次男の大学受験 −2
3月末に次男が仙台に戻り、4月に入って長男も東京へ。昨日高校の入学式をむかえた末っ子は今日からお弁当持ちで高校生活スタートです。今日、久しぶりに家に私一人。「子供たちが実家に来ても、帰っても嬉しい」と言っていた親の気持ちがよく分かリます。
長男が帰って少し時間ができたけれど、子供たちがいる間暇潰しに始めた(あつ森みたいな)ゲーム「ディンカム」にハマったせいで全然時間が足りません。
出たよ、「東大どですか」。
なんか、長男の受験時のイメージでは学年10番以内で東大が射程範囲に入るという感じだったんだが。一気に射程距離が伸びたのか、この頃次男は20番台の中頃。志望は一応東北大だ。
「いや〜?全然そんな気無いと思いますよ。というか、狙える範囲でもないですよね。本人は東北大かな〜って言ってましたし。」
「東北大はもちろん素晴らしいんですが、私、二君には東大をお薦めしたいんですよね。」
幾分前のめりな先生の様子に興味を引かれる。長男は『何をしたいか分からない』と言って『そんなキミには東大がオススメ!』だったが、次男は何故?
「二君は多趣味というか、興味の対象が幅広いんですよね。世界史の話をしてたかと思えば古典を引用してみたり、言語や郷土史の話もしますし、しかも良く知ってるんですよ。」
「ああ、そういう所はあるかも知れませんね。よく上の子と話して盛り上がってます。」
世界史や言語は長男が好きな影響もあり、よく話題に登っている。郷土史は私の姉が参加している読書会の研究会に兄弟で誘われて参加したのがきっかけだ。
「そうそう、私、お兄さんの一君も存じあげてるんですが。」
「あ、そうなんですね。」
「はい。一君はよく授業後に疑問に思った事なんかを質問に来て、そこから何か話が広がったりして。それも素晴らしいんですが、二君は聞きにこない。分からない事や興味を持った事をとにかく自分でじっくり考えたり調べたりするんですよね。それで分かったり納得したら日誌に書き込んでくれたりするんですよ。それがまた面白いんです。」
やるな、先生。
次男のわかりにくい(私見)頑張りを褒められると妙に嬉しくなってしまうのは何故だろう。長男はもう『デフォルトで褒められる仕様』みたいになってるので褒められれば嬉しいが次男の比ではない。長男だって努力してるし、明らかに長男より次男に手をかけていないのに、親って勝手だなと思う。だが、私は既に浮かれている。
「二君は東北大志望ということなんですけどね。これ、この前の模試の結果です。」
そう言いながら差し出された紙には第一志望の東北大、第二志望筑波大ともにA判定と記載されていた。
「いや、頑張ってて、凄いんですけどね。まだまだ時間ありますから、ねえ。」
何だか口籠もっていらっしゃる。まだまだ時間があるからもっと頑張れというより、今からA判定じゃ頑張れないだろうという感じかしら。
東大が合っているから薦めるというよりはより高い目標設定をということか、などと考えているのが伝わったのか
「私は、二君には東大が合っていると思います。ぜひお母様もお話ししてみていただきたい。」
先生の真摯な語り口に、着地しかけた気持ちが浮き上がるのを感じた。
帰宅して、次男に先生が大いに褒めていた話をする。
『あなたの努力が認められて嬉しい』感を精一杯アピールしてみたが、『何そんなに喜んじゃってるの?』みたいな苦笑が返ってきた。嬉しくなさそうということもないけど、そういうお年頃?でもこれもまた可愛い。
「でね、そんなニーニーには東大がオススメだってさ。」最後に、お願いされていたので忘れずに付け足しておく。
「とーだいー?いや、東大?東大かー。うーん、えー?」
ちょっと嬉しい気もするけど、気は進まない。でも速攻拒否する程でもない、そんな感じで懊悩している。
「ニーニーを見て『合ってる』って薦められたのが嬉しかっただけだよ。何ならママは京大の方が良いなー。」
「無いわー。」
その夜は夫と個人面談(で次男が褒められた)話で盛り上がった。




