの秘密だ。しょうがない、だってかわいかったんだもん。

短編にしたかったんで、時間が一気に飛ぶことが度々あります。申し訳ありません。

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