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セカンドハーフ~夢の後半戦~  作者: ふぉるせ
プロローグ

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セカンドハーフキックオフ

終わったはずだった。

この胸を圧迫するような息苦しい感じ。肉と肉だけではなく、骨と骨がぶつかり、軋むような感覚も。そしていつまでも届かない、手と足を伸ばしてもたどり着くことができなかった、青い空の下にそびえる白いゴール。多くの人の怒号や絶叫、歓声も、何もかも、置いてきたはずだった――。


 ――でも。


「……え」


 それが自分の足に、転がってきた瞬間。一瞬だけ、時が止まったような気がした。

 その瞬間に、五感すべてで感じる、あの感覚。視界も、聴覚も、嗅覚も、感覚ですら、研ぎ澄まされる。次に自分がどこで何をするのか、そしてその姿を見る、周りのプレーヤーの目線。この場にいるほぼ全員が、次の自分の一挙手一投足を、見るのだ。

 忘れていた。

 試合じんせいにはまだ、後半戦セカンドハーフがある。

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