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第21話 ハロー・グッドバイ

あの後、ロベリアの研究所に戻り例の転送装置とやらを貰った。この時代には似つかわない、奇妙な装置であった。


ロベリア「いい?使えるのは2回だけ。1回目はここから脱出する用。2回目はマッケンジー叔父さんと会った後の帰る用。絶対に他の理由で使わないでね。私に会いたくなったとかそんなしょうもないことで使わないでよ?」


健司「…分かってる」


ロベリア「どうしたの?」


健司「…これってどうやって使うの?」


ロベリアが頭を抱え、健司に使い方を教える。


ロベリア「親指を上げて、ボタンを押す。以上」


健司「…ありがとう」


ロベリア「他に質問は?」


健司「そうだな…」


正直、聞きたいことが沢山あったがほんの少しに絞ることにした。


健司「何で俺の体は無傷なんだ?死んだっておかしくないほどの致命傷だったはずだ」


ロベリア「私の科学力は世界一だから。以上。他に質問は?」


非常にあっけない回答で健司は若干唖然としている。


健司「…右腕には治せないやつがあったはず、それも?」


ロベリア「あー、テトラヒドロカンナビノールのこと?あんなん、パパッと終わらせたよ」


改めてロベリアの技術力と科学力に心から恐怖した。もう何でもできるんじゃあないかな、と健司は思った。


少し奥から聞き慣れた声が聞こえてきた。


ビリー「健司ィィィッッーーーー!!どこにいんだよ!!死体くらい見せてくれ!!」


エリナ「もしかしたら死体は何かに食われたんじゃない?跡形もなく、ね」


ビリー「…あんま不吉なこと言うんじゃねぇよ」


健司はその声を聞けただけで心から安堵した。これほど嬉しいことはないだろう。今にでも会いたくて健司はうずうずしている。


ロベリア「…どうやらお迎えが来たみたいね」


健司「地上に来ない?一緒に暮らそうよ」


ロベリアの表情が一瞬曇った。


ロベリア「…遠慮なくしておくよ。それよりほら、行きなよ!」


健司は未だに疑問を抱えていた。考えれば考えるほど不安と疑問が脳に押し寄せる。


健司「…これ、なんて説明したらいいかな?」


ロベリア「夢だの魔法だの言えばいいんじゃん」


声がだんだん近づいてくる。ロベリアとの別れの時間もだんだん近づいてきている。


健司「それじゃ、さよなら」


健司はビリー達の方へ向き、歩こうとしたがロベリアが手を引き、健司に話す。


ロベリア「“さよなら”じゃなくて、“またね”でしょ?」


健司「…そうだな」


健司はもう一度ビリー達の方へ向きロベリアに別れの言葉を告げる。


健司「…またね」


少し歩く。後ろを振り向きたい気持ちとこのまま突き進む気持ちが心の中で交差している。だがとりあえず一歩進みながら考えていく。


そうこう歩いているうちにビリー達と合流した。


ビリー「…生きてる?」


エリナ「死体が動いている?」


全てのことを話したい。だが彼女の為にも言わない方がいいだろう。そう思い、とある言葉で片付ける。


健司「これは…“魔法さ”」


何だかビリーとエリナが小声で話している。…嫌な予感がしてきた。多分これ絶対陰口だ、と健司は思った。思わず健司は耳を澄ました。


エリナ「…プルーデンスって何科だっけ?」


ビリー「内科じゃね?」


エリナ「精神科は?」


ビリー「予約だけでもしておくか…」


精神異常者って思われている。確定で。健司は急いで訂正する。


健司「待ってよ!!違うって!!」


エリナ「黙れ小僧!!」


健司「え?」


ビリーは上の方を確認し、健司の方を見るなり忠告する。


ビリー「…もう来やがったか」


健司「何が!?」


奥の方で轟音が聞こえた。初めてではない。聞いたことがある音であった。また嫌な予感がしてきた。


健司「…なるほどね」


エリナ「これからどうするの?」


健司が前に出て、ラブミードゥを構える。


健司「そんなの決まってんだろ」


ビリーが笑い、ゲッティングベターを構える。


健司「全力で…」


エリナがリロードする。


健司「逃げる」


一瞬場が凍りついた。


ビリー「は!?」


健司「だって逃げる準備できてるもん!」


エリナ「うわぁ…」


やがてロンリーハーツが顔を覗かせ、こちらに近づく。


カイト「え↑↓↑↓生きてたの!?」


ルーシー「そんな馬鹿な…」


ペパー軍曹がア・デイ・イン・ザ・ライフを装着しながらこちらへ無言で近づく。


健司「久しぶり。軍曹」


ペパー「…お前は一体何者だ?」


圧力を加えている音がフィクシング内で反響をする。健司は転送装置を右手に隠し持っている。いつでも逃げられるように親指をボタンの上に置いている。


ペパー「死にやがれェッ!!!」


健司(今だ!)


高らかに装置を上げ、ボタンを押した。


「転送まで残り10秒」


健司「な…」


ビリー「健司!!」


圧力を解放する直前にビリーが大剣で攻撃をガードした。が、大剣が粉々に崩れ落ちていった。


「残り6秒」


エリナ「ビリー!?大丈…」


エリナが咄嗟の反応でルーシーを狙って撃った。ルーシーの弾とエリナの弾がぶつかり、弾は静止し地面へ落ちた。


「残り4秒」


カイトが健司へ近づき、槍を振り回す。健司は短剣で槍を跳ね返し、カイトを蹴り飛ばす。


「残り1秒」


健司「全員俺んとこ来て!」


エリナ「え!?」


ビリー「もう従うしかねぇよエリナ。ほら行くぞ!」


ビリーとエリナが健司の元へ近づき、健司はタイミングを伺っている。


健司「一度は言ってみたかったんだよね」


健司はロベリアの方へ向き親指を立てる。いわゆる、サムズアップというものだ。不思議なことに目があったと一瞬感じた。


健司「I'll be back」


健司達は電磁波のようなまばゆい光に包まれ姿を消した。そして、気づくと地上にいた。





















ミスター・カイト


尊敬する人 ペパー軍曹

夢 何一つ問題なく暮らすこと

武器の命名理由 勢いとノリ

最近のマイブーム オーバードーズ

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