プロローグ
よろしくお願いします。
高校生。それは、誰もが青春を謳歌し充実した私生活をおくれる時間の代名詞だ。
だが、例外がいる。
七瀬葉月だもまた例外の内だった。
彼は何にも求めず、何にも与えられなかった。
だか彼にも意地はあった。
金曜日。葉月は珍しく学校に行った。
その目的はイタ電をして来たクラスメイトにやり返すためだ。
葉月が教室に入ると同じクラスの人間は様々な反応を見せる。
悪意・嫌悪・驚嘆・憧憬・嫉妬。
だが、そんな目線をよそに葉月は一人のクラスメイトに駆け寄った。
「おい。お前昨日俺の家に電話しただろ」
葉月が話し掛けた相手は、芝野宏太。
クラス一と言っていいほど嫌な奴だった。
「知らないよ。だって君みたいな下衆の電話番号なんてしらないし」
宏太の取り巻きは、佐々木圭介と立花秋菜の二人だ。
彼らはクラスでも評判の悪い奴で有名で、秋菜と仲良くなった女子に強姦紛いのことをする。
「なんでそんな事言うの?私怒るよ!」
今怒った彼女は、姫路雫。
クラスのマドンナの様な存在で、よく葉月に話し掛けている。
葉月に向けられる嫉妬の目線の原因は、彼女と言ってもいい。
「ごめんね、雫さん。悪気は無いんだ」
そう言って雫の肩を掴む。
「雫に触るな。お前が触れていい相手じゃ無い」
彼は、大野大輝、よく雫の隣にいるが付き合っているわけでは無く、普通の幼馴染だか彼の勘違いをしやすい性格で、雫に好意を寄せられていると思っている。
「もういいや。もうすぐホームルーム始まるから席ついた方がいいよ」
葉月がそう言って場をなだめる。
ガラガラっ。そんな音が似合うかの様に扉が開いた。
だが開いた扉から出て来た人物は、誰もが予想していた人物ではなかった。
「おはよ〜。みんなにはこれから異世界に行ってもらいま〜す」
扉から出て来た人物はそう言った。
「「「「「・・・え〜〜〜!!!」」」」」
当然の反応だった。
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