スウェード王国設立武術・魔法学園(7)
あの後、俺の胴上げなどを一通り終え、そのまま先生が帰ってこなかったので、みんな解散することにした。俺は先生に職員室に来いと言われていたので、一緒に帰ろうと誘ってくれたタングルと別れ、職員室へ向かった。職員室に向かう途中、
「なんか先生たちが急に職員会議だっていってどっか行っちまったよ。一体なのが起きてるんだか。」
「まぁ、早く学校が終わったからいいけどな。」
という会話が何回か聞こえて来た。先生総出で職員会議かよ……。職務放棄にも程があるぞ……。職員室の前までいくと、担任の先生が待ち構えていた。
「おぉ、来たか。まずはおめでとう。これは、この国の名誉であることだ。本当は表彰式か何かをやらなくちゃいけないのだが、そうにもいかなくてな。とりあえず赤色ということで、提出しておく。軍事的利用をされかねないからな。」
もう既に軍事利用されていたことは言わないでおこう。
「まぁ、話はそれだけだ。あ、後、カイルが呼んでたぞ。」
「そうですか。ありがとうございました。」
ぺこりと頭を下げると、カイルがいるところへ、駆け足で向かった。
カイルは、先程俺達が測定をしていたホールに来ていた。
「やっと、来たか。長い間待ってたんだぞ。」
あれ?さっきまで俺、ここにいたよな。まぁいいか。
「お前さんが黄色だってことにはおどろいたが、この水晶はいつまで、黄色に光ってるんだ?」
本当だ、なぜ消えてないんだろう。
「まぁいいか、そのうち消えるだろうよ。」
そしてカイルはホールの隅に置いていた剣をもち、俺にも持てと促した。
「この前の戦いで分かったことなんだが、お前対人戦はこの前が初めてだろ?剣先に迷いがあったぞ。」
そうか、対人戦はこの前が初めてだったな。
「全て攻撃は、相手を殺す程の威力でやれ。そうしないとこの世界では生きていけないぞ。」
とひとしきり説教され、終わったと同時に襲いかかって来た。
ホールにキィーンという金属音が響きわたる。なんとかガード出来たものの、一撃がとても重い。
「何するんですかぁ!」
「何って、急に襲って来られて対処できなきゃ死んじまうだろうが。」
ごもっともである。今回は対処できたが次回はできないかもしれない。
「というよりお前力がないなぁ。細すぎんだよったく。お前は流の型が向いてるかもな。」
「流の型とは、なんです?」
「主に剣術には武、速、流のそれぞれの型が存在する。武の型は主に力で押し切るって感じだな。これは大規模な戦争の時に力を発揮する。次に速の型だが、これは素早い剣術によって、相手を翻弄する感じだな。最後は流の型。これは主にカウンター狙いだ。つまり一騎討ちの時にしか発揮できない。まぁこの3つは、剣術の三角形と言って、武は速に強く、速は流に強く、流は武に強いって感じだな。」
長ったらしくてよくわからんが、カウンター狙いってことか。めっちゃ良さそうだ。
「よくわかんないですが、それでお願いします。というよりカイル師匠はなんの型なんですか?」
「師匠?いいもんだなぁ。俺は速だな。」
と師匠と呼ばれたことにまんざらでもなさそうな素振りを見せた。そして速の型らしい。
「にしても、どーすっかなぁ。」
と考えるような素振りを見せた。
「どうかしたんですか?」
「ん?あぁ、俺が流の型使えないからよぉ、どうしようかなーって悩んでるんだ。」
それからしばらくして、
「そうだ!あいつがいたじゃねぇか!」
そう言って、ホールから俺を連れて、生徒会室に向かうのだった。
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