新たなる旅立ち
「お前たち!!! 許さんぞお!!!」
サイクロプスの親玉の怒鳴り声が地響きの如くこだました。
こいつはガチでヤバい! サイズが違いすぎる。
奴が水平に振りかざした斧が俺たち全員を一度に狙ったものだとわかった時に絶望した!
マズイ、この攻撃を全員が避けることは不可能だ。絶対に、誰かが犠牲になる。けどもう止めることも間に合わない!
その時、体全体を衝撃波が襲ったかと思いきや、雷鳴が轟き、サイクロプスの頭上に直撃した。
サイクロプスの親玉の上半身は引き裂かれ、身体はその場に崩れ落ちた。
なんだ? 何が起こったんだ?
「全く、弱いくせにイキってんじゃねえよ」
聞き覚えのある声だ。
そこにはジャックの姿があった。サイクロプスの親玉を倒したのはジャックだったのだ。
「ジャック! お前何でここに!」
「何って、サイクロプス退治さ、小物はお前らがやったみたいだが、こいつは別格だ。危なかったようだな?」
「くっ!」
悔しいが絶対絶命だったことは確かだ。ジャックに助けてもらう形になるとは、不本意だが実力の差を見せつけられた。
「こいつの一つ目は希少でな。高値で取引されてきる超レアアイテムなんだよ。頂いていくぜ」
ジャックはそう言ってサイクロプスの目玉を抉りだし、立ち去ろうとした。
「ジャック! いつかお前を超えてやる!」
「あぁ? こいよ、待ってるからよ」
そう言ってジャックは後ろに控えていた仲間の二人と共に去っていった。
「マスター、助かってよかった、よね? ジャックすごかったね。私たちもあそこまで強くなれるのかな……」
「……。ふざけんな! 絶対追いついてみせる!」
「な、なあ君たち、ミッションが終わったからとりあえず帰ろうか」
興奮していた俺たちはエルガンドさんの言葉で気持ちを落ち着け、みんなで町に戻った。
その後、不本意な形だがサイクロプス退治を完遂した俺たちの評判は上がり、グリトニル騎士団から正式に誘われた。
しかし、俺とクレアはその誘いを断り次なる町に移動することにした。
「エルガンドさん、悪い! 誘ってくれて嬉しいんだけど、俺には本当の仲間がいるんだ。そいつらを見つけるためにまた旅に出るよ」
「そうか、実に惜しいよ。またいつかこの町に戻ってくることがあれば顔を出してくれ」
「ああ、じゃあ!」
「よし、行くぞクレア! 次の町に向けて出発だ!」
「うん!」
そう言って俺とクレアは次なる舞台へと出発した。
一部完
読んでいただきありがとうございます。
この作品はここで一旦終わりにします。




