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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

好きにさせてみせるから

作者:匿名Y
―同居人の距離感、ゼロすぎませんか?―**

幼なじみでも親友でもない。
ただ「気が合う」という理由で同居を始めた――
不器用で人付き合いが苦手な瞬(しゅん)と、
長年ひそかに瞬を想い続けてきた涼太(りょうた)。

穏やかな共同生活は、時に近すぎる距離を生む。
お風呂上がりに無防備に眠ってしまう瞬。
何気ない仕草や微笑みに、涼太の想いは限界へと近づいていく。

そしてある夜――
涼太は抑えきれず、衝動的に告白してしまう。

だが返ってきたのは、瞬の戸惑いと“拒絶”。
恋愛経験がなく、自分の感情に自信が持てない瞬は
涼太の想いを受け止めきれなかった。

気まずく冷えた空気の中で迎えた翌朝、
それでも涼太は言う。

「可能性が一ミリでもあるなら…諦めたくない」

そのまっすぐさに、瞬の胸は静かに揺れ始める。

仕事で落ち込む涼太を見た瞬は、
彼がどれだけ自分を支えてくれていたかに気づき、
離れがたい温度を感じるようになる。

—どうしてこんなに気になるんだろう。

涼太の優しさを思い出すたび、
瞬は“恋”を知らない自分に怖さを覚えながらも、
避けられなくなっていた。

そして迎えた、涼太の“最後の告白”。

「瞬が恋を知らないなら、俺が教える。
好きにさせてみせる」

差し出された手を、瞬はゆっくりと取る。

「もう少しだけ…隣にいて。
俺、涼太のことを知りたい」

距離ゼロから始まった同居生活は、
ようやく二人に“恋のはじまり”をもたらすのだった。
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