表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
27/27

第27話 アイアム・ア・クリープ

なんやかんやで隣国についた。なんやかんやとはいってもほんとに足が折れそうなくらい歩いた。テントだって初日で壊したし、食料は4日で尽きたし。辛くて過酷な道のりだった。いやほんとに。


USSRユナイテッドサンサムシングロード王国の隣に位置する国、ペニーレーン王国。王国といっても国の大半は田んぼと自然に囲まれたいわばど田舎である。と言っても一応中心部には色々と備わっているため、田舎か都会かよくわからない境界線に立っている。


門番からの軽いチェックを受け、中へ入る。自然が多すぎてもはや外と変わってないんじゃないかと疑うくらい何も変わっていなかった。


健司「これほんとに国…?」


ビリー「さあな、来たことないからわからん」


獣道に従い、またひたすら歩いた。足が痛すぎて釘にでも刺されているのかと思った。こっちは何十キロも歩いてるんだぞ!少しは労わってくれたらどうだ?ずっとそんなことを考えながら殺風景な道を歩く。


エリナ「…人、いる」


少し期待を胸に膨らませ、奥の田んぼの方を見た。確かに畑仕事をしている男が見える。健司はすぐに男の元へ向かった。


健司「あー、すいません。中心部ってどこら辺ですかね?」


男「見たこたねぇもんだ。よそのもんか?」


健司「まぁ、そうすっね」


男「やっぱそうだと思ったっぺや、中心部でええんだな?とりあえずついてきんしゃい」


男の後ろを歩く。服といい、農具といい全てが土まみれだ。首元には僅かに汗がみえる。そして時折汗を拭う。だいぶ年寄りに見えるが一体歳はいくつなのだろう?


男「着いたべ」


考え事をしているうちに気づけば中心部に着いていた。確かに田舎ではないが、都会というほどではない。


男「どこにようがあるだべか?」


健司「病院です」


男「病院ならこのまま突っ切ってグワァー曲がってウワァーっていきゃすぐに着くっぺや」


健司「…どうも?」


はっきりいって何言ってるかわからなかった。けどまぁ、いいでしょう。


言われた通り(?)に進むとほんとに病院があった。急いで病室へ向かった。道中ここ最近のことを思い出す。…やっぱ情報量が多い。頭が痛くなってくる。


病室の前には女医が立っていた。プルーデンスだ。やけにやつれた表情をしている。何かあったのだろうか?


プルーデンス「…あんたたちか」


健司「何があった?」


プルーデンス「とりあえず、中に入って」


中では地獄のような空気になっていた。ベッドで力無く眠っているロベリア、窓の外をひたすら眺め続けるポール副司令官。その目には焦点が合っていない。死人の目をしていた。


ポール「…」


健司「プルーデンス、状況は?」


プルーデンス「過度な地上へのストレスかアレルギーかわからないけどそれでぐったりしてるって感じ。まぁ大人しくしてりゃ治ると思うよ」


健司「…そうか」


ベッドの横にある椅子に腰をかける。


エリナ「プルーデンス、これを」


プルーデンス「?」


エリナ「“お姉さん”から、だってさ」


プルーデンス「…どうも」


プルーデンスは颯爽と部屋から出ていった。


ビリー「さぁ、俺らはどうする?」


ポール「今後のことについてビリーとエリナに話したいことがある。確か近くにバーがあるからそこで話すとしよう」


健司「また仲間はずれだよ。はは」


ポール「君らが来るまで彼女が君のことを話していた。そばにいてやってくれ」


健司「…わかった」


ポール「それでは、行くとしよう」


病室は沈黙に包まれた。ロベリアはゆっくりと目を開け天井を見つめている。健司は窓の奥の病院前の庭を眺めている。少々雑草が伸びきっているが十分に美しい庭だ。


ロベリア「……どう思ってたの?」


健司「?」


ロベリア「今、なんて思ってたの?」


健司は少し頭を抱え、答える。


健司「…この前あそこで君と会った時」


そう、フィクシングのときのことだ。


健司「あんたの目をまともに見れなかった」


恥ずかしいとかそういうのじゃなくて少し怖かったんだ。


健司「何故ならあんたは他の人とは違う凄いくて特別な存在だから」


俺も特別な存在だったら。


健司「でも俺は気持ち悪い変なクソ野郎」


一体ここで何をしてるんだろう。


健司「俺にはここにいる資格がないのかもな」


病室は再び静かになった。するとプルーデンスがゆっくりと病室に入ってきた。


プルーデンス「ロベリア、リハビリの時間だよ」


ロベリアは何も言わずに出ていき、健司は再び窓の奥を見た。


プルーデンスとロベリアがドアの外へ走っていく、駆け出していく、避けていく、逃げていく。


一体俺は何故ここにいるのだろう?本当にここにいる資格がないのかもしれないな。椅子から立ち上がり、背を伸ばした。



一方、USSRユナイテッドサンサムシングロード王国、司令官室にて


ローゼズ「まさか本当にバレてないとでも思っていたのか?バンガロウ・ビル」


傷だらけのバンガロウが椅子に縛り付けられている。


バンガロウ「…」


ローゼズ「これからどうする?」


バンガロウ「…何も」


ローゼズ「1つ、1つだけチャンスをやる」


バンガロウが驚いた顔でローゼズを見る。


ローゼズ「あの時の女を探せ」













ローゼズ・フロイド


年齢 39歳

誕生日 9月1日

身長191cm

体重85kg

趣味 花の世話、観察

特技 決断

好きな音楽のジャンル ミリタリーメタル

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ