プロローグ
いい感じの夢を見たから小説にして残しておきたい思い
仄暗く長い長い廊下を、眼鏡をかけたまるで仙人のような風貌の老人に付いていく。
長い廊下の先、綺麗な装飾を施された3メートルはあるであろう、大きな扉の前へ案内された、この学園の学園長である彼は、あろう事か一人でその扉の前に立つと、歳を感じさせない力で扉を開け放った。
通された空間は、教会を思わせる雰囲気のとても大きなステンドグラスのある部屋だった。
そこからチラチラと差し込む色とりどりの光は、幻想的で…
まるで精霊の歌声のようだった。
「ふむ…」
しばらく見惚れていると、学園長が、一歩前へ歩みを進めた。
少しズレた眼鏡を直しながら、魔法使いの杖だと言われても全く違和感のない、綺麗に装飾を施された大きな縁筆で床を叩く。
─カツン、と澄んだ音が響く─
すると床に、幾何学模様を幾重にも重ねたような複雑な魔法陣が現れる。
同時に、僅かに床が揺れる。
ステンドグラスの光に照らされている祭壇、その下から厳かな雰囲気の鉄杖が現れた。
やがて揺れが収まると、彼は重々しい口調で話し始めた。
「あれが、夢紡ぎの杖じゃ」
「夢紡ぎの杖…」
その杖は光を反射し、重く鈍い威圧感を放っていた。
僕はその杖を知っている。魔女が望み、欲しているもの。彼女が夢を叶えるために、この場所から奪い出そうとしているもの…
世界を、空をも破滅させるために
「ふむ……お主らが習う歴史のなかでは、魔女は世界を破滅させる存在として教わるじゃろう」
学園長は、杖を見つめたまま続ける。
「じゃが…アレの夢は、世界を終わらせることではない」
その言葉に息を呑む
それなら彼女は何を望むのだろう…?
人を滅ぼすと言われるほどに、恐ろしい夢を…
「アレの夢は人間を別の……」
学園長が言い淀む。
その表情は、世界の敵となった人物を哀れむような、それでいてどこか偲んでいるような、そんな雰囲気を纏っていた。
これは、夢の物語。
竜に喰われた少女と、計り知れない魔法の力を使う人間たちの物語。
文章が初心者丸出しですが、温かい目で見てください




