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数学部の末路   作者: 森川ひろ
ホワイトデーのお返し編
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ホワイトデーのお返し編②

前の「ホワイトデーのお返し編①」の続きです。

あと「ホワイトデーのお返し編③」に続く予定です。

 僕は中元葵のことを注意しつつ授業をうけた。今日は数学部の活動日ではないので、授業が終わると家に帰った。早速数学部の部長が作るバレンタインの本気のお返しを作るか、と思ったがカレンダーをみて早すぎることに気がついた。ホワイトデーは1か月後だったのだ。今から作ると確実に腐る。なので作るのはまた今度にした。

 それから何も変化はなく25日がすぎた。部員数の増減もなかった。今日は3月11日。2011年の東日本大震災で亡くなった人に黙祷をしていた僕は、そろそろホワイトデーのお返しを作らなければいけないことに気づいた。だから今年のバレンタインのお返しはチョコパイを作ることにした。僕は意外とモテていた過去があるので、お返しには慣れていた。といってもモテていたのは小3とかそれぐらいの時だった。

話を戻そう。なぜチョコパイを作るのか。それはホワイトデーの日付を見てもらうとわかるかもしれない。

3月14日。なんだか円周率に見えてくる。そう。ホワイトデーは円周率の日だ。なのでホワイトデーとかを作る意味がわからない。まあチョコの販売会社が利益を上げるためにバレンタインデーを作ったのいうのはわかるのだけれどホワイトデーを円周率の日に重ねてくる意味が分からなかった。ちなみに「円周率の日」に似ている日はまだあって、7月22日が「円周率近似値の日」になっている

ここでチョコパイを作る理由がわかったかもしれない。円周率をギリシャ文字で表すとπ(パイ)だ。だからパイを作るのだ。チョコ入りなのはまあホワイトデーだしねって感じだった。数学要素を入れたかっただけだった。

 それでは作っていこう。まずは買ってきた板チョコ

を割って湯煎をして溶かしていく。その時テンパリングといわれる温度調整を行うことでチョコレートに含まれるカカオバターを分解し、安定した細かい粒子に結晶させて融点を同じにする。テンパリングを行うと、つややかで柔らかい口当たり、なめらかな口溶けのチョコレートに仕上がるのでホワイトデーを返さないといけない人はやってみてほしい。まあ市販が一番楽なのだが。

チョコを湯煎により50℃で溶かした後、ボウルを氷水につけて28℃まで下げ、再び湯煎をして32℃まで温度を上げてテンパリングをする。

このチョコに生クリームを入れて生チョコをつくる。これを適当にお盆なんかに移してやってから冷蔵庫に入れてチョコを固める。この間はあまりすることがなかったけど洗い物はちゃんとやっとくべきだと思う。しばらくしてチョコを冷蔵庫から取り出した。固まっていた。わーい。チョコをお盆から取り出して、まな板に移して、切る。そして最後にチョコをパイ生地に包んで焼いたら?揚げたら?なんていうんだろうか。でも完成だ。とはいえ長々と書いてきたが普通に黄色いMのマークのお店で「三角チョコパイ」買うとか楽な方法はあるけどね。



③に続く

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