スウェード王国設立武術・魔法学園(8)
そう、俺が連れてこられたのが生徒会室であった。
「会長!いるかー?」
ノックもせずに、バンッとドアを開けると、紫檀色の髪の美しい女性が着替えをしていた。その女性はこちらを見ると、ボンッと顔を赤らめ、着替えの服で、サッと隠した。
「キャァァァ!」
「会長、すまん!」
カイルはそう言って、スゥっとドアを閉めた。そもそも異世界に生徒会があるというのがびっくりだが、生徒会室で着替えをしているのもびっくりだ。
「なんで、あいつはあんなとこで着替えてんだよ……。」
そしてしばらくすると、キィとドアが開き、
「あんた、入る時はノックしてっていつも言ってんでしょー!」
と、カイルにドロップキックをくらわした。
「ぐはっ……。いてーじゃねーか!」
と、とてもいいところに入ったらしいカイルは、床にうずくまっていた。
「私の着替えを見たんだもの。これぐらい当然だわ。」
「なんで、副会長がノックせずに入っちゃいけないんだよ!そもそもなんでこんなところで着替えてるんだよ。」
カイルさん副会長だったんですねー。人は見た目じゃないとはこのことをいうのか。
「そんなの私の勝手じゃない。そもそも業務をサボってるアナタが何の用?」
なんだ、仕事サボってるのか。やっと痛みが引いたらしいカイルが、
「そもそも業務なんてあんまねーじゃねーか。」
「まぁそうね。」
「で、この細いのは誰なのよ。」
やっと俺に気づいたらしい会長が、俺を面白そうというような目で見ている。
「こいつは俺の弟子のスグルだ。で、会長、流の型だろ?コイツに教えてやって欲しいんだが。
」
「嫌よ。というより、あなたに弟子がいたのが意外なんだけど。」
キッパリ言ったなぁ。
「えーと理由を聞いてもいいか?」
「ん?めんどくさいからよ。」
うーん理由がしょうもないな。本当にこの人が会長で大丈夫か?
「はぁ、この手は使いたくなかったんだが……。あの大行列ができると噂の店のケーキを……。」
そう言って何処から出してきたのかわからんが、カイルの手にはケーキが入った箱があった。
「やるわ!」
ちょろっ。いいのかこれで。まぁ会長さん目がキラキラしてるからいいか。
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