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数学部の末路   作者: 森川ひろ
ホワイトデーのお返し編
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ホワイトデーのお返し編①

 僕はある都道府県のある市にある公立中学校の東川中学校に通う中2の男子だ。僕の名前はまだない、というのは嘘で僕は朝本仁という。僕は、あまり珍しいとも言えないにもかかわらず、部員数が5人の数学部に所属している。一応部長だ。中3がやらないのはわけがある。中3はこの部にいないのだ。別に中3も部活はokなので中3がいないということは単純に中3に人気がないのだ。数学部は公立中学にあるという面では、珍しいらしいが、人気がなさすぎる。別にずっと朝でも夜でも強制的に数学の勉強というわけではなく、週に1回ぐらいの頻度で集まって数学の問題集とかを解くだけだ。内容がむずいのか。そんなことはなく公立高校入試の|(大阪府でいう)数学Bもしくは数学Cぐらいの難易度だ。簡単じゃねーかとおもう|(うざがられるので周りにはいわないが。数学部でしかいわない)。

そういえばなんだけどこの中学校の部の条件は 

「①週1回以上の活動。

 ②部員数6人以上。

 ③中3生1人以上の所属。」

だ。なので②、③を満たせていなかった。なので校長に|(直々に)「3か月以内に②、③を満たさなければ廃部にする。」といわれていた。

 そんなことがあった次の日女子たちは学校に|(校則に違反しながらも)チョコを持ち込んでいた。今日は2月14日。そうバレンタインデーだ。今年は平年なので2月と3月が同じ曜日なのがうれしかった僕は女子にチョコをわたされるのを想定していなかった。朝学校に登校し、自分の在籍するクラスの教室に入り、机を見ると中にかわいくラッピングされた物体が入っていた。もちろん今日がバレンタインデーであることを認識していてチョコに敏感な男子達ならならすぐにチョコであることにきずけたのだろうが、僕はきずけなかった。物体を手に取り、まわりをみた。さっきはきずかなかったのだがメッセージカードがついていた。

「ハッピーバレンタイン。お返しよろしくね。  中元葵より」

とかかれていた。お返しをねだるのかとおもいながら中元葵のことを思い出していた。中元葵はクラスで、いや学年で有名な陽キャで陰キャの僕とは無縁だった。どうして僕にチョコを渡したんだろう。さすがに本命ではないのは確実だ。しばらく考えていておもいついたのは、男子全員にバレンタインをわたし、ホワイトデーに男子からのお返しのチョコを搾り取ろうとしているのではないかというものだった。考えれば考えるほどそれが正しいと思えてきた。それならばこの世の中そんなに甘くないということをおしえてやろうじゃないか。ついでに数学部に入れてやろう。そう僕はおもった。


②に続く

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