表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セカンドハーフ~夢の後半戦~  作者: ふぉるせ
4章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
82/100

26 駒野場高校 1:1 扇大高校

 御子柴達樹みこしばたつきの個人技により同点に追いついた駒野場高校。

 相手校の扇大高校はすぐさま達樹を徹底マークするとともに、突破されたサイドの厚みを増やすためにフォーメーションを変える動きを見せる。守備時に5バック気味となり、サイドにも人員を広く配置するような形となっていく。

 中盤に降りている達樹は相手のボランチの桜井さくらいが食い止め、こちらの戦術を無効化するようだ。


蓮見はすみを使え! 動いているぞ!」


 達樹を封殺された状況で次に鷲田わしだが目を付けたのは、蓮見翔はすみかけるのスピードだ。

 駒野場イレブンもその動き出しを見てパスを通そうとするが、相手の強固なブロックに阻まれ、中々通すことができない。

 そうこうするうちに再び実力差が出始め、次第に駒野場が押され始めてしまう。


「集中しろ……!」


 駒野場キャプテン亘が味方だけではなく、自身を奮い立たせるために言い、ゴール前で身構える。

 扇大高校は連携が取れたパスワークで、駒野場のDFラインを翻弄し、あっという間にペナルティエリアまで侵入。


「俺だって……俺だって……っ!」

「貰ったッ!」


 扇大のFWが放った威力の高いシュートが、駒野場のゴールに向けて放たれる。

 音速の域で放たれた強烈なシュートが、亘の目と鼻の先にまでほとんど一瞬で到達する。


「うわっ!?」


 亘が伸ばした手に運よくボールは触れ、弾かれる。両手の先に微かな痛みを自覚するのも一瞬、零れ落ちたボールが亘の視界の隅でバウンドする。


「押し込め!」

「今だ!」


 真正面からそんな声が聞こえ、グラウンド上の芝を削るような音。そして、何かと何かが激しくぶつかるような音がした。

 亘はそれらすべてを一旦思考の中から排除し、ただひたすら、真横に零れ落ちた白と黒のボール目掛けて、身体を投げ出すようにした。

 後から分かったことだが、こちらが弾いたボール目掛けて、相手FWが猛突進。それを駒野場DFが身体を入れる形で、寸でのところで防いでいた。

 自身が弾いたボールを回収する形で両手で抱きかかえ、亘はファインセーブを見せていた。


「ヒヤッとしたねぇ……。ここを防げたのは大きい」


 絶体絶命のピンチを防いだ亘のプレイに鷲田は胸を撫でおろし、拍手を送っていた。


「亘先輩、ナイスプレイ!」


 遥人が声を張り上げて、亘やチームメイトたちを鼓舞している。


「戦いの中でみんなが成長していっている気がします……」


 神楽坂かぐらざかも驚いてタブレットに次々とデータを入力している。

 最初は突破を許し続けていた駒野場のDF陣も、試合の中で成長し、扇大の攻撃を防ぐようになってきていた。

 やがて主審が笛を吹き、前半が終了する。1-1。スコアレスドローだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ