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スウェード王国設立武術・魔法学園(13)

「やっぱ空を飛ぶのは気持ちがいいな。」




と、部活でいつものように果てしない大空を飛び回っていた時だった。森がいつもと違うのに気がついた。




「なんで森がこんなに静かなんだ?」




いつもだったら鳥の囀り、そよ風、水のせせらぎの全てを感じることができた。しかし今はどうだろう。まるで時が止まっている。




「そういえばグロッグさん、しばらく森に遠征に行くと言ってたな。」




何か嫌な予感がする。俺は急いで地面へ戻ると、帰る支度をし、終わると校門へ駆け出した。途中先輩に出会い、




「あれ?スグル君どこ行くんだい?」




と聞かれたので、走りながら後ろへ向かって大声で、




「ちょっと用事を思い出したので、早退したということにしといてください。」




と言っておいた。




俺は急いで王城へ戻ると、セシルさんを呼んだ。




「セシルさん!グロッグさんは?」




その俺の急ぎ用にセシルさんは少しビクッとし、




「国王陛下ですか?ただいま遠征にいっておりますが……。」




「そうですか。ありがとうございます。」




さっきから、今動かなきゃ取り返しのつかないことになるというムズムズしている感じが俺の周りを漂っている。




「まぁ考えても仕方ないか。」




そう思い、寝ることにした。




その夜‥‥…。アンジェリア城に魔王軍が攻め込んで来た。




「おい、平民は早く逃げろ!」




「クッ、なんて数の多さだ!倒しても倒してもキリが無い!」




アンジェリアは場内で、支援魔法を使い、兵士達のサポートをしていた。その時、梨奈の体に黒い靄がかかっているのを見た。アンジェリアが目を擦ると、もう瘴気は消えていた。




「気のせいかしら?今確か瘴気がこの娘を包んでいた気がするのだけど……。」




バンと扉が開けられ、兵士の一人が入って来た。




「王女様!スウェード王国の国王グロッグ様が援軍を率いて来てくれたようです。」




それを聞いたアンジェリアは、目を丸くして驚いている。




「なぜグロッグが?まぁいいわ。この戦いが終わったら突き止めるとしましょう。あいつが来たなら、もっと頑張らないとね。私のメンツが立たないわ。私も久しぶりに前線に出るわ。」




「了解です!」




そう言って部屋から出ていった。それを見計らったように、梨奈がむくっと起き上がった。




「ふぅ、危ない。バレるところだったな。それにしてもこの体は動きやすいな。前と同じ……いや、それ以上出せるかもな。」




ひとしきり腕などを回して動作確認をすると、




「よし、そろそろ準備を始めるか。あの方のためにもな…。」




そう言って地面に手をつくと、




「大規模結《魔力封印》。」




と唱えた。

お読みいただきありがとうございます。

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